「とに・・・ どうやって抜け出そうかしら? もう、一週間も会ってないのよ。浩之・・・ 寂しいよぉ〜。」
 一週間前、無断外泊(夜明け前には戻ったけど)がばれてから 屋敷に閉じこめられている。以前から、頻繁に脱走しているのもあったのだろう。
 「浮気してなきゃいいけど。やっぱり、マルチとしているのかな・・・ ご主人様。」
 愛しい人に全てを捧げた身として、ご主人様である浩之のことが 想えてしかたない。
 浩之のことを想いふけるたび、からだが熱くなる。
 「ご主人様ぁ〜。」
 熱くなったからだを慰めようと、その豊かな胸を揉み始めた。
 「あふっ。」
 自分で自分を慰めるなんて、初めてだった。
 浩之に会うまで、格闘技が全てを受け止めてくれた。
 浩之に会うまで、こんなストレスを感じることもなかった。
 なのに・・・
 「あんっ・・・ 乳首が、固くなってきた。」
 こんなに恋いこがれる人ができて・・・ 私は変わった。
 「あっ・・・ んふっ・・・ 気持ちいいよ。ご主人様・・・ 。」
 自然と、右手がスカートの中へ・・・ 下着の上から、秘所を擦っている。
 その刺激に愛液が滲み出て、下着を濡らしていくのが判る。
 「こんなことしてちゃだめなのに・・・ ご主人様のことを想うと、止まんないよぉ〜。」
 気持ちいいんだけど、何か違う。あの、満たされたような感じがしない。
 「あんっ・・・ あっ・・・ ああ・・・ くっ・・・ 。」
 指で、ピンク色の乳首を転がし 摘み上げる。浩之が、してくれたことを思いだしながら。浩之が、してくれてると想像しながら・・・ 。
 「ああんっ! きっ・・・ 気持ちいいです。ご主人様ぁ〜。もっと、もっと、綾香をいじめてください。」
 下着の上から秘所を擦るたび、敏感な肉豆は 刺激を受け充血していく。
 「くんっ・・・ くぅ〜・・・ あ・・・ ああ〜っ!」
 軽くイッた。
 気持ちよかったのに・・・ 虚しさが、こみ上げてくる。
 「はぁ〜・・・ ご主人様・・・ ぐすっ。」
 悲しさが、わき上がる。
 「こんな気持ちになったの初めて。私のハートをつかんだあいつって・・・ 。」
 「
綾香。
 「えっ? きゃっ、ね・・・ 姉さん!」
 物思いに耽っている時、芹香がふいに声をかけてきた。
 「
寂しいのですか?
 「えっ・・・ 寂しいかって? うん・・・ て、姉さん いつからいたのよ?」
 「
最初からいました。
 「最初からいたって? そ・・・ それじゃ、私がしていたこと 全部見ていたのね。」
 「
はい。
 絶句して、真っ赤になるしかなかった。いま口にしていたことを、していたことを、全て知られたのだ。
 「
だいじょうぶです。このことは、誰にも話しませんから。
 その言葉にホッとする。やっぱり、姉だ。
 「うん、ありがと。でも・・・ 私のしていたこと、わかってる?」
 ふいに、姉が自慰のことを知っていて そう言ってくれたのか 疑問に思った。
 「
なんとなくですけど、わかります。
 頬を赤くして答える、芹香。
 「へぇ〜、わかってるんだ。じゃ、姉さんも誰かを想ってしたことあるの?」
 一瞬のしげりが消えて、余裕ができた。
 「
そ・・・ そんなこと・・・ ないです。
 「じゃさっ、誰か好きな人とか 気になる人っているの?」
 「
 ・・・その・・・ あの・・・ 
 「いるんだ。姉さんが、好きになる人って・・・ どんな人?」
 この姉が、好きになる男の人がいるなんて・・・ 興味あるわ。
 「
・・・
 「ねぇ、誰なの? 私にも言えないの?」
 「
・・・
 姉は、言葉につまっている。そんな姉を見るのも、初めてだった。
 大胆な行動を取ったりする姉なのに、躊躇っている。
 「姉さん・・・ 同じ学校の人?」
 コクッ
 「同級生?」
 フルフルッ
 「じゃ、後輩なんだ。」
 コクッ
 「その人・・・ オカルトに、興味持ってる?」
 コクッ
 なんとか、無難な線で聞き出してみる。学校の後輩で、オカルトに興味を持ってくれてるか。
 「じゃ、部室に来てくれたことあるの?」
 コクッ
 まさかね・・・
 「その人、背が高い?」
 コクッ
 「その人の性格は?」
 「優しいです。そして、温かいです。」
 ・・・まさか・・・ でも・・・ 姉さん、浩之と一緒にいたこともあったし・・・ 。
 そんな・・・
 「姉さん・・・ そこまで言って、私が気が付かないと思う?」
 「?」
 姉の表情が、わずかに曇った。
 「やっぱし、姉さんも浩之のこと好きなんだ。」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コクッ
 気づいていたはず。姉さんが、浩之のこと 好きだってこと。他の同年代の男の子には、誰一人として心許さなかった姉さんが 浩之にだけは気を許してた。
 浩之の話をする時の姉さん、楽しそうにしてた。なのに・・・ 私は・・・ 。
 「あれっ? なんでだろ? 涙が、勝手に出てきちゃったよ。。。」
 涙が止まらない。どうして?
 「あはっ・・・ ごめんね。ごめんね、姉さん。」
 胸が苦しい。悲しくて、辛くて、やるせなくて・・・
 なで なで
 「ね・・・ 姉さん。」
 姉が、頭をなでている。
 「
何が、悲しいのですか?
 「私・・・ 私、姉さんが浩之のこと好きだって知ってて・・・ なのに、知らないふりして 浩之のこと独り占めしてた。なのに・・・ なのに・・・ 姉さんは・・・ 。」
 なで なで
 「
いいのですよ。あなたが、幸せになるなら。
 「そんなことない。私だって、姉さんに幸せになってほしいの。私だって、姉さんが幸せそうにしているの見たいの。」
 どうすればいいの? どうすれば・・・
 なで なで
 「
占ってみましょう。
 「姉さん・・・ いいの?」
 「
私は、私の信じているものに 賭けるだけです。
 そう言うと、どこに持っていたのか カードを切り始めた。
 シャッ シャッ シャッ シャッ
 カードを切る音が、いつもよりも力がこもっているように 感じられる。
 格闘家の・・・ そう、気迫にも似た力だ。
 そして、慣れた手つきで カードをベットの上に並べていく。
 息詰まる瞬間。
 のどの渇きを感じる。
 「
・・・
 「・・・」
 「
・・・ 
 「・・・」
 カードを読む声が、止まった。
 「姉さん?」
 「
・・・
 「どうなの?」
 内心、ドキドキしている。
 「
行きましょう。
 「どこへ?」
 「
浩之さんの所へです。占いで、そうでました。
 「そう言っても、屋敷から抜け出られないよ。」
 「
だいじょうぶです。占いでは、前に進めば幸せになれるともでましたから。
 幸せになれるって・・・ 私が? 姉さんが?
 そりゃ、二人とも幸せになれればいいんだけど そんなこと虫がよすぎるし。
 「
心配しなくても、いいのですよ。願えば、想いは通じるし 叶います。そして、それを決めてくださるのは 浩之さんなのです。
 「そうだけど・・・ 」
 不安・・・私より、姉さんを選んでしまったら・・・ ご主人様は、私を・・・ 捨てる?
 「
秘密の抜け道を知ってます。そこを通れば、誰にも気づかれずに 外へとでられますよ。
 「抜け道?」
 「
はい。この屋敷には、8方向へと通じる非常脱出路があるのです。書庫で、偶然 屋敷の見取り図をみつけました。
 「そうなんだ。」
 これで、ご主人様の所へ行ける。でも、不安が・・・ 気持ちを曇らせる。
 「
行きましょう。
 「う・・・ ん。」

 ピンポーン・・・

 誰だ? こんな夜中に。マルチと静かな一時を過ごしていたのに・・・
 そりゃ、綾香と会えないのは寂しいさ。
 でも、マルチがその文といっちゃ悪いが がんばってくれている。
 「ちょっと行って来ますね、ご主人様。」
 「ああ。」
 トテトテと走っていくマルチを見ていると、ホントいてくれてありがたいと思うぜ。
 それにしても、こんな時間にくるなんて・・・ あかりか? まさか、志保ってことは・・・ 。
 「ご主人様、綾香さんと・・・ 」
 「浩之っ!」
 綾香が、飛びついてきた。
 「うわっ、綾香っ!」
 「会いたかった・・・ 会いたかったよぉ〜、ご主人様ぁ〜っ! グスッ・・・ 」
 抱きついてきた俺の胸で泣き始める、綾香。
 俺はというと・・・ ホッとしている。そう、飼い猫が 手元に戻ってきた感じだ。
 「俺も、会いたかったぜ 綾香。」
 自然と、綾香の頭をなでていた。
 「
よかったですね。
 「え?」
 「あのぉ〜、芹香さんもお見えなんですけど。」
 俺たちを見つめるように、芹香先輩が立っている。
 「先輩・・・ 。」
 一瞬の緊張が走る。この綾香の言動や行動を、どう見ているのだろう。
 「
こんばんわ、浩之さん。今日は、お話があってやってきました。
 「ご主人様・・・ 。」
 動きの止まった俺の手から、なにかを感じて顔を上げる 綾香。
 マルチ、ただ一言も発せず 俺たちを見ている。
 先輩は、俺と綾香の関係を知っているのか?
 俺は、綾香を見た。
 「姉さんは、私たちの本当の関係は 知らないです。」
 「そっか。」
 ならば、先輩の話って・・・
 「先輩、俺の部屋で話そう。
 マルチ、綾香の支度を手伝ってやれよ。」
 「はい、わかりました。」
 「じゃ、行こうか。」
 「はい。」
 俺は、ポンッと綾香の頭を叩くと ソファーを立ち 2階へと向かった。
 不安がないわけじゃない。
 先輩が、俺たちの関係を知れば ・・・・・・どうなるのだろう?
 俺の部屋は、マルチが掃除をしてくれてるし あまり汚さないから片づいている。
 「どうぞ、先輩。」
 部屋に、2つのクッションを用意した。
 先輩は、ジッと俺を見ている。
 「 ・・・先輩、話って?」
 「
・・・
 「?」
 珍しく、先輩が紅くなってうつむいている。かわいいぜ。
 「
その・・・ ですね。私・・・ 浩之さんのこと、好きなんです。
 「?!」
 先輩からの告白。意外な事態に、鼓動が高鳴る。
 「それって・・・ 告白?」
 コクッ
 「俺のことが好きってことは、男と女の関係になるってことだけど わかってる?」
 コクッ
 「お友達とか、そういうことじゃないんだぜ。」
 「
はい、わかってます。私、浩之さんへの気持ちに気づいたから・・・ 我慢できなかったんです。
 先輩が、俺のことを愛してる。たぶん、綾香のこともわかってるはずだ。それでも、告白しに来たってことは・・・ 。
 俺の内に、新しい欲望が沸々とわき上がってきた。
 「ご主人様、支度が整いました。」
 マルチが、裸の猫になって ドアのところに立っている。先輩に、その姿を見られるのが恥ずかしいのか 赤くなってうつむいている。
 「二人とも、入っておいで。」
 怖ず怖ずと部屋に入ってきた二匹の猫は、俺を挟むように座った。
 少し驚いたように表情で、それを見ている先輩。
 「これが、俺の愛し方だよ。二人は、それを受け入れて猫になったんだ。」
 「はい、ご主人様。」×2
 ジッと、俺たちを見ている先輩。
 「姉さん・・・ これが、私の本当の姿なの。私は、浩之・・・ ご主人様に身も心も捧げて 猫になったの。だから、ご主人様は、私たちを愛してくれる。人から見れば恥ずかしい格好かもしれないけど、これがご主人様の前だけでで見せる 本当の私の姿なのよ。」
 そう言うと、綾香は俺に抱きついてきた。
 そんな綾香からはえている尻尾を、俺はつかんだ。
 「あんっ!」
 背筋を突き抜けたであろう快感に、綾香は声をあげた。
 「
私も、なります。
 「えっ!?」
 「
私も、猫になりますから・・・ 愛してください。
 「姉さんっ!」
 先輩は、スッとその場に立ち スカートのフックを外した。スカートが、ファサッと落ちた。
 俺の脳裏に、純白の下着が焼け付く。
 ゆっくりと服を脱いでいく、先輩。
 綾香とは、また違った美しさがある。
 「姉さん、本当にいいの?」
 「
はい。綾香から、浩之さんを取る気はないのです。でから、私は猫になります。綾香と同じように、浩之さんに愛してほしいから。
 「姉さん・・・ 後悔しないね。」
 「
はい。
 「ご主人様。」
 「わかってる。先輩・・・ いや、芹香。これから、猫になってもらうよ。姉妹猫のできあがりだな。
 マルチ・・・ 綾香の予備があったはずだな。持ってこいよ。」
 「はい、わかりました。」
 一糸まとわぬ姿に芹香が、目の前に立っている。始めてみる先輩の裸体に、魅入ってしまう。
 美しい・・・ 。
 「綾香、いいんだな。」
 「はい。姉さんが、望んだことですから。たぶん、こうなることがわかっていて ご主人様の元へ連れてきました。
 私は、姉さんが好きです。それに、姉さんの気持ちも痛いほどわかる。だから・・・ 私は・・・ 姉さんが猫になることを・・・ 」
 「わかってるよ。綾香の優しさを、俺も芹香も知ってるから。」
 俺は、綾香の頭を撫でた。長い髪が、気持いい。
 「
綾香。
 芹香が、綾香を見る目の優しさに気づいた。本当に仲のいい姉妹だな。
 「さてと・・・ 綾香、尻尾を着ける前にすることがあるだろう。俺がしてやってもいいけど、綾香が芹香にしてやれよ。」
 「いいんですか? ・・・はい。姉さん、行きましょう。」
 コクッ
 部屋からでていく二人を見ると、幻を見ているようにも感じる。
 なぜ、こんなことになったんだろうって。
 本当に、愛しているのかって。
 でも、幻でないかぎり 後戻りはできない。前に進むだけか。
 「ご主人様・・・ どうしたんですか?」
 「マルチ・・・ 。」
 「ご主人様、寂しそうです。」
 「そんなことないさ。 ・・・なあ、マルチは 俺のどこが好きでここにいるんだ?」
 そんな投げかけに、マルチは戸惑っている。
 「・・・」
 すぐにには、言葉にならないのか?
 「温かいところだと、思います。綾香さんも、そのようなことを言ってました。」
 「・・・」
 「ご自分ではわからないのでしょうけど、私たちは ご主人様の温かさにひかれています。だから、きっと芹香さんも。」
 たしかに、自分ではわからないことだな。俺は、特別 何かをしているわけじゃないし。だけど、彼女たちは そんな俺にひかれてやってくるということなのか。
 「おいで、マルチ。」
 「はい。」
 「いつものように、頼まぁ。」
 横に座ったマルチ。その膝の上に、俺は頭を預けた。
 「私は、浩之さんの・・・ ご主人様のお側にいられることが 幸せなんです。
 変ですよね。私、ロボットなのに・・・ ご主人様のこと愛してるんです。」
 俺を愛することが、罪であるとばかりに 涙を流すマルチ。
 「ばかだな、マルチは。」
 「?」
 「マルチだからだろ! 世界で一人しかいない、心を持ったロボットだからな。心があるから、愛するということができるんだぜ。」
 「ご主人様・・・ えぐっ、えぐっ!」
 泣きじゃくるマルチを、何度見てきたのだろう。
 泣き虫なロボット。だけど、魅入られるような笑顔を持つロボット。どこにでもいるような女の子。
 俺は、そんなマルチが好きなんだ。
 「ご主人様。」
 戻ってきた二人が、俺を見下ろしていた。
 「準備ができたようだな。」
 俺は、ゆっくりと立ち上がると 綾香と芹香の二人に向かい合った。
 「先輩、いいんだな? もう、後戻りはできないぜ。」
 「
はい。可愛がってください。
 その言葉が合図となり、俺は芹香の唇を奪った。
 「
んっ・・・ 。
 目を開けたままの芹香。初めての行為に、戸惑っているのだろうか?
 俺は、かまわずに芹香の口内に舌を進めた。
 「
・・・
 華奢で、壊れそうな芹香のからだに両腕をまわすと 芹香も応えるように俺のからだに腕をまわしてきた。
 先輩の体温を感じる。
 「
んっ・・・ んんっ。
 俺の舌に、芹香の舌が絡んできた。甘い柔らかい舌。綾香と初めて交わした時と似た感じの舌が、くすぐったい。
 「
はぁ・・・ 。
 俺が唇を離すと、芹香は赤く頬を染めて 名残惜しそうにしていた。
 「契約完了だ。」
 「
はい。
 先輩が・・・ 芹香が、俺を見つめている。
 「尻尾を着けてやるから、じっとしてるんだぜ。」
 「
はい。
 俺は、マルチから手渡された尻尾を握ると、芹香の後ろへとまわった。
 芹香の肩が、わずかに震えている。
 「四つん這いになって、尻を高く上げるんだ。」
 「
は・・・ い。
 芹香は、俺の言ったことを素直に受け止め 俺にその秘部をさらけ出した。
 初めて両親以外に見せるであろう部分が、俺の目の前にある。
 うっすらと、密を滲ませている。
 「きれいだな、芹香のここは。それに、いい香りがする。」
 「
はい。そそうのないように、オイルを少し塗りました。
 「そうか。お知りの穴も、早くくわえたいらしいな。口を開けているぜ。」
 「
恥ずかしいです。
 「綾香、お前が入れてやれよ。」
 「えっ!?」
 俺は、姉妹の行為を見てみたいと感じていた。妹想いの姉と、姉想いの妹の行為を。
 「できないのか?」
 「いえ・・・ そんなことは・・・ 。」
 綾香が、戸惑っているのがわかる。その心中は、どんなものだろうか。
 「綾香がやらないんだったら、俺はこれを芹香の前に突っ込むぜ。それでもいいのか?」
 「えっ? ・・・そんなぁ!!! ・・・やります。やらせていただきます。」
 俺の言葉に、綾香は・・・ 涙を浮かべていた。
 俺は、綾香が断った場合 芹香に何もする気はなかった。先輩と交わした契約も、破棄しようと考えた。そりゃ、二人の行為をみれないのは残念だけど。
 だが、綾香は応えた。姉を想って。
 結局、姿・性格は違えど 同じ血を持った者同士なのだろう。一人っ子の俺には、わからないことだ。
 「姉さん ・・・力を抜いて。じゃないと、切れて痛いよ。」
 「
はい。」
 綾香は、姉のその可憐なすぼまりにオイルを垂らすと その尻尾の根元をあてがった。
 ズボッ!
 「
あうっ! ・・・ああっ。
 以外にも、一気に射し込んだ。芹香は、目を大きく開いて 口をパクパクとさせている。
 「
あっ・・・ あはぁ〜〜〜 。
 綾香は、無言のまま 姉芹香の様子を見守っている。
 カチッ
 「
ああっ・・・ 。
 尻尾のスイッチが、入ったようだ。
 「芹香猫の誕生だな。」
 尻尾が、ウネウネと動いている。ジッとして、尻尾を動かしている姿は 楽しんでいるかのようにも見える。
 「ご主人様。」
 「ああ、わかっているよ。おいで、綾香。」
 綾香は、すがるように 俺に身を重ねてきた。複雑な表情をしている。
 「何も考えるなよ。綾香や芹香が、その想いに素直なら 俺はそのすべてを受け止めてやるって。」
 「う・・・ ん。」
 「それに、芹香はもう一人のお前なんだよ。」
 「もう一人の私?」
 「そうさ。芹香は、もう一人の綾香でもあるし 綾香はもう一人の芹香でもあるんだ。だから、悩むな。」
 「・・・・・・」
 「芹香も、その尻尾が気に入ったようだな。」
 自由に、そのつけられた尻尾を動かす 芹香。この人も、猫系だったんだな。
 「そろそろ、してくんねぇか。先輩としても、芹香に見本を示さなきゃならねえだろ。」
 「 ・・・はい、ご主人様。」
 カチャッ カチャッ
 ベルトを外しにかかる綾香の顔からは、憂いが消えていた。
 束縛から解放された俺のモノは、綾香の前にそそり立った。
 「ご主人様ったら。 ・・・もう少し、待っててくださいね。」
 綾香が、ズボンを脱がしにかかる。
 綾香の想いが、俺のモノを刺激する。
 芹香が、初めて知った感覚に身を任せながら 俺のモノを見つめている。何を想っているのか?
 「芹香、今日は 芹香の処女は奪わない。俺と綾香のする事を見て、覚えておくんだ。」
 「
は・・・ い。
 芹香には、酷なことだろうか? 顔を上気させ、脚をもじもじとさせいてる。2つの豊かな胸にある乳首は、膨れ上がっている。
 「んっ・・・ 。」
 綾香が、俺のモノをくわえ込んだ。
 「久しぶりだから、味わうんだぞ。」
 「ぷはぁ・・・ はい、ご主人様。んっ・・・ んんっ。」
  一度離して応えると、再びくわえ込んだ。
 「温かいぜ、綾香の口の中は。」
 淫猥な表情が、俺の心を震えさす。
 「んふっ・・・ 。」
 くちゅっ くちゅっ
 綾香の唾液が、俺のモノにどんどんと絡みつき 淫らな音を立て始める。
 「ああ、最高だぜ 綾香。」
 俺の背筋を痺れさす快感。その行為の源は、綾香の俺に対する愛情以外なにものでもない。
 世間では、強い綾香しか知らない。
 だけど、俺だけが知っている弱さ。どこにでもいるような女の子と、なんら変わりのないものだけど。
 そういえば、もう一人本当の綾香を知ってる人がいた。ちらっと芹香を見ると・・・ 口を開け、舌をちろちろと動かしている。
 「?」
 不思議な感覚が、俺の脳裏を突き抜ける。
 ジッと、芹香の舌の動き見つめる。そうすると、まるで芹香にしてもらっているような錯覚に陥る。
 だが、俺のモノは綾香が・・・ そうだ。綾香の舌の動きと芹香の舌の動きが、シンクロしている。どうやって・・・ 魔法?
 でも、綾香からの一方通行なシンクロなのか? それとも、お互いの感覚がシンクロしているのだろうか。
 「マルチ、ちょっと芹香の尻尾を握ってみろ。」
 「はい?」
 なぜ、そんなことをさせるの?と マルチは思っているだろう。それでも、芹香の尻尾を触っていった。
 ・・・反応がない。ということは、綾香と一体化しているのか?
 「もういいですか?」
 「ああ。」
 俺が、別のことに頭を使ってるとも知らず 綾香は奉仕を続ける。
 「綾香、もういいぜ。そろそろ、温かい綾香の中に入れてくれ。」
 「はい。」
 俺は、ベットに仰向けになると 綾香を待った。
 綾香が挿入する瞬間、芹香はどんな表情を見せてくれるんだろう。ゾクゾクとした感覚が、身体を震えさす。
 「あんっ!」
 綾香は、久しぶりの挿入感に震えている。
 「ああんっ・・・ ダメぇ〜〜〜 イクッ・・・ イッちゃうぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜!!!」
 「おいおい、入れただけだぜ。」
 「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 。」
 俺のをくわえたまま、ガックリと身体を倒してくる。
 俺は、呆気に取られた。まさか、こんな結果になるとはな。よっぽど、気分が高揚していたとしか 思えない。
 俺の胸の中で、息を整えている綾香が愛おしい。こんなにも、俺を愛していくれる綾香。
 そして、芹香も初めての快感に息を切らしていた。実際に挿入していないのに、挿入感と絶頂を感じるとは贅沢だ。
 チュポンッ
 「あんっ。」
 俺は、綾香の中から いきり立ったモノを引き抜いた。
 「ご・・・ ご主人様ぁ。」
 うわごとのような声を出す、綾香。身体に力が入らないのか、ビクンッビクンッと 痙攣している。
 「しょうがないやつだな。」
 俺は、ベットから起きあがると 芹香に近づきいていった。綾香の愛液に濡れて光るモノを、見せびらかすように 芹香の前に立った。それを、ジッと見つめる芹香。
 「芹香、さっき言ったことは取り消しだ。綾香が、ああなっちまった以上 姉が責任取らないとな。」
 「
はい。
 「それと、魔法を使って楽しんでたろ。俺に隠れてそんなことして・・・ 悪い猫だ。」
 「
すみません。
 「まあ、いい。今度は、その反対をするんだ。できるだろ? 芹香の感覚を、綾香へ流すんだ。」
 「
できると思います。
 「これは、罰なんだよ。自分だけイッて、俺への奉仕を疎かにした 綾香へのな。もう一度、破瓜の痛みを味わってもらうのさ。」
 俺を、ジッと見つめる芹香。一瞬、悲しそうな表情を見せたようにも感じた。
 「
ご主人様。
 「不安なんだろうけど、慣れてほしい。これも、愛し方の一つなんだ。」
 「
はい。
 俺は、そっと床に芹香を倒した。黒髪が、美しい広がりを見せる。豊かな胸が、呼吸に会わせて上下する。
 「脚を広げて。」
 俺に促されて、閉じていた脚を ゆっくりと広げる芹香。余分な肉の付いていない、すらりとした脚。その間には・・・ 多量の愛液に濡れた秘所。
 猫耳が、垂れている。尻尾の動きも、緩やかだ。
 「準備は、十分にできてるようだな。芹香・・・ 期待してるのか? それとも、不安なのか?」
 「
両方です。怖いのです・・・ でも、もっと愛されたいのです。 ・・・綾香が、羨ましかったのかも。それと・・・  
 「わかるぜ。寂しかったのだろ? 忘れさせてやるよ。」
 「
はい。
 俺は、芹香の脚の間に割り入ると 濡れて開いた花弁に一物を当てた。
 「いくぜ。」
 コクッ
 2.3度花弁に擦ると、少しずつその汚れを知らない秘口に埋めていく。ゆっくりと、確実に俺のモノをくわえ 温かい秘肉が包む。
 「
あっ。
 「えっ!」
 綾香が、声を上げた。そういえば、綾香は 俺たちの話を聞いていたのだろうか?
 そんなことを思いながらも、俺の腰は前へ進む。
 「
んっ・・・ 痛いです。
 初めて迎える男のモノに、狭い秘口はあがらう。
 ミシミシと、悲鳴を上げる処女膜。
 「いたっ・・・ なに?」
 突然の刺激に戸惑う、綾香。それでも、ベットから身体を起こそうとしない。
 「やっぱり、狭いな。」
 「
くっ・・・ くう。
 普段、あまり表情を変えない芹香でも さすがに苦痛に顔を歪ませている。
 「やあっ、痛いっ! どうしちゃうたの、わたし・・・ 。」
 増していく痛さに、やっと身体を起こす 綾香。
 二人の反応を気にしながらも、俺のモノを先に進める。そして・・・
 ピチッ
 処女膜が弾け、一気に肉棒は奥へと 突き進んだ。
 「
ああっ!!!
 「いったぁーい!」
 処女を失った芹香。涙を浮かべて、俺を見つめている。
 「奥まで入ったぜ、芹香。」
 「
はい。すごく痛いですけど 浩・・・ ご主人様を感じます。
 愛おしい。
 俺は、ゆっくりと芹香の唇を塞いだ。
 「
んっ。
 芹香の両腕が、俺の背中に回される。身体全体で、俺を感じるかのように 強く抱きしめてくる。
 「ご主人様・・・ 姉さん・・・ 。」
 股間の痛さを気にしながらも、俺たちを見つめる綾香。モノが、入っている感覚。
 温かい唇が、身体が触れあう感覚。
 「姉さんなの?」
 綾香が、小声で言ったのが聞こえた。
 「動くぜ。」
 「
はい。
 ゆっくりと、抜きにかかる。俺のモノが、いま裂けたばかりの処女膜を刺激する。
 「
ああっ・・・ 。
 「んっ・・ くっ・・・ 。」
 二人の声が、同時に聞こえる。
 「少し早く動くぜ。」
 「
はい。私は、だいじょうぶですから 遠慮なさらずに。我慢できますから。
 「そうか?」
 綾香の反応を見ていると、そうとは思えない。余程痛いのだろう。健気だ。
 ズブッ・・・ ズズズズ・・・・・・
 処女を失ったばかりの膣口は、狭く 動きを容易にさせない。
 ズブブッ・・・・・・ ズルルルルル・・・・・・
 「
んんっ・・・ くうっ・・・ 。
 「ああ・・・ くんっ・・・ 。」
 ズチュッ・・・・・・ ズッ・・・ ズズッ・・・・・・
 「
んあっ・・・ ご主人様。
 「あんっ・・・ ご主人様。」
 クチュッ・・・
 芹香の愛液がの量が増えたのか、音に水っぽさがでる。
 クッチュ クッチュ クッチュ
 「
んんんっ・・・ 熱いです。気持いいです。
 「いいっ。気持いい。」
 痛さの中に、快感も混じるようになったのか 芹香の表情に色っぽさがある。
 「いいぜ。気持いいぜ、芹香。イッてしまいそうだ。」
 クッチュ クッチュ・・・ クッチュ クッチュ
 「
ご主人様・・・ 中にください。お願いします。
 芹香の俺をつかむ手に、力が入る。
 「ああ。 ・・・いっ・・・ いくぞ、芹香。」
 コクッ
 その瞬間、溜まりに溜まった俺の欲望は 激しい流れとなって芹香の中へと 流れ込もうとする。芹香の中・・・ 子宮へと俺のモノを送り込み・・・ そして、熱い飛沫をぶちまけた。
 「
あっ! ・・・ああっ!!!
 「あはぁっ!」
 後頭部を直撃する快感。これは、征服感なのかもしれない。
 「
あ・・・ 熱いです。でも、気持いいです。
 「感じる・・・ ご主人様のを。」
 綾香を見ると、半身を起こしながらも 細かく震えている。
 結局、おしおきにならなかったな。
 「
はぁ・・・ 幸せです。
 「そうだな。」
 芹香が、微笑んでいる。
 「私も、幸せよ。」
 綾香も、微笑んでいる。
 トロォ〜ッ
 芹香の中を一杯に満たした精液が、俺たちの結合部から溢れてきた。
 ヌ・・・・ ポッ
 「
あっ。
 「あんっ。」
 わずかにピンク色に染まりながら 流れ出る白い液。
 「あまり大きくは、切れなかったみたいだな。」
 「
はい。でも、とっても痛かったです。
 抜き出した俺のモノを見ながら、芹香が言った。
 「
でも・・・ また、かわいがってくださいね。幸せな気分になれるのだったら・・・ 私・・・ 。
 真っ赤になってしまう芹香。かわいい。かわいいぜ。
 「ああ、そうだな。それに・・・ 俺の飼い猫だってこと忘れないように、今度綾香とお揃いの首輪を買ってやるよ。」
 「
ご主人様、大好きです。
 「ご主人様、大好きっ!」
 芹香と綾香が、飛びついてきた。
 「私も、忘れないでください!」
 そして、マルチも。
 三人のかわいい女の子に囲まれて・・・ 俺・・・ 体力つけんと、もたねぇな。

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