「検索いたしますけど、彩音さんの苗字はわかりますか?」
 「 ・・・聞いてないな。。。」
 彩音は、自分から名乗ってきたが 苗字は言わなかったような気がする。
 「それでは、検索するのに誤差が出ます。できれば、地域を限定していただけるとありがたいのですけど。」
 「マルチ、この街の地図はあるか?」
 「えっとぉ・・・ 地図帳はありませんけど、綾香さんたちが読んでいた情報誌に 地図が載ってますよ。」
 「それでいい。」
 「はいっ・・・ これです。」
 マルチが、ブックラックからタウン誌を持ってきた。 ・・・なんか、アダルト特集って書いてあるぞ。これで、何を調べてたんだ?
 「えっと・・・ この公園で会ったんだ。」
 「雫公園ですか。わかりました。公園周辺で、”あやね”という名前で検索します。少しお待ちください。」
 セリオは、来栖川のデータベースに入っている住民情報から 調べているんだろう。それにしたって、企業が所有している物だ。実態は、恐ろしく正確なのかもしれない。
 俺は、少しぬるくなった紅茶を グッと飲み干した。丁度良い熱さになっていた。
 「 ・・・ ・・・ 一人いるようです。でも、年齢が・・・ 。」
 「どういうことだ?」
 「はい・・・ ご主人様や綾香さまと同い年なのです。母子家庭で、母親は来栖川グループの会社に勤めています。キャリアウーマンのようです。娘は、身長130センチとデータにあります。たぶん、彩音さんはそれくらいでしょう。」
 「範囲を広げても、駄目か?」
 「はい。当てはまる方がおりません。」
 俺が感じた違和感は、これなのか?
 彩音が、データにある人物なら 俺と同い年ということだ。なら、どうして幼く見せているんだ? それがわからない。
 「本人だという可能性は、どれくらいだと思う?」
 「私は、本人だと思いますけど 彩音さんをどうみるかは ご主人様次第ではないのですか?」
 「そうだな・・・ 問いつめてみるか。」
 データの本人であるなら、遠慮はいらない。躰が小さいというだけなら、神経接続の尻尾を付けてもいいかもしれない。
 「私よりあそこも小さそうですけど、入れちゃうんですか?」
 「入らないだろうな。」
 今日は、最初から彩音を抱く気はなかった。それに、いきなり俺のモノを入れることなどできないだろう。彩音が望むなら、試してみてもいいかもしれないが。
 「そうですよね。壊れてしまいますよね。」
 「マルチは、優しいな。」
 なでなで
 「あっ・・・ 。」
 頭を撫でると、マルチはトロンッとした表情になった。
 「ご主人様、準備が整ったようです。」
 綾香から、セリオに連絡があったようだ。
 「わかった。綾香と智子には、先に始めておくように言ってくれ セリオ。
 マルチ、風呂行くぞ。」
 「わかりました、ご主人様。」
 「はいっ、お風呂ですね。」

***
 「やってるな。」
 メインベットルーム。通称プレイルームに着くと、彩音と委員長に愛撫される彩音がいた。
 「あっ・・・ ああっ・・・ んんっ・・・ 」
 二人にされるのを耐えているような声を上げている、彩音。
 「ご主人様、お待ちしてました。」
 「この娘、ええ感度してるで。」
 「二人とも、楽しんでるようだな。」
 「ハアハア・・・ お・・・ お兄ちゃん?」
 二人に弄ばれていた彩音も、二人の手が止まったことで 一息つけたようだ。それでも、躰を起こすことができないくらい 息を荒げている。
 「かわいい姿だな、彩音。」
 「はずか・・・ しいよ・・・ 尻尾を付ける準備だって・・・ お姉ちゃんたちが・・・ 。」
 少しずつ落ち着いていく、彩音。
 「そうよ。こんな尻尾を付けたいんでしょ 彩音?」
 「せやかて、おいたが過ぎたな 彩音。」
 「 ・・・なにがあったんだ?」
 何もなくて、綾香と委員長が 彩音をいたぶるわけはない。多少の意地悪くらいは、しょうがないにしても 小さな子を虐めるようなことはしないはずだ。
 「彩音が、私たちの尻尾を弄くりまわしたのよ。私たちが、尻尾付けたら ”いいなっ、いいなっ”て 触って撫でたり 引っ張ったりと大変だったのよ。この娘、結構すばしっこいんだから。。。」
 綾香を翻弄するなんて、やるな彩音。
 「そうなんや。尻尾を庇って屈んだら 今度は乳揉んでくるし。
 せやから、彩音にも どんだけ感じたか体験してもらっとったんや。」
 それで、彩音を二人して愛撫してたのか。
 それを、彩音は嫌がっているようにはみえなかった。ということは、少なからず快感を知っていると思える。
 「そっか。で、結果はどうなんだ 智子。」
 「この通りやで。」
 「きゃあっ!」
 委員長と綾香は、彩音の足を掴んで大股開きにすると 小さなあそこを開帳した。
 「こんなヌルヌルにして、スケベな娘やで。お尻の穴も、パクパクしとるし。」
 「でも、きれいなあそこでしょ? もぉ〜、かわいくってむしゃぶりつきたい感じっ!」
 自分たちと違う、成長してない秘所のシンプルさに感動している 綾香。
 「これが、私たちみたいになるなんてねぇ〜。」
 ・・・綾香の言葉を聞いて、一瞬表情を曇らせた彩音がいた。それに、俺は不審に思わずにいられない。
 「やめてよ、お姉ちゃんたちっ! 悪戯したのは、謝るからぁ〜っ!」
 急に暴れ出すも、二人は足を離そうとしなかった。
 「離してやれ。
 綾香、ちょっと来い。。。」
 「はぁ〜い。」
 「命拾いしたな彩音ちゃん。」
 なんで、命拾いしたんだ 委員長?
 「綾香、精神接続の尻尾も用意してあるのか?」
 「一応、作ってあるけど・・・ 使うの?」
 「彩音のことを、ちょっと調べたんだ。そのデータが正しければ、十分使えるはずだ。」
 「どういうこと?」
 「まだ、確信があるわけじゃない。だから、彩音から聞き出す必要がある。」
 「教えてくれないの?」
 「ああ。これは、俺の楽しみだ。
 綾香・・・ そうだな・・・ アナルパールの尻尾を持ってきてくれ。」
 「 ・・・はぁ〜い。」
 綾香は、俺の顔をジッと見た後 尻尾を取りに行った。俺から、何かを読み取ろうとしていたみたいだ。
 「彩音、これから尻尾を付けてやるからな。」
 「う・・・ うん。」
 近づいてきた俺に、釘付けになる彩音。というよりは、俺の下半身に 目は釘付けなんだろう。
 「マルチは、どないしたんや ご主人様?」
 「セリオと歓迎会の準備してるぜ。」
 「なるほどな。それじゃ、とっととこの娘も猫娘にせな みんな来てまうな。」
 「その通りだ、智子。」
 委員長と話してる間も、彩音の目は 俺のモノをずっと見ている。
 「彩音、これからお前は猫娘になる。だけどな、本物にはなれない。」
 「 ・・・?」
 彩音は、何のことかわからないようだ。無理もない。詳しいことは、あまり聞いてないはずだ。
 「うちらみたいな猫娘になるには、儀式が必要なんや。せやから、うちらと同じようにはなれないんや。」
 「そうなの、お兄ちゃん?」
 「彩音は小さいから、儀式に耐えられないと思うんだ。」
 「 ・・・また・・・ だ・・・ 」
 彩音が、ぼそっと口にした言葉を 俺は聞き逃さなかった。
 たぶん、”ちいさいから”と言われることに 何かあったのだと思う。彩音が、本当に見た目の年齢なら そんなことに反応することはないし 簡単に言い返してくるはずだ。
 「私でも、大変だったのよ。」
 「何言っとんのや、綾香。あんたは、一番最初やったからいいやんか。うちなんか、みんなの前であんなことされて 死にたいくらい恥ずかしかったんやからな!」
 委員長の言う通りだ。綾香や先輩は、猫娘になる為の儀式を、みんなの前でやってない。だから、屈辱にも似た辱めにはあっていなかった。
 それを、彩音に綾香が説くのは 間違いだ。
 「綾香、智子、少し任せろ。
 それより、ローション持ってこなかったのか? 気の利かない奴だ。」
 「す、すみません。」
 「あれ持ってこい。」
 「あ、あれですか? あれを彩音に使うの?」
 「必要だから、使うまでだ。」
 「でも、あれは・・・ 」
 綾香は、俺の求めた物の効果を知ってるんで 彩音に使うのを躊躇っている。
 「持ってこいっ!!」
 「はっ、はいっ。。。」
 綾香は、渋々取りに行った。
 「これから、彩音が猫娘になれるか 少し試す。いいな?」
 「う、うんっ。」
 「智子、それを入れるんだ。」
 綾香が、置いていったアナルパール付きの尻尾を 委員長に使うように指示した。
 「うん、わかった。
 へぇ〜、結構可愛くできてるやんか。」
 彩音用に作らせた尻尾は、他の猫娘たちのよりも 随分と小ぶりに作ってあった。ただ、体内に入る部分は 付け替えることができるようになっており 俺のモノを受け入れる訓練をさせる為に大きい物もあるはずだ。
 「はい、ご主人様・・・ これでいいんですよね?」
 「そうだ。」
 SSと書かれた瓶を持ってきた、綾香。
 「そっ、それを使うんか?」
 SS瓶を見た委員長は、驚いた。
 「いいんか? そんなもん使ぉて・・・ 。」
 「使ってみれば、わかる。俺が、塗ってやるから貸せっ。。。」
 委員長も、あれの効果を知ってる為 躊躇している。
 俺は、綾香から瓶を奪うと 中身を手に垂らした。
 「彩音、四つん這いになって 尻を上げろ。」
 ベットの上に胡座をかいていた、彩音。俺の言葉に従って、もそもそと動き出す。可愛い小さな尻が、俺の目の前に現れた。ピンク色したスジも、作り物のようで 現実味が薄い。
 「何度見ても、可愛いあそこやなぁ〜。うちらも、昔はこんなんやったんか。。。」
 感動する委員長。
 「うん・・・ まだ、濡れてるね。」
 たしかに、彩音のあそこは てかっている。
 「才能はあるみたいだな。」
 「ひゃんっ!」
 俺が、ローションの付いた手で尻の割れ目を触ると 彩音は驚きの声をあげた。
 ツツッ・・・ グッ・・・ チュプッ・・・
 「んひゃあっ・・・ はあっ・・・ 」
 中指でアヌスを弄り、わずかに指先を穴に潜らせた。
 腰をくねらせて、逃れようとする彩音。彩音の前方には、綾香と委員長がいて逃げられない。
 「力を抜け、彩音。俺の指くらい入らなきゃ、尻尾は無理だぜ。」
 クチュクチュッ
 指を動かし、アヌスを穿る。
 「くううっ・・・ んんっ・・・ んんっ・・・ 」
 彩音は、耐えながら 指を受け入れようと 力を抜こうとしていた。
 俺は、アヌスに さらに液を垂らして 塗り込む。溢れた液は、秘所へと伝わっていく。
 「ああっ・・・ お兄ちゃんっ・・・ お尻が・・・ お尻が熱いよ・・・ 」
 「痛くないか?」
 「はああっ・・・ 痛くないよ・・・ お尻・・・ 気持ちいい・・・ 。」
 ローションの効果が、少しずつでてきたようだ。このローションは、もちろん媚薬も混じっているのだ。それが、強力なので二人は躊躇っていた。
 ツプッ・・・ ツプッ・・・ 
 窺いながら入れていた指も、とうとう根元まで入ってしまった。
 「あっ、あっ、あっ、あっ・・・ お兄ちゃん・・・ お兄ちゃん・・・ 」
 彩音は、出入りする指に 感じている。
 「どんな感じた?」
 「ゾクゾクするの・・・ 。」
 「そうか。」
 ツ・・・ プ・・・
 「やっ・・・ 止めちゃ・・・ お兄ちゃん?」
 俺は、動かしていた指を止めた。アヌスを刺激していた動きがなくなり、彩音は 困っている。
 「お兄ちゃんっ・・・ お尻が・・・ お尻の穴が熱いのっ! もっと、もっと弄ってっっ!!」
 彩音は、自分で腰を動かし始めた。
 「弄ってほしいのか?」
 「うんっ、弄って・・・ 弄ってくれないと 彩音・・・ おかしくなっちゃうっっっ!!!」
 自分で動かすだけの刺激じゃ、全然足りないみたいだ。媚薬の効果が、彩音を淫乱にさせている。
 だが、その乱れように 見た目の歳にはないものを感じさせる。違和感があるのだ。
 「指じゃ、ダメッ! もっと・・・ もっと太い物で擦ってぇ〜〜〜っっっ!!!」
 彩音は、急に止まった。
 ピクピクしている。イッたのか?
 「はあっ、はあっ、はあっ・・・ 。」
 「イッたみたいやな。すごい娘や。薬のせいもあるんやけど・・・ 。」
 「驚いた。。。」
 彩音がイッたことで、綾香と委員長が驚いている。
 ククッ・・・ チュ・・・ ポッ・・・
 俺は、指を完全に抜いた。
 「綾香、入れていいぞ。」
 「う、うん。」
 彩音の姿をみて、綾香はできる事がわかったのか 迷ってはいない。
 「はあっ、はあっ・・・ お姉ちゃん?」
 「ほらっ、尻尾入れるんだからね。」
 綾香は、アナルパールの玉の部分を指で摘むと 彩音のアナルに押し付けた。
 「ああっ・・・ 入ってくる・・・ 」
 チュポッ
 簡単に、数珠繋ぎの先端の玉が 彩音の中に入っていった。
 「ひゃんっ!」
 彩音が、ビクンッと反応する。
 それを見ていて、彩音のあそこが開き 陰核がでてきているのに気が付いた。閉じて、一筋の線しかなかった所が開き 中身がでているのだ。秘所に伝わったローションの効果が、つぼみをも開かせいた。
 ツポッ・・・ ツポッ・・・
 「んっんんっ・・・ んああっ・・・」
 指より遙かに大きいパールが、容易く次々と入っていく。
 「綾香、止めろっ。」
 「えっ!?」
 半分入ったところで、俺は止めた。
 「お兄ちゃん・・・ なんで?」
 アヌスへと刺激を止められ、戸惑う彩音。
 「もっと、気持ちよくしてほしいか?」
 「うんっ、彩音のお尻 ムズムズするの。弄ってくれないと、変になっちゃうっ!」
 「俺の聞くことに答えてくれたら、続けてやる。」
 俺は、彩音に対して積もった疑問を 投げかけることにした。
 「な・・・ なに?」
 「名前は?」
 「彩音・・・ 霧谷彩音。」
 「どこに住んでるんだ?」
 「雫公園の近く。雫石町。」
 セリオが教えてくれた通りだ。
 それにしても、素直に答えるな。偽るかと思っていたが。。。
 「なんで、そんなこと聞くんや?」
 「知りたいからに決まってる。」
 委員長は、理解できないようだ。
 「お母さんと二人暮らしなんだよな?」
 「う・・・ うん・・・ そうだよ・・・ もう、いいでしょ? 彩音、おかしくなりそうだよっ!!」
 彩音は、我慢して答えていたが 耐えられないほど疼いているのか 叫んで訴えた。
 そのことが、俺には好都合なのだ。
 「綾香、智子、彩音の手を掴めっ! 離すんじゃねえぞ。」
 「いやあっ!!!」
 二人に手を引っ張られ、彩音は抵抗した。が、敵うはずもない。体格が、まったく違うんだかんな。
 「彩音、暴れないで。」
 「だって、だって、お尻やあそこが熱くって 触ってないとおかしくなっちゃうっ!!!」
 「すまんな、綾音。ご主人様の命令には、逆らえんのや。本当は、こない酷いこと 小さい娘にしとうないんやけど。」
 俺だって、本当はしたくない。だけど、彩音の正体を暴くまではしかたない。
 「彩音、楽になりたいか?」
 「うんっ、うんっ!」
 彩音は、大きく頷いて答えた。それは、後頭部しか見えないが。
 「彩音、本当の歳はいくつだ?」
 「!?・・・ ・・・ 」
 「言えないのか?
 俺たちと同い年には、見えないよな 彩音。」
 「どう言う事、ご主人様? 全然、話がみえないよ。。。」
 「説明してんか?」
 綾香と委員長には、突飛な話しで 理解できないようだ。
 「 ・・・ ・・・ 」
 「黙りか。。。まあ、いい。
 気になったんで、セリオに調べさせたんだ。そうしたら、当てはまる人物が一人しかいなかった。だが、それは俺たちと同い年の女の子だった。身体データからも、彩音本人だと思う。」
 「 ・・・どうして?」
 彩音は、身分を調べられたことが 以外だったみたいだな。
 「俺には、違和感があった。それだけだ。」
 「感が・・・ いいんだね お兄ちゃん。 ・・・いいえ、浩之さん。」
 彩音の雰囲気が変わった。
 「間違ってなかったようだな。。。
 楽にしてやるぜ。」
 チュプッ チュプッ チュプッ
 「んあああっっっ!!!」
 俺は、アナルパールの残りを 彩音の中へと前後しながら沈めた。
 急な刺激に、押さえられていた快感神経を解放へと向かわせる。
 「尻尾が生えたな、彩音。」
 クニュッ
 「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっっっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!」
 彩音のクリトリスを軽く摘むと、歯止めが外れたように 絶頂の叫び声をあげた。
 プシャッ・・・ ジョォォォォォォォォォォォォォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・・
 「うわっ!」
 激しく失禁した彩音。おしっこが、俺にかかってきた。
 「ご主人様!」
 綾香が、慌てて彩音の秘所に手を伸ばして 吹き出る小水を受け止めた。
 「大丈夫、ご主人様?」
 「なんともないぜ、智子。」
 「せやかて、かかってるやないか。」
 「お前たちで、何度も経験してる。
 それより、マルチたちを呼んで 濡れた布団とシーツを代えてもらおう。」
 「そうね。私も汚れちゃったし。。。智子、お願い。」
 「わかった。」
 委員長は、インターホンでマルチたちを呼びにいった。
 「どうするの?」
 「とりあえず、汚れを落とそう。また、風呂に入らないとな。」
 俺は、突っ伏している彩音を抱き起こした。
 「んんっ・・・ 私・・・ 」
 「躰を洗いに行くんだ。俺たちに任せとけ。」
 「う・・・ うん。。。」
 気は失ってないが、俺に身を任せた 彩音。
 「智子、行くぞ。」

***
 風呂場で、彩音の尻尾を抜き 汚れを落としてやった。その頃には、意識もはっきりして 自分で洗えるってジタバタした。それを、俺たちで押さえつけて洗ったもんだから 残っていた媚薬の効果も相まって 軽くイッてしまった。
 また、くてっとしている彩音。
 「ねえ、さっきの話しって 理解できなかったんだけど どういうこと?」
 「せや。彩音が、うちらと同い年って言うてたけど?」
 「こんな姿をしてはいるが、俺たちと同い年なんだ。」
 「だって・・・ どうみたって・・・ 。」
 「事実みたいだ。彩音本人からいろいろ話してくれんと、詳細はわかんないけどな。」
 俺たちは、彩音を見た。何度見ても、信じられないほど 幼い躰つきだ。
 「悪かった・・・ わね。」
 彩音は、そのままの姿勢で言った。
 「本当なんか、彩音?」
 「本当よ、智子さん。」
 彩音は、スクッと立ち上がり 俺たちを見下ろした。俺たちは、床に腰を下ろしていたが それでも少しだけ高い位置からだ。
 「私のママは、美人だし 胸も大きい。私も、そうなれると思っていた。
 でも、あの事故で 私の成長は止まってしまった。。。」
 「事故?」
 「私とパパ、車で出かけた時 多重追突事故に巻き込まれたの。パパは死んで・・・ 私は頭に傷を受けたわ。一命は取り留めたけど、その代わり 躰の成長を失ってしまった。」
 彩音は、身の上を話し始めた。
 今の話しは、データになかったのか セリオからは聞いてないことだった。セリオが、故意に話さなかったはずもないだろう。
 「こんな躰、不便だよ。誰も、ちゃんとした女性として見てくれない。寄ってくるのは、ロリコンばかり。
 だから、なっちゃんたちに混ざっていたの。そうすれば、周りからは違和感ないしね。事情を知っているお母さんたちには、感謝されたけど。」
 なるほど。
 「だからって、なんで子供の真似までして 俺に近づいた?」
 「なんか、面白そうなことしてたんで 興味が出たの。それで、声を掛けたら あんなことさせるし。
 あれから、何度も思い出して 慰めてたんだから。。。」
 彩音は、恥ずかしそうに顔を背けた。
 「浩之さんなら・・・ 私のこと・・・ 本当の私をみつけてくれると思った。
 でも、こんな幼い姿じゃ 引いちゃうよね。
 私だって、普通に恋がしたいのに・・・ 」
 彩音の目には、涙が浮かんでいた。
 本当の自分を見てほしい。だけど、それを自分から気づいてもらえるようにはできない。言ってしまえば、同情しか生まれないことを 何度も体験してるのだろう。
 「そう言うことだったのか。俺が、ずっと感じていた違和感が これで解消されたぜ。
 彩音は、俺のこと好きか?」
 「好き・・・ たぶん。」
 「それじゃダメよっ!」
 「それじゃあかんっ!」
 綾香と委員長が、叫んだ。
 「好きになってもらうんじゃなくて、好きになるのっ! それが、始まりなの。好きにならなくちゃ、それは自分の恋じゃないのよ。」
 「うちらのご主人様は、うちらが愛すれば応えてくれるんよ。」
 「そんなの変だよ。。。」
 「うん、みんなそう言った。」
 綾香は、あっけらかんと言った。
 「しょうがないやん、彩音。ライバルが多いんやから。
 うちらのご主人様は、許容量めっちゃ多いから 彩音が好きになったくらいじゃ どうってことないんやで。」
 「 ・・・それって、私じゃ満足させられないから 負担が少ないってこと?」
 「猫娘が、何人いるかわかってる? セリオ入れて、十一人よ。十一人。」
 「えっ!? ええっ???」
 彩音は、信じられないといった顔をして 驚いている。
 「他にもいたの?」
 「もうすぐ集まってくるはずだ。まあ、常時全員がいるわけじゃないけどな。
 彩音は、まだ猫娘になりたいか?」
 俺たちのことを知っても、まだ猫娘になりたいのか 気持ちを知りたかった。彩音だったら、猫娘にならなくても 俺たちの秘密をしゃべったりしない気がする。
 「してくれるの?」
 「彩音の気持ち次第だが、辛いぞ。」
 「 ・・・私は、あなたのことが好き。それが、今の私の素直な気持ち。。。」
 「わかった。彩音の気持ちは受け取った。」
 彩音の気持ちに、何か切迫しているようなものを感じた。今度は、それが気になる。
 まだ、何かを隠してるのかもしれない。
 「彩音、まだ話してくれないといけないことがあるんじゃないのか?」
 「浩之さんは、私の心が読めるのですか?」
 彩音は、また驚いて言った。
 「彩音の顔に出てんだよ。わかりやすいんだ。」
 彩音の表情の変化を見逃さなかっただけだ。多数の女性と同時に付き合ってる為、わずかな変化を見逃さなくなったことが 感覚を鋭くしたんだと思う。
 「そうなんだ。。。
 ・・・私、来週からアメリカに行くの。ママの転勤っていうのもあるけど、私・・・ 向こうで手術受けるのよ。」
 手術だって? こんなに元気そうなのに・・・ 。
 「事故当時じゃ、頭の中に 場所が悪くって手術できなかった血の固まりがあるの。投薬治療したけど、取り除けなかった。それが、原因かは判らないけど 私の成長は止まったまま。成長した時に、血の固まりが脳に与える影響が判らなくて 成長ホルモン剤も女性ホルモン剤も 投与できなかったとお医者さんは言っていた。
 だけど、今はできる技術を持ったお医者さんがいて ママが必死に働いてくれたから なんとか手術するお金もできた。私には、希望ができた。」
 「よかったな、彩音。元気になったら、戻ってこられるんだろ?」
 「わからない。。。手術自体は、成功率高いけど・・・ 脳をいじる以上 なんらかの影響がでる可能性があるって・・・ 。」
 「 ・・・ ・・・ 」
 たしかに、何も出ない方がいいに決まってる。だけど、やってみなければ判らないことが多いのだろう。
 俺たちは、それに対して何も言えなかった。下手な気休めは、彩音を余計に不安にさせるだけだから。
 「たぶん、躰の部分的麻痺か・・・ 記憶の欠落・・・ になる可能性が考えられると聞いたわ。
 少し前までは、怖くなかった。いい思い出もないし。
 だけど、今は怖い。浩之を好きになったから。あなたたちに出会ってしまったから。。。」
 彩音は、そう言うと座り込んだ。
 「ごめんな、彩音。」
 なでなで
 「あっ・・・ いや・・・ 優しくしないで。。。」
 本気では嫌がっていない。
 「バカ。俺に見初められたんだから、諦めろ。俺は、彩音を離さないぞ。」
 「そうやでぇ。ご主人様は、しつこいんやから 諦めるしかないんや。うちの時なんか、そら もう呆れる程しつこかったんやから。
 んで、うちが根負けしてしもうたんやけどな。」
 「諦めの悪さでは、世界一かもね。」
 二人が、追い打ちを掛けてきた。たしかに、そうなんだけど ネタにされるとなんか腹立つ。
 「こんな私でもいいの?」
 彩音が、上目遣いで聞いてきた。怯えたような目もしている。
 「彩音だからいいんだよ。おまえが忘れたって、俺たちは覚えている。心配するな。」
 グリグリッ
 「痛いっ! ハゲちゃうじゃない。」
 「元気がでたようだな。んじゃ、戻るぞ。」

***
 「理緒、来ていたのか。」
 「うん。今日は、バイト休みだったし お母さんも休みだったから来れたの。 ・・・その娘は?」
 理緒が、彩音を見て 不思議がっていた。
 「あの人も、猫娘なんだ。私と大差ない体型だから、安心できそう。」
 おいおい、会ってすぐそれかよ。
 それにしても、正体がばれてから 話し方が変わったな。猫かぶってたみたいだ。
 「うっ・・・ そんなことないんだからっ! 小さいけど、ちゃんと胸だってあるんだから。。。」
 胸を両手でクッとあげるけど・・・ 微々たるもんだ。
 「やめなさい、理緒。虚しくなるだけよ。
 それより、他には来てないの?」
 綾香は、呆れて止めさせた。
 「綾香さんには、私の気持ちなんてわからないですっ。
 ・・・神岸さんと長岡さんは、パーティーの準備しています。あとは、知りません。」
 少しだけふて腐れた、理緒ちゃん。
 「こんだけでやるか。。。綾香、智子、いいな?」
 「尻尾取ってくるね。」
 「あのローションでええねんな?」
 準備を始める二人。五人だけの儀式が、始まろうとしている。
 「彩音、いくぞ。」
 彩音の手を取って、部屋の中心に進む。さっき、彩音が汚した布団とシーツも綺麗に交換されて 跡形もなかった。
 「もしかして、その娘と寝るの? 無理っ! 絶対無理っ!! 壊れちゃう。。。」
 事情を知らない理緒ちゃんは、驚いて止めようとする。
 「彩音も、承知してることなんだ。それでも、前に入らないことぐらい判る。」
 「えっ? もしかして・・・ そうなの?」
 彩音は、お尻を隠すように手を回した。
 「儀式だからな。その為に腸内洗浄したんだろ。」
 「あれは、尻尾を入れる為じゃ・・・ 。」
 「その小さな穴じゃ、処女膜どころか 膣壁まで裂けちまうぞ。」
 「それだったら、お尻でも一緒じゃ・・・ 。」
 「諦め悪いで、彩音。壊れんように、ちゃんとしたるさかい 任しときっ。
 ほらっ、中に入るモノに ちゃんと挨拶するんや。」
 ローションを取ってきた委員長は、彩音の手を取って 俺のモノを握らせようとした。
 小さな手が、俺のモノに触れる。
 「あっ・・・ 熱くて・・・ ピクピクしてる。」
 「どうや、すごいやろ?」
 「う・・・ うん。あっ・・・ 先から何かが出てる。。。」
 先走りが出始めた。透明な液が、糸を引きながら垂れる。
 「彩音に感じているんだ。入れたいってな。」
 「私に? ・・・・・・いいよ、入れても。」
 彩音も覚悟ができたようだ。
 「どうすればいいか、わかるな?」
 俺の言葉に、彩音は反応してくるりと後ろを向くと 四つん這いになった。
 「ホント、小さなあそこ。これじゃ、ご主人様のは無理だね。」
 「うるさいっ!」
 「きゃあああぁぁっっっっっ!!!!!!」
 彩音をからかった理緒は、彩音に尻尾を掴まれて 飛び上がった。
 この二人って、案外相性いいんじゃないのか?
 「遊んでんじゃないっ。」
 パシッ
 「いったぁいっ!」
 彩音の尻をひっぱたくと、反応して叫んだ。
 「しょうがない娘らやな。
 彩音、大人しくせなあかん。ローション塗ったるさかい、ジッとしとるんやで。」
 ペチャッ
 「んっ・・・ 。」
 委員長は、ローションを手に垂らして 彩音のアヌスへと塗り始めた。
 「んんっ・・・ くすぐったい・・・ んん〜・・・ 」
 アヌスの皺一つ一つに塗り込むように動かしていた指を、ゆっくりと差し込んでいく 委員長。
 細く長い指が、アナルに埋まる。委員長の指一本くらい、楽に飲み込むみたいだ。
 「指が、中で動いてるぅ〜〜〜っ。」
 「今度は、ちときついでぇ。」
 ズルゥッ
 グッ・・・ クニュゥ〜・・・
 委員長は、一度引き抜くと 指を二本にして入れていく。
 「んああっ・・・ きつい・・・ 」
 「彩音、それくらいで根を上げちゃ ご主人様りモノは受け入れられないわよ。」
 「うんっ・・・ うんっ・・・ がんばる・・・ 」
 ズッ・・・ ズズッ・・・
 ズッ・・・ ズズッ・・・
 「んっ・・・ んっ・・・ だんだん・・・ 慣れてきた・・・ 」
 数分も経つと、ローションに入っている筋肉弛緩剤の効果がでてきたみたいだ。俺のモノを入れるんで、効果は薄いはずだが 十分のようだ。
 彩音の秘所から、愛液が溢れ出ていた。躰は小さくても、ちゃんと分泌するんだな。。。
 「もういいだろう。」
 俺の言葉で、委員長は動きを止めた。
 「彩音、気をしっかり持つんやで。」
 「うっ・・・ んっ・・・ 。」
 委員長は、ゆっくりと指を抜いて 下がった。
 俺は、彩音の尻に手を掛けると 左右に開き モノを近づける。と、綾香の手が伸びてきて俺のモノを掴み 導いていく。
 ピトッ
 接触すると、彩音のアヌスがキュッと窄む。
 「いくぞ。」
 俺は、腰を前に突き出すと モノの先端がググッとアヌスを押す。
 グッ!
 ローションで、抵抗を押さえられたアヌスは 侵入を妨げることはできなかった。
 「んああっ!」
 弛緩剤によって、括約筋も力を失っている為 一度入り出すと止められなかった。
 ズルゥッ
 亀頭が、全て入った。
 「どうだ、彩音? 痛いか?」
 「ふっ・・・ 太いっ・・・ 。」
 痛がってはいない。
 俺は、両手を腰に移すと 彩音の腰を引くようにした。
 ズズズッ
 「ん〜〜〜・・・・・・・ 」
 ゆっくりと彩音の体内に入っていく。熱い腸内。肛門を擦り、腸壁を擦る。入れてるつもりでも、彩音に気を遣ってか 思ったより進んでいない。
 それでも、半分程入ったところで つっかえた気がする。
 「苦しいか?」
 「お腹の中から押されてる。。。」
 「んじゃ、動くから 踏ん張れよ!」
 ズッ ズズッ ズッズッ ズッズッ
 ズッ ズズッ ズッズッ ズッズッ
 「んあっ! んあっ! んああっ!」
 シーツを握り、始めての刺激に 耐える彩音。後背位での結合なんで、彩音の表情が見えないのは 残念だ。
 「んああっ・・・ ああっ・・・ んんあっ・・・ 」
 彩音の肌に、汗が浮き出て 玉を作っては流れていく。
 「すごいわね。」
 「ホンマや。ご主人様のモノ、入ってるやなんて すごいわ。」
 綾香と委員長は、結合部をみて 驚いている。入りそうもなかった穴に、俺のモノが入ってる不思議。それに、驚いているのだ。
 理緒ちゃんは、黙って 彩音を見守っている。
 「あっああっ・・・ ああっ・・・ くうあっ・・・ あああああぁぁぁ・・・ 」
 「いいぜ、彩音。気持ちいいぞ。」
 綾香たちとするような大きなストロークではできないが、十分過ぎる程の刺激と異常な光景に 嫌が負うにも俺の快感は高まっていく。
 「わっ・・・ 私もぉ・・・ あああっ・・・ 」
 「いいぞっ・・・ 彩音っ・・・ 」
 ズヌッ ズズッ ズプッ ズチュッ
 ズヌッ ズズッ ズプッ ズチュッ
 この俺としたことが、もうイッちまいそうだ。
 「彩音、いくぞ・・・ 」
 「んんっ・・・ んああっっ・・・ 」
 ドクッ ドクッ ・・・ ・・・
 射精する瞬間、深く打ち付けたいのを押さえた。
 「あああああ・・・ 熱いっ・・・ 熱いぃぃぃっっっっ!!!!!」
 腸壁へと、熱い精液を叩き付けられ 流し込まれ、背中を反らす彩音。シーツに爪を立て、裂けんばかりに 握りしめている。
 ・・・ ドクッ・・・ ドクッ・・・
 俺のモノの脈動が、収まっていくと 彩音は崩れるように突っ伏した。
 「よくがんばったわね、彩音。」
 綾香は、彩音の頭を撫でて 褒めた。
 パタンッ!
 「ご主人様っ!!」
 ドアが、勢いよく開かれ 琴音ちゃんが飛び込んできた。
 「あ〜〜〜っ! 私が、その娘もらったのにぃ〜〜〜〜〜〜・・・・・・ 」
 琴音ちゃんは、何か悔しそうにしている。
 「遅くなりました、ご主人様。」
 葵ちゃんも、来たようだ。
 「ふぅ〜〜〜・・・・・・・ 。」
 ズズッ・・・ プチュッ・・・
 俺は、余韻を楽しむこともできず モノを抜いた。
 抜いても、アヌスは閉じることもなく 開いたままだ。腰が上を向いてる為、俺の精液も零れてこない。
 「彩音、気をしっかり持ってなさい。」
 ズプッ!!! 
 「んああぁぁぁっっっ!!!!」
 綾香は、神経接続型の尻尾を彩音に挿入した。
 俺のモノが抜けた後だけあって、すんなりと彩音の中に全部入ってしまった。
 「ああっっ!!」
 琴音ちゃんが、俺の後ろで また声を上げた。うるさい奴だ。
 「私のなのにぃぃぃ〜〜〜〜〜〜っっっっっ!!!!!」
 ・・・そう言えば、琴音が楽しみにしていたんだ。。。
 カッチ・・・ ブゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・
 「うわぁぁぁ・・・ なにこれ・・・ ああああああぁぁぁぁぁ・・・・・・・・ 」
 彩音の尻尾が、神経接続を開始したようだ。
 「だいじょ・・・ うぶ・・・ ?」
 理緒ちゃんは、心配そうに 彩音に近づいた。さっきは、あんなだったのにな。
 「がんばるのよ、彩音! あなたは、猫娘になるんでしょ!」
 「もうすぐですよ。」
 彩音と葵ちゃんの声援が飛ぶ。
 「あああっ・・・ あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 」
 ビクッ・・・ パタッ・・・ パタッ・・・
 彩音の尻尾が、動き出した。
 「ちゃんと接続されたのか?」
 パタッパタッ・・・ パタッ・・・
 みんなは、息を止めて 彩音の反応を待った。
 「 ・・・不思議な感じ。。。」
 それが、第一声だった。
 「なんともないか、彩音?」
 俺が声を掛けると、躰を起こして座った。
 「躰が、重い感じはするけど 大丈夫だと思う。」
 躰を確かめるように動かしている。
 「頭が、痛いってことはない?」
 「痛くないわ。
 これで・・・ 私も猫娘になれたのね。」
 尻尾が、思うように動かせることが判ると にっこりと微笑んだ。
 「綾香さん、酷いですっ!」
 「琴音が、来るのが遅かっただけよ。」
 「この娘が、来てるの知ってたら 早く来ましたっ!」
 琴音ちゃんは、膨れっ面で怒っている。
 彩音は、琴音ちゃんをジッと見た後 葵ちゃんを見た。
 「初めまして。私は、松原葵って言うのよ。よろしくね、彩音ちゃん。」
 「えっと・・・ よろしく、葵さん。」
 葵ちゃんが伸ばした手を、握る彩音。
 「こっちが、姫川琴音だ。」
 「ううっ・・・ ご主人様ぁ・・・ 。」
 「しょうがないだろ。」
 彩音には、琴音ちゃんが何を怒っているのか わかっていない。だから、キョトンとしている。
 「よろしく、琴音さん。」
 「うううっ・・・ かっ・・・ 」
 「か?」
 「かわいいっ!」
 ガバァッ!
 「はきゃっ!」
 琴音ちゃんは、彩音に抱きついた。
 「琴音っ!」
 グイッ
 綾香が、琴音ちゃんを引きはがしにかかる。
 「しょうがないやっちゃな。」
 委員長は、琴音の行動に呆れている。
 「えっと・・・ 」
 理緒ちゃんは、中に入れなくて困ってるし。
 「痛いっ、綾香さんっ!」
 「まだ終わってないのに、ご主人様の邪魔したら ダメじゃない!」
 「あ・・・ ごめんなさい。。。」
 琴音ちゃんは、ビクッとして 俺を見て小さくなった。
 いつもなら、お仕置き決定なんだが 今回はしなくてもいい気分だ。
 「彩音、あなたはまだ本当の猫娘になっていないわ。」
 「えっ? 尻尾を付ければいいんじゃないの?」
 「違うわよ。
 それと、館の中では 浩之のことをご主人様って呼ぶのよ。ご主人様の命令には、従うこと。それが、ここでの最低限のルール。
 ちゃんと守らないと、お仕置きが待ってるからね。」
 「うっ・・・ うん。」
 彩音は、俺を見ると 少しだけ考えて答えた。
 「私たちには・・・ ほらっ耳が付いてるでしょ?」
 綾香がが、耳をビクビクとさせた。
 「これを、ご主人様に付けてもらえれば 晴れてご主人様の猫娘になれるの。」
 「うちらと対等になるんや。」
 ピピピッ ピピピッ
 「葵、取ってこい。」
 「はい、ご主人様。」
 葵ちゃんは、パッと反応して 鳴っているインターホンに向かった。
 「はっ、はいっ、はいっ、わかりました。
 ・・・ご主人様、パーティーの用意ができたそうです。」
 「そうか。」
 時間的には、夕食には早い。綾香や先輩が、一度本邸へ戻らせなければならない時間も 迫ってる。祖父さんと食卓を共にしなければならないことも多く、俺たちと夕食を共にすることは少ない。
 それからすると、パーティーと言っても お茶会程度だろう。
 「よし、行くぞっ。
 綾香、耳を持ってこいよ。」
 「わかりました。」

***
 食堂に入ると、甘い匂いが鼻孔をくすぐった。
 「いい匂いだな。」
 「本当だっ! おいしそうな匂いっ!」
 俺にくっついたまま来た彩音は、はしゃいでいた。
 「私、お昼食べてないから お腹減ってたの。」
 それは、俺や委員長も同じだ。彩音が来なかったら、街で済ます予定だった。
 「お夕食には、ちょっと早いから これくらいにしたけど よかったかな?」
 あかりは、俺たちが上に上がって どれくらいしてから来たんだ? 凝った菓子が、並んでるぞ。
 「十分だ。
 芹香もレミィも、手伝ったんだな。ご苦労様。」
 ということは、珍しく全員揃ったわけだ。
 「芹香とあかりは、初めて会うわけだが・・・ こいつが、彩音だ。」


 「よろしく、彩音ちゃん。
 ・・・こんな小さい娘にもしたんだ。。。」
 あかりは、哀れんだ目で 彩音を見ている。
 「あかりさん、よろしくね。
 私は、自分の意志で ご主人様に抱かれたんだから そんな目で見ないでくれる?」
 彩音は、凛として表情で言った。
 「えっ!?」
 あかりは、容姿通りの年齢だと思ってるんで 彩音の話し方に戸惑っている。
 「あんたが、彩音?」
 「あそこは大丈夫、志保さん? 壊れちゃわなかった?」
 「何・・・この娘?」
 志保は、公園ではあんな状態だったんで 彩音の顔ははっきりと覚えていないらしい。覚えているのは、されたことだけだと。
 「アヤネ、感じが変わったネ。。。」
 「これが、本当の私よ レミィさん。」
 雰囲気の違いに、レミィも驚いている。
 「よろしくお願いします、彩音さん。」
 「えっ? ええ、よろしく芹香さん。」
 先輩の声の小ささに、戸惑う彩音。
 「私の姉さんなのよ。」
 「そうよね。よく似ているもの。姉妹で、同じ男性を好きになるなんて 大変ね。」
 「こんだけライバルがいるんだから、気が楽よ。」
 「それも・・・ そうよね。」
 彩音の事情を知らない猫娘たちが、彩音を不思議がっている。
 「ほらっ、彩音の歓迎会やるんだから そんな顔してんじゃねえ。。。
 綾香、耳を寄こせっ!」
 「あっ、はいっ。。」
 綾香は、慌てて 持っていたケースを開けた。尻尾と同じホワイトシルバーの猫耳が収まっている。
 他の猫娘たちは、俺たちを囲むように配置して 見守った。
 「彩音、これを付けたら 完全に俺のもんだからな。いいか?」
 「 ・・・うん。」
 「彩音が、俺を愛するんなら 俺も愛する。それを忘れるな。」
 「はい、ご主人様。」
 俺は、猫耳カチューシャをケースから取り出すと 彩音の頭へと装着する。
 「あっ・・・ んっんっ・・・ んぁっ・・・ 」
 なんとなく、悩ましい声を上げるな。
 「この娘、私にくれないんですか?」
 まだ言ってるのか、琴音ちゃん。
 「悪かったな、琴音。でもな、最初に考えてたことと 随分と事情が変わったんだ。結構複雑だから、後で教えてやるよ。」
 「難しいことですか?」
 「まあな。。。」
 琴音ちゃんだけじゃなく、パーティーの準備をしてくれた猫娘たちにも 彩音の事情は話さなければならない。
 なんにせよ、彩音と俺が同い年だということに 驚くのは目に見えている。
 「 ・・・・・・はぁ〜〜〜。。。」
 耳をピクピクさせたり、指で摘んだりと 接続を深い溜息と共に終わらせた彩音は 耳の感じを確かめている。
 「どうだ、彩音?」
 「いい感じ。これで、念願が叶ったんだから 嬉しい気持ちで一杯よ。」
 ニコニコしている彩音。
 「それじゃ、彩音の誓いの言葉を言ってくれ。」
 「誓いの言葉?」
 「ご主人様のものになるって、宣言するんや。ここにおる誰もが、言った言葉や。自分が思ったことを、口にすればええんよ。」
 委員長の適切なアドバイス。上辺だけの言葉じゃなくて、気持ちの籠もった言葉が必要なんだ。
 「えっと・・・ 恥ずかしいな。
 ・・・・・・私は、ご主人様のものになります。ご主人様だけを、愛します。」
 「いいんだな。」
 「私の想いは変わりません。迷惑ですか?」
 「迷惑だなんて、思ってないぜ。彩音の気持ちは、受け取ったよ。」
 「おめでとう!!」×7
 「おめでとうございます!」×4
 パチパチパチパチパチ・・・・・・
 新しい猫娘の誕生に、祝福の声と拍手が 彩音に浴びせられる。
 「さあ、パーティーを始めよう!!!」

***
 「今夜は、誰がお相手するのかなぁ〜?」
 夕食も終わって、くつろいでいる時 綾香は無意識に言ったのだろうけど、その言葉に一斉に反応する彼女たちを見ると 身の危険を感じる。
 「今夜は、勘弁してくんないか?
 媚薬効果っていっても、見る限り 我慢できない程じゃないだろ?」
 「ええ〜っ、琴音 我慢できなぁ〜いっ。」
 「やめんかっ!」
 パシンッ
 「いったぁいっ!」
 「そう言う下品な言い方は、よかないで。」
 「 ・・・はぁ〜い。」
 委員長にハリセンで叩かれて、琴音ちゃんは戯けるのをやめた。
 「そうだネ〜。躰が熱い感じはするけど、我慢できないってことないネ。」
 「そうですか? 私は、なんか力が漲って 山を駆け上りたい気分です。」
 レミィはいいとして、葵ちゃんのそれは どうかと思うぞ。
 「行ってきてもいいわよ、葵。でも、お猿さんに輪姦されないように気をつけてね。」
 「ええっ!? お猿さんに襲われるんですか? 勝てるかなぁ・・・ 。」
 葵ちゃん、蹴散らかすつもりなのかよ。。。
 「本当なの、それ?」
 「冗談に決まってるじゃない。」
 そうだろうとは思うけど・・・ 葵ちゃんが、猿に輪姦される姿を 想像しちまったぜ。
 「ご主人様、彩音さんからメールが届いていますけど ご覧になりますか?」
 メイド服姿のセリオが、俺の側で言った。
 「彩音から? ああ、頼むぜ。」
 セリオは、テレビをつけると メールを開いた。 ・・・圧縮がかけてある。
 「 ・・・展開完了。再生します。」
 全員が、画面をみつめた。
 「 ・・・ご主人様、みんな 元気?
 私は、毎日検査ばかりで 退屈。あの刺激のある日々が、懐かしいよ。
 でも、がんばるから 待っててね。
 私も、忘れないから。」
 彩音の祈るような言葉が、胸を打つ。
 「そうそう、私の今の夢はね 大きくなってご主人様に ちゃんと抱いてもらうことなの。私のヴァージンは、ご主人様のものなの。ちゃんと届けるから、楽しみにしててほしいな。」
 どうしても、無理に微笑んでいるようにしかみえない。
 「 ・・・ ・・・ 」
 そこから言葉が続かないのか、黙ったままになった。
 みんなは、ただジッと画面を見ている。それぞれが、どんな気持ちでいるのかは 判らない。が、願うことは一つだ。
 「 ・・・ごめんなさい。これ以上、何か話そうとするの・・・ ダメみたい。」
 気持ちが溢れてきたのか、涙ぐんでいる彩音。
 「ごめんね、ご主人様。 ・・・また、メールします。」
 そこで、メールは終わってしまった。
 いくら判っていても、恐怖を押さえることなんてできなかったまだろう。それと、寂しくて、縋り付きたいのを メールで紛らわせようとしたんだろう。
 「なんとか、元気づけられないか?」
 俺たちにできることは、限られている。それでも、やらないよりは遙かにましなのだ。
 「それじゃ、私たちからの応援メールってことで ここでの生活を記録して 送ってあげない?」
 「いいと思うが、反感かわないか?」
 俺は、綾香の提案に わずかな危険を感じた。
 「彩音なら、大丈夫だと思うわ。だって、猫娘だもの。私も早く混ざりたいって、きっと奮起するわ。」
 「まあ・・・ そうだろうけど・・・ 。」
 「浩之、なんか乗り気じゃないわね。彩音の為なのよ。」
 「わかってるんだが・・・ なんか、こう・・・ 」
 「感がいいわね。。。」
 綾香の不敵な笑いが、俺に危険信号を感じさせた。
 「さて・・・ 疲れたし、先に寝るわ。」
 部屋に鍵をかけて、今夜は誰も入らせないと 心に決めた。
 「とりあえず・・・ 今夜は、私と姉さんとレミィと志保でいいか。」
 俺は、ビクッとした。やっぱりか。。。しかも、四人も相手しろだと?
 「うちは、のんびりさせてもらうわ。」
 委員長は、文句がないらしい。
 「私は?」
 琴音ちゃんは、不満そうに言った。
 「私たちの乳に張り合えるんだったら、どうぞ。」
 あのメンバーは、そう言うことなのか。。。
 「ぶー、ぶー。」
 琴音ちゃんは、不満一杯だ。
 この隙に、逃げよう。
 「ご主人様、お休みですか?」
 セリオが、目の前に立ちはだかった。
 「ンフフ〜、さあ行きましょう ヒロユキ。」
 レミィが、俺の後ろに付いた。
 「今夜は、寝かせてくれるんやろか?」
 それは、俺のセリフだぞ 委員長。
 「あの娘に見せつけるんだから、激しくやらないとね。」
 おいおい、志保。何をする気だ?
 「がんばってください。」
 先輩・・・ その手に持っている物はなんだ?
 「残念だったわねぇ〜、浩之。」
 綾香・・・ 俺に死ねというのか?
 「浩之ちゃんが、死んじゃうよ・・・ 。」
 あかりだけは、わかってくれるのか?
 「綾香さんっ・・・ 私の分残しておいてくださいね。」
 私の分って・・・ 俺は、分割できないぞ 葵ちゃん。
 「ご主人様、後のことはお任せくださいっ!」
 マルチ・・・ 後のことって・・・ そのナース服はなんだ? 「セリオ、記録係お願いね。我慢できなかったら、セリオも混じってもいいわよ。」
 おいっ、俺を腎虚にする気か? いくらここの神懸かり的な温泉の効能っていったって、死人は生き返らないだろ?
 「おいっ、綾香っ! いくらなんでも、慌て過ぎだぞ。」
 「そんなことは、ないわよ。時間は有限なんだし、彩音の手術だって 急に決まるかもしれないじゃない。だったら、早いに越したことはないわ。」
 「だからって、急ぎ過ぎだっ!」
 「彩音の為なんでしょ? だったら、がんばってくんなきゃ。」
 彩音の為だと言われると弱いが、なんか違う気もする。
 「諦めが悪いわねぇ〜。
 男でしょ? だったら、私たちを浩之のテクニックで さっさと昇天させればいいだけじゃないの。」
 そうは言っても、四人も相手じゃ 一人昇天させても他の娘の相手をしてるうちに 回復されちまうぞ。
 ・・・道具をフル活用して 攻めつづけなければダメだな。
 「わかった。そのかわり、泣きが入ったって 緩さねえからな。覚悟しろよ。」
 「キャー!!!」×3
 コクコク
 「セリオも、覚悟しとけよ。」
 「ご主人様・・・ 壊さないでくださいね。」
 セリオは、赤くなって答えた。
 「行くぞっ!!!」

END

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