コンッ コンッ
 「開いてるぜ。」
 「おにいちゃん。」
 そう言って現れたのは、近くに住むさおりちゃんだった。
 「来たな、さおりちゃん。」
 「えへへ。だって、お母さん忙しいからって ちっとも私の話を聞いてくれないんだよ。」
 さおりちゃんは、ふくれっ面して 俺に寄ってきた。
 椅子に座っている俺よりも、低い身長。学年でも、一番低いんじゃないかなと言っていた。
 「毎度のことですか。」
 「うん、毎度のこと。でも、おにいちゃんは私の話をちゃんと聞いてくれるからいいよ。うふふふ。」
 さおりちゃんは、本当に嬉しそうだ。俺のとこにいるのが、楽しいのかな?
 「でも、今日はおにいちゃんの邪魔かな? おにいちゃん、本読んでるし。」
 「もうすぐ終わるから、いいよ おいで。」
 「うんっ!」
 さおりちゃんは、返事をすると 俺の膝に入ってきた。さおりちゃん曰く、専用の指定席なんだそうだ。
 「う〜ん、ちょっと読みづらいな。片足だけにしてくれる?」
 「うん、いいよ。」
 さおりちゃんは、俺の片足に跨って座った。太股に、さおりちゃんのお尻の温かさが伝わってくる。
 「あはっ、私の足が 下に届かないや。」
 両足をブラブラさせて遊び始めた。別に重くはないけど、目の前で踊る頭が気になって 本が読めない。
 「暴れるんだったら、降ろすぜ。」
 「はぁ〜い。」
 大人しくなったさおりちゃんを前に、再び本を読み始めた。

 そして5分・・・
    10分・・・

 「おにいちゃん、退屈だよぉ〜。」
 痺れを切らせたさおりちゃんが、身もだえし始めた。
 俺はと言うと、さおりちゃんから発せられる甘い香りに 本に集中できないでいた。
 「しょうがないな。本を読みながら 遊んであげるよ。」
 「どうやって?」
 「こうやってだ。」
 俺は、さおりちゃんの跨っている足を 足首を使って上下させはじめた。
 まあ、貧乏揺すりというやつだ。
「きゃははっ、まるでお馬さんみたい!」
 踊る髪の毛が気になるけど、さっきまでの悶々とした気持ちが和らぐから 本が読めそうだ。
 それでも、普段の読む速度からいったら はるかに遅い。まあ、さおりちゃんが喜んでいるから いいか。
 ・・・ ・・・
 ・・・
 ・
 ・
 ・
 そんなこんなで、しばらくすると 流石に疲れてきた。
 ふと気が付くと、さっきまで声を上げていたさおりちゃんが 黙っている。いや、わずかに声を漏らしている。別に、寝ている感じはないし どうしたんだろう?
 「さおりちゃん?」
 上気させた顔をしたまま、ボォ〜として返事をしない。
 足を動かすのを止めてみた。すると、さおりちゃんの腰が クイックイッと前後に動いている。そして、
 「やめちゃやだぁ。もっとぉ〜・・・ 」
 と、小さな声をだした。
 「さおりちゃん?」
 呆気にとられている俺を後目に、腰の動くスピードを速めるさおりちゃん。すでに、自分が何をしているのか わからなくなっているのだろう。

 「はあ・・・ ああ・・・ んっ。」
 溜息とも取れるような、あえぎ声を漏らし始めている。
 「感じちゃったんだな。こんなに小さな身体なのに、感じるところはちゃんと感じているんだ。」
 さおりちゃんが、何をしているか把握した俺は 再び足を上下に揺らし始めた。
 「きゃっ・・・・ ふにゃあ〜ん。」
 再び秘所への振動が加わることで、気持ち良さが倍増されたようで 声が先程よりも大きくなった。
 「うにゃあ〜ん。」
 もう、本どころではない。俺は、左手をスカートの下へと 潜り込ませた。快感の虜になりつつあるさおりちゃんは まったく気づく気配がない。激しく揺れるパンツの真ん中辺りへと 手を進めていく。
 指先に、揺れるパンツの布地が触れる。もう少し奥へと進めると、布地越しに恥丘を感じる。
 俺は、中指を恥丘の中心に沿って 俺の太股に接するところまで持っていった。そして、中指の腹で そこを押すように刺激してみる。
 「うにゃ・・・ なに? なにしたのぉ?」
 さやりちゃんは、新しい刺激に甘い声をだした。
 中指を振動に合わせてクイックイッと曲げてやると、そのたびに声を漏らす。
 「あ・・・・ あんっ・・・ うにゃ・・・ ん。」
 中指が、ちょうどさおりちゃんが最も感じるポイント 包皮に包まれた肉豆の万遍なく擦っているらしい。
 すでに、俺がさおりちゃんのエッチなところを触っているのは 気づかれている。それでも、さおりちゃんは拒もうとしないどころか 誘っている。
 「おに・・・ い・・・ ちゃん。もっ・・・ と、もっとクニクニしてぇ。」
 さおりちゃんは、すでに快感の虜になってしまったようだ。
 「どうしたのかな、さおりちゃん?」
 「うにゃん、き・・・ 気持ち・・・ いいの。」
 息を乱し、恥ずかしながらも その動きを止めようとしない。
 「あっ・・・ おにいちゃん、さおりの・・・ さおりのお股が・・・ ビリビリするの。」
 「で、どうしてほしいの?」
 俺は、さおりちゃんの耳元で 囁くように言った。
 俺も、興奮して 息を荒げ ドキドキしている。
 「もっと擦ってほしいの。おにいちゃんの指で・・・ 身体が、フワフワしてくる。」
 さおりちゃんは、行為の虜になっている。指の触れているパンツの生地が、湿り気を増やしている。擦っている辺りでは、幼い秘所が分泌した蜜を吸い込んで しっとりと濡れている。
 「おにいちゃん・・・ おにいちゃ〜〜〜ん。」
 譫言のように、俺を呼ぶさおりちゃん。力が、入らないのだろうか。両腕をダランとさせ、俺にもたれかかってきた。俺は、落ちないように 右腕でさおりちゃんの上半身を支える。
 俺の腕の中で、むせるような甘い香りが立ちこめる。熱く火照った身体が、より一層香りを強めたのだろう。
 「おにい・・・ ちゃん。フワフワするの。飛んじゃいそうなの。」
 湿り気を更に増やしたあそこは、もしかしたらクチュクチュとか 水っぽい音をさせているのだろうか。
 「ひっ・・・ ひあっ・・・ いや、おかしくなっちゃう おにいちゃんっ!」
 声を抑えるでもなく、どこまでも秘所への刺激を求めている。さおりちゃんのこんな姿を見ることになるなんて、思いもしなかった。ちょっとした悪戯な気持ちだったのに、俺の中に沸々と沸き上がるこの気持ちは いったい・・・
 「おにいちやん・・・ おにいちゃん・・・ さおりおかしくなっちゃうぅ〜・・・ ダメぇ・・・ ダメなの・・・ いやぁああああああああぁぁぁぁぁ。」
 ビクンッ ビクンッ と、痙攣するさおりちゃん。
 「えっ!? どうしたんだ・・・・ 。」
 グッタリとなった、さおりちゃん。あわてて抱き締めた。
 「さおりちゃん・・・ 。」
 どうやら、気を失っているみたいだ。
 俺は、少し考えて 結論を得た。どうも、絶頂を迎えて失神したんじゃないかと。初めて見たことに、わたわたしていたのだ。
 「さおりちゃん、可愛かったよ。」
 そう呟いた俺に反応するかのように、さおりちゃんはピクンと動いた。
 一瞬、ドキッとしたけど さおりちゃんの温もりを放せなかった。
 「う・・・ ん・・・ 。」
 「さおりちゃん?」
 「お・・・ にいちゃ・・・ ん。」
 気が付いたみたいで、ホッとする。
 「さおり、どうしちゃたのかな? 気持ち良くて、フワフワした感じになって・・・ フワァからとしたら わからなくなっちゃった。どうしてかな?」
 「そっか。でも、さおりちゃんは イヤじゃなかった? その・・・ 」
 「ううん・・・ イヤじゃなかったよ。今思うとね、恥ずかしいけど・・・ おにいちゃんの指、気持ち良かった。」
 「さおりちゃん・・・ 。」
 俺は、嫌われてなかったことに 安堵した。
 「また・・・ してくれるかな? あ、おにいちゃんが嫌だったら いいけど。。。」
 さおりちゃんは、真っ赤になっていた。あの行為が、気に入ったのか。それとも・・・ 。
 「嫌じゃないさ。さおりちゃんが喜んでくれるなら、やってあげるよ。」
 「えへへ、ありがとう おにいちゃん。 ・・・ その・・・ 好き。大好きだよ、おにいちゃん。」
 「ああ、俺もさ さおりちゃん。好きだよ。」
 さっき気が付いた気持ち。それは、小さな女の子としてではなく 一人の女の子としての気持ちだった。
 俺の腕の中のさおりちゃんは、愛らしく ずっとこのままいられればいいと思った。

End