「うう〜、寒いデス。」
 深夜、トイレに起きた四葉は 身体を抱えて廊下を歩いていた。
 「んっ? 兄チャマのトイレに 明かりが点いているデス。これは、兄チャマもトイレに起きていたんデスネ。兄チャマをチェキするチャンスデス。」
 四葉は、トイレから人が出てくるのを 隠れて待つことにした。四葉のこうした好奇心が、幾度となく失敗しているというのに 懲りないのだ。
 「それにしても、寒いデス。兄チャマ、さっさと出てくるデス。」
 当初の目的を忘れて、ただトイレから出てくるのを待っている。
 ガチャッ
 トイレのドアが開き、人影が動く。
 「兄チャマ、チェキデス。 ・・・て、なんで可憐ちゃんが 兄チャマのトイレから出てくるのデスカ?」
 トイレから出てきたのは、可憐だった。ドアを開き、空いた透き間から顔を出して 周りに誰もいないか確認している。誰にも会わないからいいものの、会った場合 どのように言い訳するのかと思う。
 「これは・・・ とっても変です。あの可憐ちゃんが、兄チャマのトイレを使うなんて・・・ 秘密の匂いがしますデス。」
 可憐の行動は、四葉の探求心に火を付けてしまった。
 「可憐ちゃんの秘密、四葉があばいてみせマース!」
 そんな四葉をよそに、可憐はトイレを出て 暗闇へと消えていく。
 可憐は、寒い季節だというのに 肌が透けて見える程の生地でできたネグリジェを着ていた。
 「可憐ちゃん、寒くないんデスかね。四葉は、とっても寒いデス。」
 足早に、足音さえ立てずに 可憐は廊下を進む。
 四葉は、慣れたように 可憐を尾行する。
 他の姉妹が寝静まっている深夜に、薄明かりのを 二つの影が移動する。
 その様は、妖精たちの戯れとも見える。
 長い髪と薄いネグリジェを風に踊らせながら、廊下を滑るように進む 可憐。
 少し進んでは、物陰にさっと隠れ 踊るようなフットワークで移動する 四葉。
 「どこへ行くのデスカ?」
 可憐が、自分の部屋でない所へと足を運ぼうとしているのに、四葉は さらに興味を募らせた。
 「秘密の匂いが、プンプンするデス。」
 四葉は、自分が危険を冒しているとは まったく思っていなかった。本能のままに、行動しているに過ぎない。いつも兄に見つかって、失敗していることなど まったく活かされていないのだ。
 可憐は、四葉に付けられてとはまったく気づかず 目的の部屋の前まで来た。
 一度周りを窺って、部屋に入る。
 「あそこは、兄チャマの部屋デス。こんな時間に、どういうことなんデス?」
 四葉は、可憐の消えていった部屋の前まで行って 可憐の不自然な行動について 推理していた。
 だが、謎を解くには あまりにもヒントが無さ過ぎる。それに、まだ男女の交わりということを理解していない四葉には そこまでの想像はできなかった。
 「ウ〜ン、チェキするには 覗かないとダメなんですけど・・・ 。」
 いつもの四葉なら、さっさと覗こうとしていた。だけど、初めて感じる雰囲気に 躊躇しているのだ。
 「 ・・・こんなことでは、名探偵への道は遠いデス。」
 四葉は、手をグッと握って 身体に力を込める。それは、自分の信じた道を進もうというのだ。
 カッ・・・ チャッ・・・
 ゆっくりとドアを開け、覗く隙間を作る。
 「兄チャマ、可憐ちゃん チェキデス・・・ えっ!?」
 部屋の中には、抱き合って期すをしている二人がいたのだ。それを目にした四葉は、固まってしまった。信じられない光景なのだ。
 「お兄ちゃん・・・ 。」
 「可憐・・・ 。」
 何度も口を吸いあう二人の姿に、四葉の目は釘付けになっていた。
 「 ・・・可憐、お尻 綺麗にしてきたかい?」
 「う・・・ ん、お兄ちゃん。何度も浣腸して、綺麗にしてきたよ。お尻に、お兄ちゃんのが入るんだって思うだけで 可憐は身体が熱くなって 感じてしまったの。」
 「Hな娘だね、可憐は。」
 「可憐は、お兄ちゃんだから お兄ちゃんの為にHな娘になるんだよ。」
 「嬉しいよ、可憐。」
 航は、可憐をギュッと抱きしめた。
 「お兄・・・ ちゃん。」
 可憐も、抱きしめ返す。
 その様子を、何度となく唾を飲み下しながら 見つめる四葉。
 「可憐、いいか?」
 「うん。。。」
 二人は離れて、ベットに近づいた。
 可憐が、ネグリジェをストンッと脱ぎ落とした。航の前に、可憐の裸体が曝される。
 「可憐ちゃん、何をしてるんデス・・・ 兄チャマの前でヌードになって・・・ 」
 四葉の見ている前で、信じられない光景が続いている。だが、それは まだ始まったばかりでしかないことを 四葉は知らない。
 「お兄ちゃん、失礼します。」
 裸の可憐は、航のズボンとパンツを脱がしにかかった。興奮して、すでに大きくなってズボンの前を膨らませているのを 可憐は嬉しそうに見ていた。
 パンツまで脱がすと、航のモノは束縛を解かれ ビクンッビクンッと脈打つように動いていた。
 (あれは・・・ 何なんデス・・・ ? 兄チャマの・・・ ペニスなんデスカ?)
 初めて、勃起した男性器をみた四葉は 絶句した。
 「お兄ちゃん・・・ 。」
 チュプッ・・・
 「温かいよ、可憐。」
 航のモノを、口に含む可憐。まだ慣れないけど、航の喜ぶ顔を見れるから 可憐は嬉しかった。それに、舐めていると気分が高揚していって 身体が火照っていくのも好きだった。
 「可憐ちゃん・・・ 何をしているのデスカ・・・ 」
 四葉は、自分の姉妹が 兄のペニスを口に銜えているという行動に パニック寸前だった。
 「ペ・・・ ペニスなんて口に入れて、汚くないのデスカ・・・ ?」
 可憐がとっている行動を、四葉はまた理解できないでいる。それどころか、興奮して身体が火照っていることや 廊下の寒さすら わからなくなっている。
 「可憐、もういいよ。」
 「 ・・・気持ちよくなかったの、お兄ちゃん?」
 可憐は、男性器から口を離すと 上目遣いに航に聞いた。なんとなく、悲しそうな表情だ。
 「違うよ、可憐。僕ばかり気持ちよくなっても、しかたないだろ?」
 「可憐は、お兄ちゃんが気持ちいいなら それでいいよ。」
 「そんなこと言ったって、可憐のあそこは そうは言ってないよ。」
 可憐の太股を、ツゥ〜と愛液が伝い落ちていた。
 「僕のを舐めるだけで、感じてくれたんだね。嬉しいよ、可憐。」
 「お兄ちゃん・・・ 。」
 可憐は、兄の気持ちを 身体で受け止めることにした。立ち上がると、ゆっくりとベットに仰向けに身体を横たえた。
 「お兄ちゃん、可憐を気持ちよくさせてください。」
 閉じていた脚を大きく開いて、愛液に濡れた秘所を露わにさせた。大きく開いた可憐の秘所は、広葉樹の葉っぱのように 紅く染まっている。その葉っぱの上端には、期待に膨れあがった肉芽が 包皮から顔を覗かそうとしていた。
 未発達の処女穴からは、トロトロと愛液を流している。
 「んっ・・・ お兄ちゃん・・・ 。」
 甘い蜜を溢れさせる淫花に唇が触れると、可憐は甘い声を上げた。
 ヒクヒクとする秘裂。
 ペロリと舌先が、顔を覗かせ始めたクリトリスを舐め上げると 可憐はビクンッと身体を跳ね上げた。
 「う、ああ・・・ ああっ・・・ あああっっ。」
 可憐は、全身をブルブルと震わせた。
 「可憐?」
 「 ・・・・・・えへっ、飛んじゃった。」
 気分の高まりもあって、クリトリスを舐め上げられただけで 軽く絶頂を迎えてしまったのだ。それは、可憐にしても 不本意なものでしかなかった。少しでも長く兄の舌を感じていたいと思ったはずなのに、一瞬触られただけで イッてしまったのだから。
 二人を覗いていた四葉からは、ベット上は死角になっていて 二人の様子はまったくわからないでいた。声だけが、四葉の推理のポイントでしかないのだが なにしろ推理を促す 想像させるための知識と経験があまりにも乏しいのだ。そのことが、四葉を苛立たせていた。
 反面、可憐の声が 四葉の心を掴んでいた。姉妹の誰も聞いたことのないであろう可憐の声は、甘く強請るような 喜びに溢れるものだった。それが、四葉の脳裏に色濃く焼き付けられてしまったのだ。
 「兄チャマは、いったい可憐ちゃんに 何をしたのデスカ・・・ ?」
 四葉は、太股を摺り合わせていた。ウズウズしたような感覚が、両脚の付け根の辺りにあったからだった。
 「お兄ちゃん・・・ もっと可憐を触ってください。」
 「それだけでいいのかな。」
 「 ・・・言わなきゃダメ?」
 「ああ。」
 「可憐の・・・ お尻に、お兄ちゃんのオチンチンを入れて・・・ ください。」
 可憐は、大きくM字に脚を広げると 腰を少しだけ浮かし、両手でお尻の肉を左右に広げ 肛門を広げて見せた。
 蜜壺から溢れ出た蜜で、肛門は ビチョビチョに濡れていた。
 「えっ!?」
 四葉は、可憐の言葉に 耳を疑った。四葉にとって、その言葉は信じられないものでしかなかったのだ。
 「可憐は、Hだなぁ。」
 「おにいちゃんだからだよ。」
 「わかってるって。」
 「んんあっ!」
 航は、広げられているアヌスに 指を突き立てた。愛液に濡れていたとはいえ、簡単に指の根本まで入ってしまった。
 「お兄・・・ ちゃん。」
 指を、キュッキュッと締め付ける。
 「僕の指が、可憐の中で動いてるのがわかるかい?」
 「あううっ・・・ わかる・・・ わかるよ お兄ちゃん。可憐のお尻の中で、お兄ちゃんの指が・・・ んはぁ・・・ グニュグニュと動いてるのぉ〜。」
 指で腸壁を擦られ、拡がる快感に 可憐はベットの上で激しく悶え始めた。
 お尻を広げていた両手は、ギュッとシーツを掴んで耐えていた。
 「お尻の中に指がって・・・ 兄チャマ・・・ 」
 四葉は、胸がキュンッとなった。


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