「ごめんなさい、お兄様。本当なら、私が看ていてあげたいんだけど お兄様に看ていてもらえれば 可憐も安心すると思うの。迷惑かな?」
 「迷惑だなんて思ってないよ。頼りにされて、嬉しいよ。それに、こんな時じゃないと 兄らしいこともなかなかできないしね。」
 「そんなことないわ。気づいてないと思うけど、私たちニラはお兄様らしいことは いつもしてもらってるのよ。」
 「ありがとう、咲耶ちゃん。」
 「それでは、行ってきます お兄様。授業が終わったら、速攻で帰ってきますね。それまで、可憐をお願いします。」
 「うん、任せといてよ。」
 今日は、可憐ちゃんが風邪をひいて ボクが看ることになった。普段、いろいろと世話を焼いてくれてるんだから こんな時くらいお返ししないとダメだろう。
 それに、ボクには授業より妹の方が 大事なんだ。熱で苦しんでいる妹を、放っておくことなんてできない。

 みんなを送り出した後、ボクは可憐ちゃんの部屋へと足を運んだ。
 コンッ コンッ
 「入るよ、可憐ちゃん。」
 「 ・・・ 」
 ねちろん、返事はない。いや、できないんだ。
 ボクは、そっとドアを開けて 中に入った。激しい息づかいが、聞こえる。
 ベットに近寄り、顔を覗き込む。眠っているようだけど、熱にうなされて苦しんでいる。薬は、飲んだみたいだけど・・・ 心配だ。
 濡れタオルを額から取り、手を当てる。 ・・・熱い。
 「 ・・・あ・・・ お兄ちゃん。」
 「ごめん、起こしてしまったみたいだね。」
 「ううん。 ・・・お兄ちゃん・・・ 学校は?」
 「休んだよ。風邪をひいて苦しんでいる可憐ちゃんを、放っておけなかったからね。」
 「 ・・・ごめんなさい、お兄ちゃん。可憐のために・・・ 」
 「謝らなくてもいいんだよ。ボクが、みんなに頼んで 可憐ちゃんの看病をすることにしたんだ。少しも、迷惑だなんて思ってないよ。可憐ちゃんが、早く良くなってくれれば ボクも嬉しいから。」
 「ありがとう・・・ お兄ちゃ・・・ ん。」
 可憐ちゃんは、ボクが手を握ってあげると 安心したように再び眠りについた。
 この娘は、いつもボクのことを気遣ってくれる。だから、ボクだけをみている彼女に 少しでも安らぎを与えたいと思った。
 布団を直すと、濡れタオルを交換した。今のボクには、そんなことくらいしかできないのだ。

 ゆっくりと時は進む

 陽射しは温かく、穏やかだ

 ただ、可憐ちゃんの息遣いは荒く 気が気じゃない

 ピッ
 「 ・・・熱が下がらない。」
 薬を飲んで4時間。もうお昼だというのに、一向に可憐ちゃんの苦しそうな息遣いが治まらない。この分だと、食事も取れないかもしれない。それどころか、水分の補給さえできていない。
 「やばいな。」
 脱水症状にならないとは思えない。こんなに汗をかいてるんだ。
 そういえば、パジャマも着替えさせないと・・・ 。
 (いい、お兄様。もしもの時は、これを読んでね。一応の対応策は書いておきましたけど・・・ 後は、お兄様の決断力に任せます。)
 狼狽えているボクの脳裏に、出かけ間際に託された 咲耶ちゃんの言葉が蘇った。
 「そうだ。咲耶ちゃんに対処方法をもらったんだ。」
 ボクは、藁にも縋る思いで 机の上に置いておいた封筒に手をかけた。中には、数枚にも及ぶ咲耶ちゃんの字が綴られていた。
 「 ・・・なになに・・・ 」

 ”汗で濡れたパジャマは、無理矢理にでも着替えさせてください。。もし、自分で着替えができなかったら お兄様がしてあげてください。可憐には、抵抗することはできないはずです。”

 「なっ、なにぃっ! ・・・あ。」
 ボクは、思わず声を上げてしまった。が、あわてて口を噤んだ。可憐ちゃんを驚かすのは、身体に良くない。
 「困ったな。。。」
 たしかに、ここにはボクしかいないんだから やるしかないのだけど・・・ 。

 ”パジャマを着替える時には、蒸しタオルで汗を拭き取ってくださいね。”

 これって、腕や足だけじゃダメだよな。
 だけど、本当にボクがやってもいいんだろうか?・・・ ボクが、そんな弱気じゃダメなんだ。これは、あくまでも看病の一環なんだ。決して、やましい気持ちで触るわけじゃないんだ。
 そうと決まれば、さっそく用意しなくちゃだめだ。気持ちが緩む。
 蒸しタオル・・・ どうやって作るんだ? お湯に漬けたタオルを絞ればいいんじゃないのか?
 「よしっ。」
 洗面器とお湯は、お風呂に行けばある。

・・・
 「よし、準備はできた。」
 鼓動が高鳴り、手が震える。女の子の素肌に触るなんて初めてなんだ、仕方ない。
 「可憐ちゃん・・・ 可憐ちゃん。」
 「 ・・・お兄・・・ ちゃん?」
 「パジャマを着替えるから、大人しく従ってね。」
 「 ・・・?」
 ボクの言ってる意味を、可憐ちゃんは理解できないみたいだ。
 でも、返事を確認している暇はない。
 ボクは、掛け布団を捲ると パジャマに手をかけた。一つ一つ、震える手でボタンを外していく。
 「お兄ちゃ・・・ ん? 恥ずかしいよ・・・ やめて。」
 ボタンが外され、上着の前がはだけていくにしたがい 可憐ちゃんも何をされるのかわかってきたみたいだ。
 「汗を拭かないと、善くならないよ。大人しくしててほしいな。」
 可憐ちゃんは、恥ずかしがるだけで あがらうこともできないでいるけど 一応断っておく。
 「だって・・・ 」
 「苦しんでいる可憐ちゃんを、少しは楽にしてあげたいだけなんだ。ボクって、そんなに信用ないのかな?」
 「そんなこと・・・ ない。」
 それだけ言うと、可憐ちゃんは顔を背けた。それを、ボクは許されたと感じた。
 「じゃ、支えるから身体を起こして。」
 ボクは、可憐ちゃんの背中に腕を廻すと 上半身を起きあがらせた。そして、すぐにパジャマを脱がせる。
 「あっ・・・ 。」
 可憐ちゃんは、ブラジャーを着けていなかった。初めて見るオッパイに、ボクの目は釘付けになっていた。
 「お兄ちゃん・・・ 。」
 小さな声だけど、ハッキリと聞こえた。懇願するような声に、ハッとする。
 「ご、ごめん。」
 バシャッ
 ボクは、慌ててお湯にタオルを漬けて 絞る。
 始めてみる生のオッパイは、妹のとはいえ 衝撃的でしかたなかった。目に焼き付いて、離れない。
 「ふっ・・・ 拭くよ。」
 可憐ちゃんは、なんとか手で胸を隠している。
 ボクは、まず 顔からゆっくりとタオルで拭ってあげる。壊れ物を拭くかのようにしか、動かせない。
 顔から首筋にかけて拭き、一度タオルを濯ぐ。そして、今度は背中を拭く。柔らかい。男のボクとは違う肌の質感。
 背中を拭くと、また濯ぐ。後は、腕と前・・・ 。まず、腕だ。だけど、胸を隠しているので 拭きづらい。
 「可憐ちゃん、あのさ・・・ 」
 ボクが言いづらそうにしていると、胸を隠している腕を降ろしてくれた。
 「ごめんね。」
 ボクは、慌てて腕を拭く。細い腕に、小さな手。こんなんだったんだって、今更ながらに気づく。何度も繋いだ手だというのに。
 バシャ バシャッ
 「恥ずかしいかもしれないけど、我慢してね。」
 濯いで絞ったタオルを、可憐ちゃんの胸に持っていく。
 ムニュッ・・・ ムニ
 タオルに押され、変形する胸。なんて柔らかいんだ。
 ムニュッ ムニュッ ムニュッ ムニュッ ・・・
 「くっ・・・ お兄ちゃん・・・ 痛いよ。」
 「あっ!」
 無意識に強く擦っていた。その柔らかさをもっと感じたくて、夢中になっていた。
 「ごめん、可憐ちゃん。」
 「ううん・・・ 。」
 ボクは、慌てて手を離すと 新しいパジャマを着せてあげた。
 「次は足だけど、いいよね?」
 「 ・・・うん。」
 ボタンを通しながら聞くと、なんとか返事をしてくれた。ボクが夢中になっていたのに気づいて、拒否されるのではないかと 思っていた。気づいていないはずはないのに、嫌がらない。それは、ボクを大胆にさせるのに十分だった。
 もう一度、可憐ちゃんを寝かせ布団を掛けると 下半身部分の掛け布団を捲った。見慣れているはずの可憐ちゃんの足だけど、シュチエーションが違うだけで こひんなにもドキドキするのだろうか。
 ズボンに手をかけると、引き下げにかかる。可憐ちゃんは、降ろしやすいように 少しだけ無理をして腰を上げてくれている。
 「可憐ちゃん、助けてくれるのはいいけど 無理しちゃだめだ。」
 「ちょっと・・・ だけだから。 ・・・でも、可憐の・・・ パンティ・・・ きっと汚れているから・・・ 見ないで。」
 「わかったよ。目を瞑っているからね。」
 そうは言ったけど、ボクには目を瞑ることなんてできなかった。可憐ちゃんから発せられる甘い香りが、ボクの気持ちをどんどんと高揚させていく。
 ズボンの下から現れた、淡いピンク色の下着。見える部分だけだけど、汚れているようにはみえなた。
 「お兄ちゃん・・・ 本当に見てない?」
 「可憐ちゃんは、ボクのこと信用してないの?」
 「そんなことないよ。 ・・・可憐は・・・ いつもお兄ちゃんのこと信じてるよ。」
 可憐ちゃんに嘘をついていることが、チクリと胸を刺す。だけど、それよりも好奇心の方が 遙かに大きいのが判る。
 「ありがとう。これから拭くからね。」
 「 ・・・うん。」
 閉じている両足の表面を、滑らすように拭いていく。本当に可愛い足だ。
 グイッ
 閉じている足を開かせると、下着に隠れていたところが 目に飛び込んできた。
 「本当に見てない?」
 「見てないよ。」
 手際良過ぎたかな。不安に思ってるみたいだ。
 それでも、可憐ちゃんのパンティーから目が離せない。
 ・・・先程まで隠されていたところの中心だけ、周りと色が違う。色が、濃く見える。そう、まるで そこだけ濡れているような感じ。
 もっと、見たい。だけど、これ以上は警戒されるかもしれない。未練を残しながらも、拭くのを終えるしかなかった。
 ・・・

 着替えを終え、安心したのか 可憐ちゃんは気を失ってしまった。
 可憐ちゃんを見下ろすボクのに目には、裸の姿しか見えてないな。手には、いつまでも可憐ちゃんの柔らかい質感が残っていた。
 「まだ、熱の対策がしていなかった。。。」
 ボクは、いつまでも惚けてはいられない。

 ”もし、熱が全然下がらなかったら 解熱剤を与えてください。薬は、トイレに置いてありますので 可憐を連れていってくださいね。」”

 トイレに薬があるっていうのは、どういうことなのだろうか? 
 しかも、取ってくるのではなく 可憐ちゃんをそこへ連れて行けって どういうことなんだ?
 今の可憐ちゃんを動かすのは、すごく気が引けるけど・・・ とにかく、咲耶ちゃんのメモの通りにするしかないんだろうな。
 「ごめんね、可憐ちゃん。」
 掛け布団を再び捲り、今度は 可憐ちゃんをお姫様抱っこする。また、可憐ちゃんに触れたことに ボクはすごく興奮している。
 ちょっとふらつくけど、運べない重さじゃない。こんなこと、本人には言えないよな。ただ、ボクに力がないだけかもしれないし。

 ・
 ・
 ・
 そういえば、女の子用のトイレに入るのって 初めてだ。まず、入ることはないから 背徳感を感じる。
 ガチャッ
 ドアを開けると、そこは女の子らしい装飾がされていた。それ以外は、ボクが使ってるトイレと変わりないみたいだ。
 「よいしょっ・・・ と。」
 可憐ちゃんを、なんとか無事に便座に座らせたけど ここまでしても まだ気が付かない。息遣いは、一向に変わらないし・・・ 急がないと。
 「薬は・・・ 」
 見ると、トイレには 不似合いな大きな紙箱が置いてあった。慌てて箱を開けると・・・ 見たことのない物が いくつも入っている。
 注射器?
 この箱じゃないかと思って周りを見ても、薬らしい物は何もない。メモには・・・

 ”紙箱の中に、銀箔に包まれた薬があります。それを使うのですけど、その前に可憐の準備をしなければなりません。”

 薬を使うのに、準備がいるっていうのは なんだ?

 ”箱の中には、3本の大きな注射器が入っていますけど それは浣腸器です。”

 浣腸器って、なんだろう?

 ”さて、使用方法です。浣腸器にには、そけぞけ500ogの生理食塩水が入っています。これを、可憐に入れるのですけど・・・ ”

 可憐ちゃんに、これを入れるって・・・ 飲ませるわけじゃないよな? 針も付いてないし・・・ 薬でもないのに、刺せるわけないし。

 ”まず、可憐を便座を抱くようなかっこうにして お兄様の方にお尻を突き出すような形にしてください。そして、ズボンとパンティーを下げてください。”

 「ええっ!? なんで、そんなことするんだ???」

 ”箱の中に、消毒液と脱脂綿がありますから それで可憐のお尻の穴を消毒してください。”

 ・・・咲耶ちゃんは、ボクに何をさせたいんだ? これが、本当に必要なことなのか?

 ”もしかしたら、お兄様は浣腸というものを 知らないのでしょうか? 一応説明しておきますと、お尻の穴から液体を入れて お尻の中をきれいにすることが目的です。本当は、便秘の時などにするんだけど、今回は違うわ。水を入れることで、胎内から熱を奪って 排出させるの。生理食塩水を使うのは、腸から水分と塩分の補給を兼ねてます。
 だから、これは立派な治療行為なので お兄様は躊躇うことはないです。”

 なるほどと思うけど、本当にボクがしてもいいのだろうか?

 ”お薬は、座薬といって お尻に入れる薬だから 前処理しないと効果はあがらないです。可憐が、嫌がっても無理にしてください。腸からの方が、良く効くし 効きも早いんです。”

 なんか、可憐ちゃんがこうなるのを わかっていたようなメモだな。

 ”では、始めてね。
 あ、そうそう。浣腸器を挿す前に、お尻の穴にクリームを塗って 挿しやすくしてね。それと、浣腸は 2回か3回に分けて。3本を一気に入れると、きっととても苦しむから。”

 ・・・一回で全部入れるところだった。
 咲耶ちゃんのメモを一通り読んでみると、治療の手順ではあるけど・・・ 本当に、ボクがやってもいいのかな? それに、なんか慣れているようにも感じるのは ボクの気のせいか?
 とにかく、どんなことをしても ボクは可憐ちゃんを助けたい。でも、ボクがこれからすることで楽になっても 嫌われないだろうか・・・
 こんなに悩んでいても、ボクはこれからしようとしている事に ドキドキして興奮している。ここまできたら、後戻りはできない。決断するしかないのだ。
 「可憐ちゃん、みうすぐ楽にさせてあげるから 我慢するんだよ。」
 ボクは、メモにあった通り 可憐ちゃんを便座を抱えるような体勢にした。
 ハアハアと、荒い息使いに ボクの気持ちは急く。
 「ごめんよ、可憐ちゃん。」
 ズルッ!
 ガボンとパンティーを、同時に一気に引き下げた。真っ白で、すべすべしたお尻が ボクの目の前に現れた。それだけで、ボクの呼吸も激しくなる。
 「えっと・・・ えっと・・・ まず、脱脂綿を消毒液に漬けて お尻の穴を消毒するんだったな。」
 お尻の割れ目に見える窄まりが、お尻の穴なんだなと思った。自分のでさえ見たことないのに、他人の・・・ それも、女の子のお尻の穴を見ることになるなんて・・・ 。
 ボクは、鼓動が速くなるのと 身体が熱くなるのを感じた。
 ピチャッ・・・
 紙箱から取り出した脱脂綿に、消毒液を漬ける。これで消毒するんだ・・・
 「えっ?」
 可憐ちゃんのお尻の穴が、萎んだり開いたりしている。不思議な物を見た感じがする。
 「起きたわけじゃないよな?」
 ボクは、可憐ちゃんの顔を そっと覗き込んだ。それで、目覚めていないことを堪忍できた・・・ はず。
 ゴクッ
 再びお尻を見ると、唾を飲み込んだ。かわいい可憐ちゃんのお尻が、おいしそうな白桃にみえる。むしゃぶりつきたいような衝動に駆られながらも、するべきことを行おう。
 脱脂綿を持った手が、震える。
 プ・・・ ニュ・・・ キュッ・・・
 触れると、お尻が反応して キュッと萎む。それに、ボクはビクッと反応してしまった。鳥肌が立つ。
 「んっ・・・ 。」
 消毒液の冷たさに、可憐ちゃんは反応して呻いて 少しだけ腰を捩る。
 ボクは、チョンチョンチョンと お尻の穴とその周辺を押すように消毒して 終わらせた。擦るなんてできないい。
 ちょっとだけ、脱脂綿が黄ばんだ。。。それを、トイレに備え付けのゴミ箱に放り込む。 ・・・なんで、ゴミ箱があるんだ? ボクが使っているトイレには、ないけど・・・ 。
 「まあ、いいか。」
 ボクは、次に必要なクリームを取ることにした。箱の中に、それは・・・ ガラスの容器に入っていた。他には、それらしい物がなかっただけなんだけど。
 容器を開けると、クリームというよりはジェルが入っている。それを指で掬うと、ドロォ〜と垂れる。これを、今度は直接触って塗るんだよな・・・ お尻の穴に。
 ボクの中に、何かがこみ上げてくる。
 プチュッ・・・
 等々、触ってしまった。
 クニュルクニュル・・・
 ジェルを、穴を中心に 円を書くように塗り広げてみる。触っているのに反応してか、お尻がピクピクする。お尻の穴も、開いてきているようにみえるけど・・・ 指、入るのかな?
 プ・・・ チュ・・・
 穴の中心に、指をあてる。不思議な感じがする。
 クニクニクニ・・・
 指を少しだけ動かしてみた。すると、またお尻の穴は広がった。それは、ボクの指を求めているのかとさえ思える。だったら、少し力を入れてみよう。
 ツプッ
 あっけないほどに、ボクの指先は 爪まで隠れてしまった。
 「ハアハア・・・ もっと入るのかな・・・ ?」
 また、少しだけ押してみる。
 ツププッ
 ドンドン入っていく。入っていくボクの指を、キュッキュッと締め付けたりしてくる。
 びっくりだ。ボクの人差し指を根本まで入れてるのに、奥に引き込もうとしてるみたいだ。
 「すごい。。。」
 ボクは、関心して 固まっている。目が離せない。
 「ううん・・・ 。」
 可憐ちゃんが、呻いて身体を揺らす。それが、ボクを現実へと引き戻した。興奮して、忘れていたことを思い出したのだ。
 早く治療してあげないと・・・
 「さ・・・ 」
 ボクが、あわてて指を抜こうとした時 可憐ちゃんが声を出した。
 「んっ・・・ 咲耶・・・ ちゃん・・・ そんなに弄らないで・・・ 。」
 そう言って、可憐ちゃんはお尻をモゾモゾさせながら ボクの指をキュッキュッと締め付ける。
 「咲耶ちゃん・・・ 苛めないで・・・ 。可憐、変態じゃないよ。咲耶ちゃんが・・・ お尻の穴ばっかり弄るから・・・ 」
 その言葉は、衝撃的だった。咲耶ちゃんが、可憐ちゃんのお尻の穴を弄っていた。それも、一度や二度のようなことではない感じだ。
 「可憐が、お尻で気持ちよくなるのは・・・ 咲耶ちゃんのせいだよ。」
 お尻で気持ちよくなる? お尻の穴を弄られて、気持ちいいっていうのか?
 「咲耶ちゃんの・・・ 意地悪。途中で・・・ 止めないでよ。」
 可憐ちゃんは、自分からお尻を突き出し お尻への刺激を求めている。熱にうなされて、夢を見ていてさえ お尻への刺激を求めているのは 可憐ちゃんが本当に嫌がってはいないってことだ。だったら、咲耶ちゃんの代わりに ボクがしたって問題ないじゃないか。
 後ろめたさは、消えた。
 でも、その前にやることがある。
 チュポンッ!
 「あんっ!」
 指を強引に抜くと、可憐ちゃんはかわいい声をあげた。
 ジェルでヌルヌルになった手を、トイレットペーパーで拭うと 浣腸器を一本取った。このまま挿してもいいと思ったけど、可憐ちゃんを起こした方がいいんじゃないかと感じた。
 「可憐ちゃん・・・ 可憐ちゃん・・・ 」
 可憐ちゃんの身体を揺らし、声をかけてみる。だけど、ここまでして起きなかったのに それくらいで起きるはずはなかった。かわいそうだけど、ちょっと抓ってみるか。でも、どこを・・・ 。
 目の前には、可憐ちゃんの下半身。ちょっとの刺激で痛みを感じるのは・・・ 内股かな。人間の身体で、内側っていわれるところは 弱くて敏感だってきいたことあるし。なら・・・
 キュッ
 「 ・・・ ・・・痛い。なに?」
 可憐ちゃんの内股を抓ると、ちょっとの間をおいて 可憐ちゃんは気が付いてくれた。
 「ごめんね、可憐ちゃん。」
 「えっ?」
 ズプッ・・・ チュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・・・・
 謝ると同時に、目覚めたばかりの可憐ちゃんのお尻の穴に 浣腸器を突き挿した。
 「なに、お兄ちゃん? いやぁぁぁ〜〜〜〜〜 可憐の・・・ 可憐のお腹に冷たいのが・・・ 入ってくる・・・ 。お兄ちゃん・・・ なにするの? なにしてるの?」
 可憐ちゃんは、逃げることもできず 液体が侵入してくるのを耐えるしかなかった。
 シリンダーが押され、ドンドンと目盛りが減っていく。
 「お兄ちゃん・・・ やめて。お願いだから・・・ 変なことしないで。」
 グググ・・・ ヌプッ・・・
 「変なことじゃないよ。これは、ちゃんとした治療なんだから。」
 浣腸器を抜くと、ボク伸していることの正当性を伝える。
 「でも・・・ 可憐、すごく恥ずかしいよ。」
 「本当にそう思ってる?」
 「うん。なんで・・・ お兄ちゃん、そんなこと言うの? 可憐、嘘なんて言ってないよ。」
 「恥ずかしいっていうのは、嘘じゃないけど やめてほしくないんじゃないかな?」
 「そんなことない。可憐、お兄ちゃんに・・・ 大事なところとかお尻の・・・ 穴とか見られて 死ぬほど恥ずかしいのに。。。」
 「恥ずかしくても、これは治療なんだから 我慢してほしいな。それとも、ボクじゃダメなのかな? 咲耶ちゃんならいいっていうのかな?」
 「えっ?」
 「咲耶ちゃんになら、お尻の穴を弄られたっていいって言うんだ 可憐ちゃんは。」
 「どっ・・・ どうしてそれを・・・ 」
 可憐ちゃんは、明らかに動揺している。
 「咲耶ちゃんから聞いたんじゃないよ。可憐ちゃんから、直接聞いたんだ。」
 「嘘っ・・・ 可憐、そんなこと言ってない。」
 「嘘じゃないよ。さっき、浣腸する前に 可憐ちゃんのお尻をマッサージしている時に 寝言で’咲耶ちゃん、お尻の穴弄らないで’と言っていたんだ。
 そうだ、次は何をするのかな?」
 「可憐、・・・ そんなこと言ったの?」

 ”浣腸したら、脱脂綿でお尻の穴を押さえて しばらく我慢させて。すぐに出させちゃうと、効果ないし。”

 メモを読むと、すぐに脱脂綿を取り お尻の穴を押さえる。
 プニッ
 「いやあっ! お兄ちゃん、触らないで・・・ 。」
 「ダメだよ。すぐに出しちゃ、効果がないって書いてある。それに、このまま出しちゃ 掃除が大変だ。」
 「うっ・・・ うっ・・・ なんで・・・ なんで、可憐を苛めるの・・・ 。」
 「苛めちゃいないさ。可憐ちゃんのこと、もっと知りたいんだ。」
 「可憐のことを知りたいって? ・・・どうしてなの?」
 「 ・・・言わなくちゃダメかな? 妹としてだけじゃないってことなんだけど。。。」
 「 ・・・それって・・・ ああっ!!」
 キュルッ キュルルルルルッ!!!
 「お、お兄ちゃん・・・ ああっ・・・ 苦しいよ。か、可憐 漏れちゃう!!」
 可憐ちゃんは、プルプルと震え 必死になってお尻の穴を締めている。それは、脱脂綿越しに 嫌ってほど伝わってくる。
 「これ以上我慢できない?」
 「我慢・・・ あんっ・・・ できない。できないよぉ〜・・・ 。」
 どれくらい我慢させればいいかわからないけど、可憐ちゃんが可哀想だ。ここで漏らさせたら、もしかしたら 完全に嫌われてしまうかもしれない。そんなのは、嫌だ。
 「わかった。すぐに便座に座らせてあげるから、もう少しだけ我慢するんだよ。」
 「う・・・ うん。」
 グキュルルル・・・ グキュルルッ・・・
 可憐ちゃんのお腹は、激しく鳴っている。こんなに激しく鳴ってるんだから、ボクでもどれだけ耐えられるかわからないだろう。
 「うあっ・・・ くうっ・・・ うああ。」
 うつ伏せになっていた可憐ちゃんを起こすだけで、今にも出てしまいそうな声を上げる。
 両脇の下に手を入れて、可憐ちゃんを引きずるように持ち上げると 身体を反転させ 座らせる。
 「お兄ちゃ・・・ ん・・・ 見ないで。可憐の汚いとこ・・・ 見ないで・・・ 。」
 「ああ、わかったよ。外に出ているから 済んだら必ず呼ぶんだよ。約束できるね。」
 「う・・・ うん。できるから・・・ だから・・・ 外に・・・ お願い。」
 「約束だよ。」
 「約束する。約束するから・・・ 早く・・・ 早くっ・・・ 。」
 ガチャッ・・・ バタン
 切羽詰まって、ボクを追い立てる可憐ちゃんを後に トイレの外に出た。
 ・・・そう言えば、可憐ちゃんは高熱を出していた苦しんでいたはずだけど・・・ 少しだけ元気になったように見えるけど・・・ 不安だ。
 ・
 ・
 ・

 追い出されて十分。ちょっとだけ開いたドアの隙間から、
 「お兄ちゃん、いいよ・・・ 。」
 と、言ってくれた可憐ちゃん。ボクは、本当に心の底からホッとした。
 「可憐ちゃん、大丈夫?」
 「 ・・・わからない。」
 フラフラしているのに、ありきたりの言葉しか言えないなんて。。。
 「ごめん。風邪をひいているのに、大丈夫なわけなかったよね。」
 「ううん。 ・・・お兄ちゃん、可憐のこと・・・ 心配してくれてるんだから 嬉しいよ。」
 「ありがとう。
 ・・・その・・・ 治療を続けたいんだけど いいかな?」
 浣腸は断られても、せめて座薬の解熱剤は与えたい。投薬する為の準備をしていただけなのに、意外なボクの知らない可憐ちゃんを知ってしまっただけで 行為は変化し始めていた。
 でも、ボクのこの胸のモヤモヤが 理解できない。
 「 ・・・うん、いいよ。可憐も・・・ 早く元気になりたいし・・・ 。それに、一人じゃお部屋まで戻れなさそうだし・・・ 。」
 「本当に嫌だったら、無理しなくてもいいんだよ。もちろん、ボクが全責任を持って 可憐ちゃんを看病するから 任せてくれると嬉しいんだけど。。。」
 「うん・・・ 恥ずかしいけど・・・ 我慢するよ。だって、お兄ちゃんだから。」
 可憐ちゃんは、全てをボクに委ねてくれたんだと思う。ボクは、それに応えよう。
 「がんばるんだよ。
 じゃ、また浣腸するからね。」
 ボクは、可憐ちゃんを支え立たせると また便座を抱くような体勢を取らせた。今度は、可憐ちゃんも合意の上であることが 行いをスムーズにさせている。
 ボクは、他の娘たちよりも 可憐ちゃんを好きになっている。それが、可憐ちゃんに優しくできる理由と 興奮している理由。もっと、可憐ちゃんに触っていたい理由だ。側に居たい理由だ。
 「お兄ちゃん・・・ 可憐のお尻・・・ 汚れて・・・ ない?」
 「きれいに拭いたんじゃないの?」
 「そうだけど・・・ 洗ったわけじゃないし。」
 「心配しなくても、汚れてなんてないよ。
 それじゃ、浣腸するからね。それと、1回で2本するか 2回に分けるか決めてほしいんだけど。」
 ボクには、決められない。これは、咲耶ちゃんのメモに反することかもしれないけど これでいいと思う。
 「可憐・・・ 決められないよ。お兄ちゃんが、決めて。」
 「 ・・・わかった。じゃあ、1本入れて 2本目は入るところまで入れよう。」
 「 ・・・うん、それでいいよ。」
 「それじゃ、始めるね。」
 ボクは、浣腸器を手に取った。ズシリと500olの液体の入ったガラス容器の重みが、手にかかる。
 可憐ちゃんは、キュッと目を瞑って 訪れる感覚を待ち受ける。
 「あっ、これを先に塗らなくちゃ。」
 「えっ?」
 ボクは、片手に浣腸器を持ったまま 閉め忘れていたガラス容器の潤滑液を指ですくった。
 チュプ・・・ クニュクニュ
 「ひゃあっ・・・ お兄ちゃん、何するの? 触らないで・・・ 。」
 キュッと、お尻の穴が窄まって ボクの指の侵入を拒む。
 「浣腸器を刺すのに、滑りやすくしておかないとダメなんだよ。」
 「でも、恥ずかしいよ。いやぁ・・・ お兄ちゃん、指入れないで・・・ 指、汚れちゃうよ。」
 可憐ちゃんは、腰を振って 指の侵入を拒む。かわいいお尻が、フリフリして逃げ回る。
 「指を入れたりしないよ。でも、そんなに動くと 入っちゃうかも。」
 「ダメェ・・・ 。」
 ツプッ
 「あっ・・・ ああっ・・・ 」
 「入っちゃったじゃないか。それに、熱があるのに騒ぐから 目眩を起こすんだよ。大丈夫かい?」
 「あっ・・・ うん。」
 キュッとお尻の穴が締まり、ボクの指を締める。
 「大人しく、ボクのすることに従ってほしいな。」
 ツププッ
 「いやぁ〜〜〜。」
 入ってしまった指を奥に進めると、可憐ちゃんは小さな声で嫌がった。
 「もう、ボクのすることの逆らったりしないね 可憐ちゃん。」
 「はいっ・・・ しません。だから・・・ お兄ちゃん 指を抜いて・・・ 。」
 ヌプッ
 「あんっ!」
 指を抜いてあげると、お尻の穴はパクパクと何度も収縮を繰り返した。まるで、ボクを誘っているかのようだ。
 「じゃ、浣腸するよ。」
 ツプッ・・・
 「あっ・・・ 。」
 ググッ・・・ グググッ・・・
 「あっ・・・ 冷たい・・・ 冷たいのが入ってくるぅ。」
 浣腸器のシリンダーを押し、液体が可憐ちゃんの体内へと注がれると その液体の冷たさに 可憐ちゃんは心地よさそうにする。お尻をボクに突きだして、協力的だ。
 「可憐ちゃん、気持ちいいの?」
 「 ・・・ 」
 「言ってくれないと、どうすればいいのかわからないから 止めちゃうよ。」
 自分でも、意地悪な言葉だと思う。でも、ついそうしたくなってしまう反応が ボクを狂わせる。
 「気持ちいい・・・ です。お腹の中から・・・ 熱が無くなっていく感じがするの。お兄ちゃんの・・・ 意地悪。」
 「ごめん。そるれじゃ、続けるよ。」
 ググッ・・・
 止めていたシリンダーを、再び押す。次々と、可憐ちゃんの体内へ液体が移っていく。
 ・・・グッ
 最後の一押しで、一本分の液体が 全て入ってしまった。
 ヌプッ
 「んっ・・・ 。」
 「可憐ちゃん、一本入ったけど どう?」
 「まだ・・・ 大丈夫みたい。続けてもいいよ。」
 無理して言ってるんじゃないってのは、なんとなくわかる。だったら、ここは続けるべきだろう。
 「次、いくよ。」
 「う・・・ ん。」
 新しい浣腸器に持ち替え、可憐ちゃんの下半身を再び見ると・・・ 内股が塗れている。お尻に塗ったのが、垂れてるわけじゃないよな。
 ツツッと、濡らしているものを 指先で拭ってみた。
 「ひゃっ! お兄ちゃん・・・ ?」
 「これは・・・ ボクが塗ったものじゃない。すごくベトベトしてるし・・・ なんだろう?」
 指ですくった液体は、すごく粘度が高くて 糸を引く。
 再度、可憐ちゃんの内股を見てみると 液体の種類によって微妙に光の反射が違うみたいだ。二つの液体が混じり合うところは・・・ 可憐ちゃんの大事なところだ。
 「お兄ちゃん・・・ どうしたの?」
 「可憐ちゃんのあそこから、ネバネバしたのがでてるんだけど・・・ 病気じゃないよね?」
 「私のあそこからって・・・ あっ。。。」
 ボクに言われて、可憐ちゃんは自分であそこに触った。指にヌルッとした感覚がして、わかったようだ。
 「可憐ちゃん?」
 「大丈夫、病気じゃないよ。」
 「でも・・・ 。」
 「 ・・・これ・・・ 可憐の・・・ 愛・・・ 愛・・・ 液なの。」
 「えっ? なに?」
 「可憐の・・・ 愛液なの。その・・・ Hな気分になると・・・ 溢れちゃうの。 ・・・やだっ!」
 「Hな気分って・・・ 。」
 「そんなことより・・・ お兄ちゃん、続けて・・・ 。」
 「あっ・・・ ああ。」
 ツプッ・・・
 ググッ・・・ ググッ・・・
 「んあっ、あっ・・・ 」
 可憐ちゃんは、ボクに浣腸されて Hな気分になってるらしい。それは、ボクだって一緒だ。可憐ちゃんの裸を見てから、ずっとオチンチンは固くなったままなんだ。ズボンの中で、居たいほどなんだ。
 「可憐ちゃん、お腹苦しくない?」
 「 ・・・うん。まだ、大丈夫。」
 グググッ・・・
 「んんん・・・ 。」
 ボクもHな気分だけど・・・ どうしたいんだか、ハッキリしない。可憐ちゃんは、妹だし・・・ ああっ、ボクはどうかしちゃったんじゃないのか?
 グニュッ
 「ああ、お兄ちゃん!」
 「あっ、ごめん!!」
 ボクは、頭に浮かんだことを振り払おうとした時に 浣腸器を強く押してしまったみたいだ。しかも、そのことで ほとんど入ってしまったみたいだ。
 「ごめん、可憐ちゃん。今ので、全部入っちゃったみたい。。。」
 「んっ・・・ 平気・・・ だよ。」
 キュルッ・・・
 可憐ちゃんのお腹が、少しだけ鳴った。
 「あっ・・・ ダメ。お兄ちゃん・・・ 抜いて!」
 「あ、うん。」
 ボクは、空になった浣腸器を 慌てて抜いた。
 ツポッ
 キュルッ・・・ キュルルッ・・・
 「ああっ! お腹が・・・ 漏れちゃう・・・ 早く・・・ お兄ちゃん、出て・・・ んああっ!!」
 お尻の穴をキュッと締めて、必死に耐える可憐ちゃん。
 「そんなこと言ったって、自分で座れないだろ? すぐに座らせてあげるから。。。」
 「お願い〜、早くっ早くっ!!」
 ボクは、慌てて浣腸器を置くと 苦悶する可憐ちゃんを持ち上げた。
 「ああっ・・・ 漏れる・・・ 漏れちゃう〜。」
 「がんばって、可憐ちゃん。もうすぐだから!」
 可憐ちゃんが、プルプルと震えている。どんなに耐えているのか、わかるようだ。
 「んくっ・・・ ああっ・・・ 」
 なんとか身体の向きを変え、座らせることができた。先程までよりも緊迫している為に、可憐ちゃんの協力がない分 力任せにしたところがあった。
 プシャッ・・・
 ピチャ ピチャッ ・・・
 水音がする。
 「いやあっ! 早くっ早く出てぇ!! 可憐、保たないぃぃぃぃぃぃ!!!」
 プシャッ・・・ シャァァァァァァァァ〜〜〜〜〜〜
 バタンッ!
 ボクは、慌ててトイレの外に出た。
 「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・ 」
 可憐ちゃんの泣くような声が、聞こえる。その声に、ボクの胸は痛んだ。さっきまで痛いほどだったボクのオチンチンは・・・ ビクビクと痙攣していた。そして、何か濡れたような感覚さえ覚える。
 気持ち悪いな・・・ 。
 ボクは、奇妙な感じを覚えながらも いつも使っているトイレへと足を運んだ。

***
 トイレに入ってズボンを下げたら、パンツの前が 漏らしたみたいに濡れている。パンツの中を覗いてみると、ボクのの先からパンツに向かって 糸を少しだけ引いた液体が滲み出ている。こんなことは、初めてだ。
 まさか・・・ 病気?
 でも、なんとなく可憐ちゃんが愛液と言ったのと 似ているような気もする。なぜなら、ボクはずっとHな気分だったと思うから。
 「とりあえず、拭いてからだ。」
 濡れているところをトイレットペーパーで拭き取り、パンツに冷たい感覚を感じながらも パンツとズボンを履き直した。
 「ちょっと、調べてみよう。」
 パンツを濡らしているものの正体を、調べてみようと思った。可憐ちゃんのことが心配だったけど、さっきよりは時間を置いた方がいいような気がしていた。
 とりあえずは、書庫へ。あそこに行けば、たぶん判るんじゃないかと思う。

***
 あれから、30分くらいの時間が経っていた。
 目当ての本は、すぐにみつかったけど・・・ その内容は、ボクには衝撃的だった。勉強勉強で、いろんなことを学んだつもりだったけど・・・ 自分の身体のことを 何も知らなかったように思えた。そして、女の子の身体のことも。
 可憐ちゃんは、ボクに浣腸されて お尻を弄られて、性的興奮をしていたらしい。
 ボクは、感連チャンの裸を見て 秘密の場所を見て、性的興奮をしていた。可憐ちゃんは、妹なのに ただの女の子としてみていたみたいだ。
 妹じゃなかったら・・・ ?妙な引っかかりを覚える。12人の妹との生活ということで、気にしないようにしていたけど 彼女たちはボクの本当の妹なんだろうか? 腹違いかもしれないし、養子かもしれない。従妹かもしれない。血さえ繋がってなければ・・・ 本人に聞いてみるかな。
 コンッ コンッ
 「可憐ちゃん?」
 「 ・・・・・・ヒック・・・ ・・・ お兄ちゃん?」
 「可憐ちゃんっ!」
 ガチャッ!!
 「ヒック・・・ お兄ちゃん・・・ 戻ってきてくれたのね。」
 ドアを開けると、トイレの床に座り込んで泣いている可憐ちゃんがいた。
 「お兄ちゃん・・・ ヒック・・・ 呼んでもいなくて・・・ 起こって行っちゃったかと思っ・・・ た。グスッ。」
 「そんなことするわけないじゃないか。ちょっと調べたいことがあって、書庫に行ってただけなんだよ。」
 「本当? 怒ってないの?」
 「ボクが? どうして?」
 「だって・・・ お兄ちゃんわ追い出しちゃった。。。」
 「正当な行為だったよ。だから、ボクが怒るなんて 見当違いなんだ。」
 「ヒック・・・ ヒック・・・ 」
 「ほら、泣かないで。風邪を悪くするよ。」
 どうしたらいいんだよ。女の子に泣かれたって、どう対処したらいいかわからない・・・ 。ひなこちゃんくらいだったら、なんとかなるかもしれないけど・・・ 可憐ちゃんくらいの女の子だと まったく手に負えないよ。
 「グスッ・・・ グスッ・・・ 」
 「 ・・・続きをしよう。解熱剤を入れるんだから・・・ ほらっ!」
 泣いている可憐ちゃんを、浣腸の時と同じかっこうにさせる。泣いていようが、これをしないと治療したとは言えない。
 「グスッ・・・ お兄ちゃん?」
 「ボクの言うことを聞くんだろ? 大人しくしてるんだ。」
 「お兄ちゃん・・・ 可憐のこと嫌いなの? ・・・・ヒック。」
 「好きだから、可憐ちゃんに早く良くなってほしいから するんだよ。」
 「本当? 可憐のこと好きなの? こんなHな可憐でもいいの?」
 「可憐ちゃんがHなら、ボクだってHだよ。だって・・・ 可憐ちゃんのに触ってて・・・ 立ってるんだから。」
 「立ってるって? ・・・あっ。」
 「知ってるみたいだね。
 さて、落ち着いたみたいだから そろそろ薬を入れさせてくれないかな。」
 「あっ・・・ うん。」
 ボクは、箱の中から銀箔に包まれた座薬を取りだした 剥いた。へぇ、こんな風になってるんだ。咲耶ちゃんのメモだと、お尻の穴に入れるんだよな。
 砲弾型の薬は、指で持っていると 少しヌルッとしてきた。溶けてきてるんだ。
 「可憐ちゃん、入れるよ。」
 「 ・・・はい。」
 座薬の尖ってる先を、可憐ちゃんのお尻の穴に当てる。瞬間的にキュッと萎んで、拒む。
 薬の底辺を指でグッと押すと、溶け始めた薬が潤滑油となって 侵入を始める。
 「あっ・・・ ああっ!」
 薬を押すのを止めると、お尻は排出しようと 薬が戻ってくる。
 「出しちゃだめじゃないか。」
 ググッ・・・ チュプッ
 「ああっ!」
 ボクの指も一緒に、薬を奥まで押し込んだ。ボクの指を締める感覚と、薬が指から離れて奥へ入っていく感覚が わかる。
 指を締める感覚が、ボクのオチンチンをズクンッとさせる。
 チュポンッ!
 「あひゃっ! お兄ちゃん・・・ 可憐、気持ちいいの。。。」
 「もう一つ入れるからね。」
 「うん。」
 ボクは、新しく座薬を取り出すと 銀箔を剥いた。指には、可憐ちゃんのお尻の穴の感覚が残っている。
 ボクは、書庫で 勉強効率アップの為に身に付けていた速読術で呼んだ本の一つを 思い起こしていた。男女の愛の営み・・・ SEX。その中に・・・ あった一つのSEX・・・ アナルSEX。お尻の穴での・・・ 性交。
 グッ・・・ ツプンッ
 新しい座薬を押し込む。今度は、なんの抵抗もなく ボクの指ごと飲み込んだ。
 「あうっ・・・ お兄ちゃん・・・ お兄ちゃん・・・ 」
 可憐ちゃんが、お尻を振る。それは、もっと刺激を求めてなのだろうか。
 クッ クイッ
 「あっ、お兄ちゃん・・・ もっと・・・ 弄って。」
 可憐ちゃんは、縛っていたものが外れたかのように 気持ちを露わにしだした。
 「嫌じゃないの?」
 「可憐・・・ お兄ちゃんになら、もっと弄ってほしいの。熱でおかしくなっちゃったかな・・・ えへっ。」
 顔を真っ赤に火照らしている可憐ちゃん。熱のせいなのか、照れてるのか わからないよ。
 チュポンッ
 「んあっ・・・ お兄ちゃん、やめないでぇ。」
 「可憐ちゃんが悪いんだ。 ・・・可憐ちゃん・・・ もう、我慢できないよっ!」
 「えっ!?」
 ボクは、急いでベルトを外すと ズボンとパンツを一緒に下げた。ボクのいきり立ったものが 解放された瞬間でもある。
 理性が、薄れていく。。。
 「可憐ちゃんと、Hなことがしたいんだ。」
 「えっ! えっ? ・・・お兄ちゃん・・・ 」
 「可憐ちゃんの中に入れたいんだ。」
 「お兄ちゃん・・・ 可憐としたいの?」
 「そうだよ!」
 「 ・・・いいよ。しよっ、お兄ちゃん。」
 可憐ちゃんは、少しだけ考えて 答えた。迷っていたのかな? それとも・・・
 「嫌がったって、止まらないよ。」
 ボクは、右手で立っているオチンチンを持った。
 「うん・・・ わかった。」
 可憐ちゃんの覚悟、ボクの覚悟はできた。
 ゴクッ
 喉が渇いて、唾を飲み込む。
 ボクが狙うのは、可憐ちゃんの膣ではなく お尻なのだ。
 ピトッ・・・ ググッ!
 「えっ!? お兄ちゃん、そこ違うっ!!」
 グググッ・・・
 溶けた薬が潤滑油となって、校門を閉めて拒んでも 固くなったオチンチンは中へと入っていこうとする。
 「間違ってないんだ。ボクは、こっちに入れたいんだよ。」
 「そんなの変だよ。。。」
 「ボクたちは兄妹なんだから、本当のSEXはしちゃいけないんだ。」
 「だからって・・・ お尻でだなんて・・・ 可憐は、普通にしてほしいよ。」
 「ボクだってそうしたいけど・・・ くうっ!」
 ズプッ!
 「んああっっ!!!」
 ボクの亀頭と呼ばれるところが、中に入った。ボクのオチンチンが、ギュウッと締め付けられて・・・ 背中をゾクゾクとしたものが 突き抜けた。
 ドクッ ドクッ ・・・ ・・・
 「くううっ!」
 「あっ・・・ 熱い・・・ 熱いのが入ってくる。これって・・・ 」
 「ごめん、でちゃった。。。」
 「お兄ちゃんの・・・ 精液が・・・ お腹の中に入ってきてるの?」
 可憐ちゃんの中に入れただけで、射精してしまった。ボクにしては、威勢が良かっただけに なんか情けない。
 「お兄ちゃんのが・・・ 可憐の中に・・・ 。」
 ズヌヌッ・・・
 可憐ちゃんの力が抜けたこともあって、ボクのはほとんど入ってしまっていた。
 「かっ・・・ 可憐ちゃんの中に、全部入ったよ。」
 「わっ・・・ わかるよ。 ・・・お兄ちゃんのが・・・ 可憐の奥の方で ビクビクしてるよ。」
 「 ・・・ごめん、可憐ちゃん。こんなことして、兄として失格だよな。」
 「ううん・・・ 可憐も・・・ 本当は少しは望んでいたことだから・・・ あっ、お兄ちゃんの また固くなってきてる。」
 「ごめん、可憐ちゃんの中 気持ちよくって・・・ 。」
 「いいよ。。。」
 「えっ?」
 「動いてもいいよ、お兄ちゃん。何かすっごく大きいものが入ってる感じはするけど 別に痛くないし。それに、お兄ちゃんに もっと可憐で気持ちよくなってほしいの。」
 「でも・・・ 風邪をこれ以上悪くしたら・・・ 」
 「お兄ちゃん・・・ ここまでして、それはないよ。それに、可憐も気持ちよくなりたい。」
 「でも・・・ 」
 「 ・・・だったら、このまま可憐を持ち上げて お部屋に連れてって。」
 「 ・・・えっ?」
 ボクは、可憐ちゃんの言葉を すぐには理解できなかった。
 このまま持ち上げるって・・・ 繋がったままってことだよな。そして、そのまま歩けってことは・・・ 可能なのか?
 それよりも、可憐ちゃんがそんなことを言うなんて・・・ 思いもしなかった。
 「お願い・・・ お兄ちゃん。可憐を部屋へ連れてって・・・ 。」
 「可憐ちゃん・・・ いいんだね。」
 「う・・・ ん。」
 もう、ずいぶん長いことトイレに籠もっている。どんな形にしろ、別途に連れていってあげたい。可憐ちゃんの体力が、心配だ。
 暴走して、こんなことをしているのに・・・ なんて都合がいい・・・ 偽善っていうのだろうな。
 「身体を起こして・・・ ボクにもたれ掛かって。」
 「んっ・・・ くんっ・・・ 。」
 可憐ちゃんが、ゆっくりと身体を起こして ボクに身体を預けてきた。可憐ちゃんの中が、ボクのものを擦った。ボクのものが、可憐ちゃんの中腸・・・ 壁を擦った。キュッキュッと、ボクのオチンチンを締め上げる。
 「お兄・・・ ちゃん・・・ 。」
 「可憐ちゃん・・・ 。」
 ボクは、可憐ちゃんの太股の裏に手を入れた。そこのことで、さらにボクたちはこれ以上ないって程に密着した。
 グイッ
 腕に力を入れ、可憐ちゃんを持ち上げた。
 「ああっ・・・ お兄ちゃん・・・ 。」
 「痛いの?」
 「ううん・・・ 。」
 「じゃあ、歩くからね。 ・・・よっ・・・ と。」
 「んあっ!」
 足に絡まっていたパンツとズボンを、足だけでなんとか脱ぐ。その時に生じた大きな揺れが、可憐ちゃんを責め立てる。
 「お兄ちゃん・・・ ゾクゾクする・・・ 。」
 「ボクだって、・・・ 気持ちよくって 力が抜けそうだよ。」
 「お兄・・・ ちゃん・・・ 。」
 「さあ、がんばって 部屋へ帰ろう。」
 一歩一歩、確実に歩みを進める。
 「んっ・・・ んんっ・・・ んくっ・・・ んああ・・・ 」
 一歩進めるたびに、可憐ちゃんのお尻を責めあげ 喘がせる。その声が、ボクの背筋をゾクゾクさせる。
 もう、可憐ちゃんのお尻に刺さっているボクのは スムーズに動いている。最初のような、引っかかった感じはしない。
 「くぅん・・・ お兄ちゃん・・・ 気持ち・・・ いい・・・ あうっ・・・ 可憐・・・ 変なの。 ・・・もっと激しくしてほしいって・・・ 思ってる。」
 「可憐ちゃん・・・ ダメだよ。」
 「どっ・・・ どう・・・ して? くうっ・・・ ああっ!」
 「今は・・・ これ以上のこと・・・ できないよ。風邪を悪くしちゃう。」
 こんなことしてるのでさえ、激しいことだとおもう。不自然な体勢で、無理なことをしている。
 可憐ちゃんが求めてきても、ボクは・・・ これ以上のことはできそうにない。
 ニュプッ・・・ ヂュプッ・・・
 ニュプッ・・・ ヂュプッ・・・
 「んんんっ・・・ ああっ・・・ 可憐・・・ フワフワして・・・ る・・・ 。」
 「もう、半分きたよ。」
 「んああっ・・・ 可憐・・・可憐・・・ 飛んじゃううううぅぅぅぅぅ・・・・・・・ ああああああああっっっ!!!!!!」
 可憐ちゃんは、今までにないほどにボクのをギュッと締め上げて ビクビクと躰を震わせた。
 ボクは驚き、壁にもたれ掛かって その場に立ち竦んだ。
 可憐ちゃんは、どうなってしまったんだ?
 もしかして、ボクがこんなことしたから 風邪が急激に悪化したのか?
 「可憐・・・ ちゃん?」
 「ハア・・・ ハア・・・ 可憐・・・ ハア・・・ 飛ん・・・ じゃった。」
 「大丈夫なの?」
 「ハア・・・ 大丈夫・・・ 。早く・・・ お部屋に行こうぉ。」
 くったりとしているけど、・・・ 気分がさらに悪くなったのではないみたいだ。だったら、あの痙攣は・・・ なんだったのだろうか?
 「本当に大丈夫? あんなに震えていたのに・・・ 。」
 「気持ちよ過ぎたから・・・ ああなったの。だからね心配しないでね。」
 「そう・・・ なの?」
 「うん。」
 恥ずかしそうに答える、可憐ちゃん。その様子からでは、気分が悪くなったのは 見受けられない。
 このまま部屋へ行ってもいいんだよな。
 「 ・・・よいしょ。。。」
 グチュンッ
 「んあんっ!」
 もたれ掛かっていた壁から離れると、再び可憐ちゃんの部屋へと 歩みを始める。
 「もう少しがんばってね。」
 「うん・・・ うん・・・ んんっ!」
 ボクのものを、再び家憲チャンの内壁が擦り始める。止まっている間に薄れていた感覚が蘇り、ボクのものを さらに固くさせる。


 「くふっ・・・ いいっ・・・ 気持ち・・・ いい・・・ ハアハア・・・ 」
 プチュッ・・・ ギュプンッ
 プチュッ・・・ ギュプンッ
 「ふあっ・・・ あああっ・・・ 」
 ボクの腕の中で、可憐ちゃんは・・・ 悶える。
 愛おしいと・・・ 思う。誰よりも・・・ 。
 「あっあっあっあっ・・・ はあはあ・・・ ああっ・・・ 」
 ボクのモヤモヤを受け止め消してくれた少女は、・・・ 妹。
 「お・・・ 兄ちゃ・・・ んんっ・・・ 」
 妹だけど・・・ 好きだ。
 「お兄ちゃ・・・ んんんっ・・・ 」
 「可憐ちゃん、ドアを開けて。ボクの両手、塞がってるんだ。」
 「はあはあ・・・ んっ? ・・・あっ・・・ はい。」
 ボクに言われて、可憐ちゃんはのそっと垂れていた腕を ドアノブへと持ち上げた。気怠そうにノブを握ると、引いた。
 「ありがとう。」
 ヂュプンッ・・・ クニュッ
 開くドアを避けるために身体を捻ると、可憐ちゃんの中を掻き回すことにもなった。
 「んにゃあああっ!!!!」
 可憐ちゃんのお尻に入れた時と同じような、ゾクゾクとした感覚がこみ上がってくる。
 可憐ちゃん・・・ もう少しだ・・・ もう・・・ 少し・・・ 」
 「ああっ・・・・ あああっ・・・ んあんっ!・・・ 」
 ボクは、歩みを速めた。
 ヂュプッヂュプッヂュプッヂュプッ・・・・・・
 「あんっあんっあんっあんっ・・・ お・・・ お兄ちゃん!!!」
 もう我慢できない! あの、可憐ちゃんの中に出した・・・ 射精してしまう!!
 ドカァッッ
 ベットへ飛び込むように倒れると、可憐ちゃんを深く刺した。
 「でる・・・ でるぅぅぅ!!!!!!!」
 「また・・・ また・・・ 飛ぶっ・・・ 可憐、飛んじゃうぅぅぅぅ〜〜〜〜〜・・・・・・ 」
 ドクッ ドクッ ビュクッ ビュクッ ・・・ ・・・
 腰を突きだし、可憐ちゃんの奥深くへと精液を・・・ 流し込んだ。
 ビュクビュクと脈打つオチンチンを搾り取るように、キュッキュッと何度も何度も締め上げてくる。
 「ハアハア・・・ 可憐ちゃん・・・ 」
 「ハア・・・ ハア・・・ お兄・・・ ちゃん・・・ 」
 「また・・・ でちゃったよ。」
 「う・・・ ん・・・ 感じるよ・・・ お兄ちゃんの・・・ 熱いの・・・ 。」
 なぜか、可憐ちゃんは嬉しそうに言った。
 ボクは気持ちよかったけど・・・ 疲れたな。ということは、可憐ちゃんも・・・ 。
 くくくっ・・・ チュプンッ
 堅さを失いつつあるオチンチンを、慌てて抜く。
 「んっ・・・ んんん。。。」
 「疲れただろう。早く横になって。」
 可憐ちゃんの足に絡まっていたズボンとパンツを上げて直すと、仰向けにして 寝かせた。
 「ありがとう・・・ お兄ちゃん。そんな、心配そうな顔しなくても大丈夫。
 それより、ティッシュ取ってくれないかな。」
 「あ、ああ。」
 ボクは、机の上にあった箱からティッシュペーパーを抜くと 可憐ちゃんに渡した。
 受け取った可憐ちゃんは、四つに折ると 布団の中に入れてゴソゴソしだした。
 「お尻に当てたの・・・ 。本当は、別のがいいけど 恥ずかしいから。」
 「別の物?」
 「それは・・・ 言えないよ。
 ふあっ・・・ 可憐、眠くなっちゃった。」
 「ゆっくりとおやすみ。」
 「お兄ちゃん・・・ 早くズボンとパンツ履いてね。それと・・・ シャワー浴びてくるといいよ。浴びたら・・・ また、可憐の側にいてほしい。」
 「あ・・・ 情けない格好曝してるね。」
 「 ・・・お兄ちゃんの小さくなってる。」
 「可憐ちゃんの・・・ H。」
 「ふふっ・・・ 。」
 「じゃ、おやすみ可憐ちゃん。」
 CHU!
 ボクは、可憐ちゃんの唇に唇を重ねて 離した。柔らかい感触が、ボクの唇に残る。
 「あっ・・・ 」
 ボクのファーストキスだ。
 呆然とする可憐ちゃんを後に、一目散に部屋を出た。
 こんな格好、他の妹に見つかるのは 絶対にやばい。
 しかも、パンツとズボンは 妹たちのトイレに置きっぱなしなんだ。急ごう・・・ 。
 それにしても、どうしてキスしてしまったんだろう。。。
 ただ、自然に・・・ それが当たり前のように、キスしてしまった感じだ。

***
 シャワーを浴び、白雪ちゃんの作っておいてくれた昼食を取ったボクは そっと可憐ちゃんの部屋に戻った。
 「 ・・・ 」
 可憐ちゃんの顔を覗く。ちゃんと寝ているようだ。あんなことをした後だなんて、少しもわかりようのない穏やかな寝顔だ。
 ボクは、机の上にあった 耳で計る体温計をとった。
 「起きちゃうかな・・・ 。」
 なるべく刺激しないように、可憐ちゃんの耳に持っていく。
 ・・・・・・ピッ
 36.8度・・・ 薬は、効いているようだ。安心してもいいんだよな。。。
 本当にホッとする。
 可憐ちゃん・・・ どうして、ボクのこと好きなの?
 ボクは、君になにもしてあげてないのに・・・ ボクは、君にあんなことをしてしまったのに・・・
 「お兄・・・ ちゃん・・・ 」
 「えっ?」
 「どこにも・・・ いかないでね。 ・・・約束だよ。」
 「 ・・・ 」
 「可憐は、お兄ちゃんが・・・ 側にいてくれれば・・・ なにも・・・ いらな・・・ い。」
 「可憐ちゃん。。。」
 それは、寝言だった。目を瞑ったまま、呟くように言った言葉は・・・ 夢の中のボクに言ったのか・・・ それとも、悩んでいるボクに答えたのだろうか・・・ 。
 「ありがとう、・・・ 可憐ちゃん。」
 ボクは、救われた気がした。
 ・・・心が軽くなり、眠くなってきた。心地よい気持ちで・・・・・・・・・・

***
 「お兄・・・ 様。 ・・・お兄様ったらっ!」
 ボクの身体を、誰かが揺らす。
 「もう、可憐もいい気なもんね。お兄様と手なんか握っちゃって・・・ 風邪ひいてなきゃ、すぐらでも引き離すところなんだけど。。。」
 ボクの手を、誰かが握っている。小さな手、細い指・・・ 。
 「お兄様っ!」
 ギュッ!
 痛い・・・
 ギュウッ
 「お兄様・・・ お・き・て・!」
 「いひゃいっ。。。」
 ボクのの頬が抓まれ、引っ張られる。
 「起きたかしら、お兄様。」
 「咲耶・・・ちゃん。」
 「おはよう、お兄様。私のメモ、役に立ったかしら?」
 「 ・・・ 」
 「おトイレ見てきたけど、使ってあったから・・・ 可憐に悪戯でもしたの?」
 「ボクに、何を聞きたいの咲耶ちゃん。」
 咲耶ちゃんは、何を狙っているのだろう。
 「可憐のあそこ見て、興奮したでしょ? 私が、慰めてあげたいんだけど・・・ ダメ?」
 ボクが、可憐ちゃんに何もできないと思っているみたいだな。それって、ボクを男としては甘く見てるってことなんじゃないか・・・・ 。兄としては、信用してるってことだけど。。。
 「興奮なんてしてない。可憐ちゃんは風邪ひいてるんだから、変なこというもんじゃない。」
 「うそ・・・ 。」
 本当は、興奮して暴走してんだけど ボクの嘘に咲耶ちゃんは動揺している。ボクの嘘も、さまになってるようだ。
 「可憐ちゃんは、まだ寝ているんだから 静かにできないんだったら 出ていってくれないか?」
 「あっ・・・ はい。」
  ・・・・・・カチャッ・・・・ バタンッ・・・・・・・・
 咲耶ちゃんは、寂しそうに すごすごと出ていった。
 「お兄ちゃん・・・ 咲耶ちゃんを責めないで。」
 「騒がしかった? 起こしちゃったようだね、ごめん。」
 「ううん・・・ 。咲耶ちゃんは、お兄ちゃんの気を引くために・・・ 可憐を利用しようとしただけ。」
 「なおさら、悪いじゃないか。」
 「私たちは、お兄ちゃんのこと好きだから・・・ 誰でも、咲耶ちゃんのように考えることはありえるよ。だから、咲耶ちゃんを責めないであげて お兄ちゃん。」
 「可憐ちゃんが、そう言うならわかったよ。」
 可憐ちゃんには悪いけど、悪い娘にはお仕置きはするべきだと思う。それに、可憐ちゃんとあんなことができたお礼もしなくちゃ。
 そのうち、機会を見て やるかな。
 「お兄ちゃん。」
 「ん?」
 「ありがとう・・・ 。」
 握っていたボクの手をギュッとすると、また可憐ちゃんは眠りに落ちていった。
 ”ありがとう”って、何について言ったんだろう? なんにしても、ボクは感謝されるようなことはしてないと思う。
 「感謝するのは、ボクの方だよ 可憐ちゃん。」

End

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