「王の印と我が真の名において、宇宙樹の祖への道開かれる時 天は海に 海は地に 地は天に! 光を持って、刻み込まれし道を 指し示せっ!」
 砂沙美の体が、光の粒子となり 船穂に吸い込まれていく。

 「どうしたのですか?」
 津名魅の船内で、実体化した砂沙美に話しかける 津名魅。
 「ねえ、津名魅ちゃん。私って、魅力ないのかな?
 天地お兄ちゃん、いつも私のこと妹みたいだって・・・ 私だって、女の子なのに。」
 「そうですね。砂沙美も、天地さんも、まだ本当の男女のお付き合いを知らないのですよ。」
 「本当のお付き合い? 一緒にご飯食べたり、遊んだりするデートとは 違うの?」
 「見て、体験してもらうのが良いのですけど・・・ まだ砂沙美には・・・ 。」
 「そうやって、すぐ子供扱いする! たしかに、砂沙美はまだ子供だけど 女の子だよ。」
 困ってしまう津名魅が、そこにいる。砂沙美の想いが、真剣である程 困惑の色を隠せない。
 でも、目の前には やがて姿・記憶を共にする自分(砂沙美)がいる。
 彼女の想いを遂げることで、忘れてしまった感情を 思い出すかもしれないと感じる。
 「わかりました。でも、砂沙美にとって 衝撃的なことかもしれませんよ。覚悟しておいてください。」
 「うん。ありがとう、津名魅ちゃん。」

 「ふぅ〜っ、ちょっと休憩するかな。」
 いつもと変わらない、いつもと同じ日々。賑やかな家、取り巻く美少女たち、人参ばかり目立つ畑。そんな日常に慣れて、久しい。
 水筒から、良く冷えたお茶を出し 一気にあおる。
 「ぷっはぁ〜っ、うんめぇ〜っ! 砂沙美ちゃんの入れたお茶は、冷えてても美味しいなぁ。よく気が利くし。」
 砂沙美の喜んだ顔が、空に映っているようにも見えた。
 一時の幸福感に浸っている。
 そんな時、背後に人の気配を感じた。
 (ははぁ〜ん、きっと魎呼だな。俺を驚かそうて、魂胆だな。逆に、驚かせてやれっ!)
 スゥゥからと、天地の肩に手が伸びてきたその時、「わあっ!」と 天地は身を覆して 大声を上げた。
 「キャアッ!」
 「はっはっはっ、びっくりしたか魎呼。いつもいつも、そう同じ手に・・・ いっ☆!」
 「いったぁ〜い・・・ 」
 大きく割り開かれた着物の間から、白い素肌の太股を露わにしている津名魅が 尻餅をついていた。
 なんとも、悩ましげな姿であろう。
 「つっ、津名魅さん! ごめんっ・・・ てっきり、魎呼かと。」
 背を向けて謝る天地に、自分がどんな姿をしているか 気が付いた。
 「きゃあっっ!」
 あわてて、着物の裾を直す津名魅は これ以上ないってくらいまで 真っ赤になっていた。
 「本当に、ごめんっ。」
 「いいんです。」
 「でも・・・ まさか津名魅さんが現れるなんて 思ってもみなかったです。」
 津名魅の来訪は、予期できるものではない。どこにいるのかさえわからず、何をしているのかそえわからないのだから。
 「実は、お頼みしたいことがありまして。」
 「はあ、俺でよかったら。」
 「よかた。では、これから・・・ 」
 「へっ?」
 二人の姿が霞んでいき、光の粒子となって 空へと駆け上がっていった。
 (ごめんなさい、天地さん。なんだか、騙すようなことをして・・・ )

 天地は、津名魅の中にいた。ベットルームとおぼしき部屋に、気を失って ベットに下着以外纏わぬ姿で横たわっていた。
 天地を見下ろす、津名魅。
 頬を赤らめ、ジッと天地を見ている。
 「砂沙美・・・ 」
 呟くような声で、砂沙美の名を呼ぶと 今まで津名魅の影となっていた部分に 砂沙美の姿が現れた。二人で一人。姿形は違うど、魂を共有する二人が 一人となっている瞬間でもある。
 「いいですか、砂沙美。これから、私が天地産とする事は あなたにとって とても驚くことですよ。ですが、決して止めたり叫んだりしては いけませんよ。
 わたしはあなた。あなたはわたし。
 私がしている事は、未来のあなたがしている事と感じてください。
 寂しいかも、悔しいかもしれませんけど あなたが望んだことあのですから。」
 砂沙美は、これから行われる事への期待と不安に苛まれながら ただわずかに首を縦に振るしかなかった。
 砂沙美の返答を確かめたかのように、スッ!と着物を一枚一枚 津名魅は脱いでいく。
 細身ではあるが、均整の取れた それでいてボリュームのある胸をしている 魅力的な津名魅の白い裸体が 二人の前にさらけ出された。
 「津名魅ちゃん、綺麗・・・ 」
 砂沙美は、うっとりとした目で その姿を追っていた。
 (あれが、未来の私の身体。お姉様たちより、ずっと綺麗じゃない。なんか、自信ついちゃった。)
 津名魅が、ベットに近づくと 天地もスゥ〜と瞼を開けた。だが、その瞳は 焦点が定まっていなかった。暗示のようなもので、津名魅が天地の意識を封印しているのだった。
 「天地さん・・・ 」
 ベットに腰掛け、声を掛けると 二人の顔の距離は縮まり 唇と唇が重なっていった。
 「んっ・・・ 」
 津名魅が、わずかに声を漏らす。
 二人の間では、舌と舌が絡み合い お互いの口内を愛撫するかのように 動めいていた。

 砂沙美は、津名魅の影から抜け出て 違う部屋から二人の様子を モニター越しにみていた。
 頬を赤めらし、息をわずかにではあるが 速くしていた。そして、かすかではあるが ビクンッビクンッ!と 津名魅から漏れていく感覚に興奮度は高まっていくばかりであった。

 「天地さん・・・ 」
 唇を離した二人の間を、粘土の増した唾液が繋がっている。
 「はぁ・・・・・・ 」
 ドサッ!と、天地の上に倒れ込む 津名魅。
 (砂沙美・・・ これからですよ。)
 ゆっくりと身体を起こし、天地の身体を労るように 慈しむように 上半身から下半身へと舌で愛撫していく。
 「あらあら、こんなにもたくましく 立派に反り返って・・・ 素敵ですわよ 天地さん。」

 「えっ!? 天地お兄ちゃんのオチンチン?!」
 砂沙美は、始めてみる本当の男性の姿に 驚愕した。
 いままで見た男性器と言えば、太郎ちゃんのものだけであったので その差たるや まったくの別物な外見にあんぐりとしたままだった。

 ゴクリッと咽喉を鳴らし、ジッと男根をみつめていたが スッとふっくらとしたピンク色の唇が開き 天地のモノを包んでいった。
 その瞬間、ビクンッ!と 天地の身体は反応させた。
 ゆっくりと上下に動かしながらも、舌で亀頭全体をくまなく撫で回す絶妙な舌技。
 「んっ、んんっっ!」
 右手は、いつの間にか 自分の秘所をまさぐっていた。
 興奮して、最大限に充血したクリトリスは 津名魅の小指の先ほどの大きさになっていた。
 人差し指と中指わ、割れ目に沿って上下に動かしながら肉を掻き分け 深く沈めていった。
 ぬちゅっ ぬちゅっ ぬちゅっ
 「あ、あっ・・・ ううん・・・ 」
 肉棒から離した口から、切なげな声が漏れる。
 くちゅんっ と、指が膣口に沈む。
 「あっ、ああっ!」
 瞬間的に、津名魅の腰が 跳ね上がった。だが、天地の肉棒をしごき続ける津名魅の左手は 休むことはなかった。
 溢れんばかりに滲み出た愛液は、指から腕に伝い シーツへと滴り落ちていた。
 「んっ、ああっ! あああ〜っ!」
 愛液でヌルヌルになった指を膣口から抜き、親指と人差し指で クリトリスを摘んだのだ。
 いままでの興奮も手伝い、イッてしまったのだった。

 「ん、あ、ああ・・・ ん〜・・・ 」
 津名魅がイクと同時に、砂沙美も快感の波に襲われていた。
 (なんなの・・・ いまの感覚は?)
 いままで感じたことのない感覚に戸惑いながらも、また 何が起こるか期待していた。
 幼い秘所は、水でも掛けたように グッショリと濡れ ショーツから素肌が見えるほどであった。
 「オシッコ漏らしたわけじゃないのに、こんなに濡れちゃった。気持ち悪いなぁ・・・ 」
 濡れて、ピッチリと張り付いたショーツに 不快感を覚え、邪魔くさそうに脱ぎ始める 砂沙美。
 露わにされた砂沙美の秘所は、赤く火照っていた。

 ビクンッビクンッ と脈打つモノに、興奮冷めやらん様子で 再びむしゃぶりつく津名魅。
 口中深く、喉の奥まで迎え入れ 舌を絡め 頭を前後に揺さぶる。
 ちゅぱっ、ちゅぴっ、ちゅぷっ
 「あんぅ・・・・ 」
 口から溢れ出た唾液が、頬を濡らす。そのあまりの量に、モノが溶けてしまうのではないかと思えるほどだった。
 ちゅぽんっ!
 モノを引き抜いた津名魅は、髪を掻き分け 微笑んだ。
 それは、別室で一人自慰に耽っている砂沙美に向けてであった。
 「そろそろ、いいかな。」
 津名魅は、仰向けになっている天地の腹の上を 跨いで座った。
 津名魅の秘所が、愛液でぴっちりと天地の皮膚に 吸い付く。
 「んっ・・・ 」
 腰を前後に動かし、豊かな胸を揉み 自ら乳首を吸う。
 「んっ、んんっ・・・ はぁ〜っ!」
 もう、止まらないって感じだ。
 ヒクヒクと、小陰唇が 新たなる獲物を狙っているかのように蠢く。
 ネチャッ
 吸い付く秘所を、引き剥がすように腰を浮かすと 股越しに 今にも爆発してしまいそうなモノを掴んだ。
 「いきますよ、天地さん。」
 そう言いながら、津名魅は 唾液にてかり 熱を帯びた亀頭の先を膣口に押し当てた。
 「んっっ・・・ あはぁ〜〜〜っ!」
 ヌルッとした感じがした後は、ズブズブとモノが押し入って 根元まで深々と飲み込んでいった。
 「んんん・・・ あはぁ! いっぱいになっちゃうっ!」
 モノにしがみついた女神の柔肉は、まるで味わうかのように うねうねと細動を繰り返した。
 意識のない天地は、夢の中で 何を感じているのだろう。ピクピクと、瞼を痙攣させている。煌めくような快感の園に、足を踏み入れたのだろうか。
 「きっ、きついっ!」
 ずぷぷぅ〜・・・
 苦しさから、深々と飲み込んでいた怒張を 吐き出そうとした。
 「あっ! あはぁっ!」
 身体を貫くような快感が、津名魅を襲う。
 「あぁ〜! あっ、あっ、ああっ! こ、壊れちゃうぅ〜・・・・・・・・ 」
 甘美な悲鳴を上げながらも、激しく腰を前後に動かし始めた。

 砂沙美の前のモニターには、接合部だけでなく パクパクと開いたり閉じたりするアヌスも ぱっちりと映し出されていた。
 しかし、すでに快感の虜になっていた砂沙美は モニターなど見ている余裕はなかった。津名魅の得ている感覚に、自分もモノを受け入れているように感じていたから。

 「もっと奥までっ! もっと、もっとぉ〜っ!!!!」
 津名魅も、当初の目的を忘れ ただ貧欲に激しくモノを貪り続けた。
 「ああっ! 深いぃんっ! だ、だめぇっ!! ああ・・・ いい・・ イッ・・・ イッちゃう! あんあんあんあん・・・ ダメッ、ダメッ・・・ ああぁ〜っ! いやぁっ! イク、イクぅぅぅぅぅぅぅぅぅんっ!!!!!!!!!!!」
 イク瞬間、ズブッと奥深くまで 子宮内までモノを飲み込み、キュッキュッとモノを締め上げた。
 「はあぁ〜〜〜〜〜〜・・・・・・? あはぁっ! あ・・・ 熱い・・・ 」
 ビクンッビクンッと、包み込んでいた怒張が 男の息吹を噴き出したのだ。
 津名魅の子宮を一杯に満たした精液は、卵管さえも満たし 行き場を失い・・・ モノと柔肉の間を擦り抜け 接合点から溢れた。
 津名魅は、惜しむように指で掬うと おもむろにピンク色のアヌスへと導いた。
 「んっ・・・ あたたかい・・・ 。」
 津名魅は、至福の喜びの中に 一人の女性としてあった。女神としてでなく。。。

 「あらあら、砂沙美ったら・・・
 でも、これでよかったのかもしれないわね。」
 疲れて眠っている砂沙美に、薄手の布団を掛け 温かな眼差しで見下ろす。
 自分の中に芽生えた感覚・・・ 恋。
 天地に対する、恋。
 それは、自分ではどうすることもできないけど 砂沙美が叶えてくれる。
 そう、大人になった砂沙美が。
 「少しの辛抱かな。」
 何万年と生きてきたのだから、数年なんて・・・ と思った津名魅。
 「まだまだ、あなたは大人への第一歩を歩み始めたばかり。急ぐことはないわ。私も、一緒に歩いていくから 一緒にいろいろなことを経験していきましょう。
 あなたの幸せは、いつだって目の前にあるのですもの。」
 

End

back