プルルル プルルル・・・
 おっ、PHSが鳴ってる。綾香からだな。
 綾香との連絡用に買った、おそろいのPHS。なんとなく、ちょっと恥ずかしいものがあるな。
 「はい。」
 「あ、浩之? 悪いけど、ちょっと迎えに来て!」
 「どうしたんだ、急に。」
 「事情は、後で話すから・・・ あの公園に来て。あっ・・・ やばっ。じゃ、そういうことで。」
 あわただしく、一方的に切られてしまった。それにしても、あの様子だと またセバスチャンに追われているな。とに、しゃーねぇな。
 本屋で立ち読みをしていた俺は、綾香と初めてあった近所の公園へと向かった。公園で待ち合わせといっても、どこと特定の場所を決めたわけじゃないから 探さないといけないなと思った。とりあえず、あの木まで行くか。

 数分後、綾香と初めてあった公園の木の下に着くと 綾香が息を切らせて現れた。
 「はあはあ、ごめん浩之。」
 「どうしたっていうんだよ。」
 「はあはあ・・・ 今日のセバスチャン、しつこくて 私が隠れているところをすぐに見つけてしまうの。何度巻いても、きりがない。」
 「ほぉ〜、セバスチャンも この跳ねっ返りの行動を読めるようになったのか。」
 「もぉ、冗談じゃないわよ。いやんなっちゃう。」
 息を整えつつある綾香。
 「まあ、疲れただろうから そこらへんで休憩でも・・・ 」
 その時、見覚えのある人影が 遠目に現れた。
 「げっ、あれはセバスチャン!」
 俺の言葉を聞いて、あわてて振り返る綾香。
 「なんで、わかっちゃうのよぉ〜〜〜っ!!!」
 「綾香、とにかく 隠れて様子を見ようぜ。」
 「うん。」
 俺たちは、あわてて茂みの中へと 身を潜ませた。その場所は、二人ではちょっと窮屈で 身を寄せ合うようにしてやっとのスペースだった。すぐ耳の横で、綾香の息づかいが聞こえる。
 「なあ、なんで そんなに逃げ回ってんだ?」
 「うん。今夜、姉さんと二人・・・ パーティに呼ばれてたんだけど、姉さん風邪気味で 行けなくなっちゃって。私一人でも行けって、お爺さまがいうんだけど 参加者名簿を見てうんざり。おぼっちゃんばっかりで、何の張り合いもない。で、逃げてるってわけ。」
 「張り合いがあったら、行くっていうのか?」
 俺は、ちょっとムッとなった。
 「あ〜ん、怒んないでよ。 ・・・あっ、セバスチャンがこっちへ来る。」
 俺たちは、息を潜めた。俺は、なんかモヤモヤした気分が拭えない。
 「お嬢様。綾香お嬢様。いることはわかってるのです。私めを、これ以上困らせないでください。」
 セバスチャンが、声を上げた。手に何か持っているのがわかる。
 「むぅ〜、公園にいることはわかるのだが もう少し精度を上げてくれんと・・・ 。」
 手に持っている物を見ながら、セバスチャンが声を漏らすのを聞いて 俺はピンッときた。
 「おい、綾香。お前、発信器みたいなものを付けられているぞ!」
 「ええっ! でも、私 鞄は放り出してきちゃったから 持っている物って財布とPHSだけよ。」
 「それだ。PHSは、電源が入っていれば場所がわかるんだ。だから、電源を切れば。」
 「そっか。」
 綾香は、あわてて電源を切った。これで、一安心だ。
 「むおっ!」
 反応が消えた事に気づいて、あわてるセバスチャン。
 「ぬぅ〜〜〜、まだこの近くにいるはず。なんとしても、見つけだしてお連れせねば 大旦那様に顔向けできませぬ。この長瀬、命に代えても 探し出してお連れしてみせますぞぉ〜っ!」
 そういうと、見当違いの方向へと走り去ってしまった。そんなことに、命賭けてんじゃねーよ。老い先短い命は、大切にしろっちゅーの。
 俺たちは、セバスチャンの姿が見えなくなったことを確認すると 茂みの中から抜け出した。
 「ん〜〜〜っ!」
 背伸びをする綾香。
 「なあ、これからどうするんだ? このままだと、またみつかっちまう可能性もあるぜ。」
 「う〜ん、そうねぇ〜。どうしようかなぁ。。。ねえ、浩之の家って この近所なんでしょ?」
 「ああ、歩いて5分ってとこだ。」
 「じゃあさ、匿ってよ。それに、浩之がどんなとこに住んでるのか 見てみたいし。」
 「俺は、別にかまわねーけど。いたって、普通の家だぜ。」
 「じゃ、決まりね。さっさと、行きましょ!」
 綾香は、俺の手を取ると せかすように引っ張った。綾香の顔を見ると、なんか嬉しそうだった。

 なんとか見つからずに家に着いた俺たちは、どっかりとソファーにもたれ掛かった。
 「あ〜疲れた。とに、セバスチャンったら いい加減にしてほしいわよ。」
 そんなことをいう綾香の顔を、ジッと見てしまう。
 「なによ、ニヤニヤしちゃって。私の顔に、なにか付いてるっていうの?」
 「いや、綾香といると あきなくて楽しいなと思ってさ。」
 「なによ、それ。」
 なぜか赤面する綾香。
 「ねぇ。その・・・ あのね・・・ 」
 言いにくいのか、もじもじとしている姿が かわいらしい。
 「ん? どうした。」
 「あのね・・・ 逃げて走り回ったから、その・・・ 汗でベトベトして気持ち悪いの。それでね、シャワーを・・・ 。」
 急にいじらしくなっちゃって、そんな姿も なかなかどうしてかわいいもんじゃないか。
 「ああ、シャワーか。いいぜ。こっちだ。」
 綾香が汗だくになるなんて、余程逃げ回ったんだな。それにしても、綾香を追っかけ回すジジイの体力にも びっくりするぜ。
 「多少汚いのは、目をつぶってくれ。両親が現地赴任で、不在なもんでな。メイドロボでもいりゃ別だが、うちにはそんな余裕なんかないし。」
 「ううん。私、空手道場に通っていたから そういうことは気にしないから。」
 「そっか。ほいっ、バスタオル。」
 「ありがと。 ・・・ねぇ、覗いちゃだめよ。」
 「なんだ、見てほしいのか?」
 「ばか。覗いたら、命の保証はしないからね。」
 「あはは、俺だってまだ死にたかねーからな。ま、なんかあったら呼んでくれや。」
 「ん、わかった。」
 「あっ、ねぇ できたらシャツも貸してくれないかな?」
 「ああ。」
 「ありがと。」
 ホント、綾香って お嬢様って感じじゃないよな。
 俺は、用意したシャツを脱衣場に置くと 居間に戻ってテレビをつけた。この時間って、ニュースばかりで面白くねぇな。たいした事件もないようだし。
 ・・・そういや、冷蔵庫に昨日買ったジュースがあったな。まだ、飲まずに残ってたはずだ。
 グラスを二つ用意すると、氷を入れ 出したジュースを注ぐ。
 「こんなこと、久しぶりだな。」
 二つ並んだグラスを見て、ふと口にでた。
 「どうしたの?」
 声に振り向くと、タオルで髪を拭く 綾香が立っていた。その姿を見て、びっくりする。
 「お、おいっ! なんて格好してんだ。」
 「ふふ、色っぽいでしょ? どう? 興奮した?」
 「ばーか、あきれてんだよ。」
 綾香相手だと、ついついそんな事を口走ってしまう。
 「張り合いがないわねぇ〜。お世辞でもいいから、それらしい事言ってくれてもいいのに。」
 ちょっとふくれっ面になる綾香。いかにも、不満そうだ。
 「ぷっ、はははは。」
 「ふふふ。」
 お互い、なぜか笑いがこみ上げた。本当に、こいつといると楽しいぜ。
 「ほいっ、ジュース。飲むだろ?」
 「うん。」
 グラスを口に運ぶ綾香を見ていると、ホント変なお嬢様だぜ。
 「ねぇ、浩之もシャワー浴びてきたら? サッパリするよ。」
 「 ・・・いいよ。汗かいてるわけじゃないし。」
 「とに、何言ってるのよ。ほらっ、頭にほこりが付いてるじゃないのよ。ほらぁ〜っ!」
 そういうと、綾香は俺の頭を祓った。
 「やめろよ。」
 「止めてほしかったら、シャワー浴びなさい。」
 「とに・・・ しゃーねぇな、わかったよ。」
 俺は、グイッと一気にジュースを飲んだ。
 「はいはい、行った行った。」
 綾香は、楽しそうに俺の背中を押している。そして、どんどんと押されて 居間をでた。
 「おいおい、どこまで押していくつもりだよ。」
 「ふふ、お風呂にちゃんと入るかどうか 見ててあげる。」
 「とに・・・ 。」
 「ねぇ、浩之の部屋って どこなの?」
 「二階に上がって、すぐだけど。」
 「ふぅ〜ん・・・ 。はいっ、きれいにしてらっしゃい。」
 と言って、綾香は 俺の背中を パンッと叩いた。
 「いってぇなぁ。」
 叩かれた痛さよりも、満足そうにしている綾香のそんな顔を見るのも 悪いもんじゃないなと思った。思わず、にやけてしまうぜ。
 それにしても、そんなに汚れているかなと思って鏡を見るが たいして汚れてない。う〜む、まっいいか。ここまで来たんだから、さっぱりとさせるのも悪くはない。
 適度な温度で流れる水流。水の音だけが流れる浴室。明るいうちから浴びるシャワーも悪くはないなと思う。でも、どちらかといえば 浴槽にたっぷりのお湯にゆっくり浸かる方が好きだ。まあ、綾香を待たせちゃ悪いから そこそこにしておくか。

 頭を拭きながら居間に戻ると、そこに綾香の姿はなかった。
 「どこにいったんだ?」
 あたりを見渡しても、姿が見あたらない。あわてて、玄関に行って靴を見るが 有る。
 トイレかと思ったが、どうやら違うようだし。
 思い当たるのは、俺の部屋しかなかった。
 そっと、階段を上がっていく。別に、潜ましているわけじゃないが 雰囲気でどうしても足がそのように動いてしまう。
 俺の部屋の扉が開いている。やっぱり、ここにいるんだな。
 俺が、部屋に入った時 気づかないのか 綾香はグラスを持ったままベットに腰掛けたままだった。物思いにふけっているように、顔をそらし目線を下へ向けていた。
 「綾香・・・ 。」
 「 ・・・浩之。」
 俺が声をかけて、やっと気づいたようだった。いったい、何を考えていたんだ?
 「ごめんね。勝手に入っちゃった。」
 「別にかまわねーさ。それより、帰ったかと思って 心配したぜ。」
 「心配してくれたの? 嬉しいな。」
 なんか、綾香の雰囲気がいつもと違う。なんか、こう言いようのない・・・
 俺は、なれない雰囲気に ただ戸惑うばかりだった。
 「ねぇ、こっちに来て。」
 綾香の招きに、俺は 無言のまま答えた。綾香の横に、そっと腰を降ろす。
 「浩之・・・ 私の事、好き?」
 不意に、綾香が聞いてきた。
 「当たり前じゃねーか。嫌いだったら、お前はここにいないぜ。」
 「だって、浩之の口から 直接聞いてない!」
 「そうだったっけ?」
 「うん・・・ 。」
 もしかして、それであんな表情をして悩んでたのか? それだけで、あんなにも寂しいような雰囲気だったのか? そうか、寂しい感じだったんだ。
 「とに、しょうがねぇな・・・ 綾香、好きだ! これで、いいか?」
 「それだけ?」
 「それだけって・・・ 。」
 女ってやつは、一言で済まないのか。
 「俺は、綾香が好きだ! 誰よりも、一番好きだ!! これで、いいんだろ。」
 「うんっ!」
 綾香は、空のグラスを放り出すと 俺に抱きついてきた。
 「とに、何悩んでんだ。綾香らしくいな。」
 「そうだね。私らしくないね。ねぇ、キスして・・・ 。」
 そういうと、綾香はそっと瞼を閉じた。俺も、答えるように そっと瞼を閉じて唇を重ねる。二度目のキスだ。ただ、あの時とは違って 触れただけのキスじゃなくて 恋人同士のお互いを感じられるキスだ。
 俺は、両手を綾香の後ろに回して 強く抱きしめた。その感触は、予想していたよりは遙かに柔らかだった。
 長く情熱的なキスが終わり、お互いの唇の間を 銀色の糸が繋がり落ちる。
 「・・・浩之。」
 「綾香・・・ 俺、お前がほしい。」
 俺は、心から綾香を求めている。
 帰国子女で来栖川のお嬢様・・・ エクストリームの女王・・・ そんなこと一切関係なく、とても大切な一人の女性として 俺は綾香を愛おしく思った。
 「いいよ・・・ 浩之なら。」
 綾香は、そう言うと 全てを俺に預けてきた。
 綾香をそっとベットに横たえると、カーテンを閉めた。
 「・・・綾香、かわいいぜ。」
 俺は、そう言うと 綾香に被さり 三度目のキスをした。どちらからともなく、舌を絡ませあい 愛撫する。
 「・・・んっ。」
 そっと、手を綾香の胸に持っていった。綾香は、下着を着けていなかった。手に、直接胸の柔らかさが伝わってくる。
 シャツの上から、胸を揉みほぐす。すると、胸の先端についている乳首が 固くしこってきた。
 一度、綾香の上から起きあがると シャツのボタンをはずした。シャツの下から現れた二つの膨らみを見て、思わず唾を飲み込んだ。
 「そんなに見つめられると、恥ずかしいよ。」
 いつもの強気な声とは裏腹に、消えてしまいそうな声で 綾香は恥ずかしがっている。
 「きれいだよ、綾香。」
 俺は、綾香からシャツを脱がせた。
 再び、俺は綾香の胸へと手を持っていくと 敏感になっている胸の突起を指先で摘んだ。
 「あっ。」
 電気でも走ったように、綾香は体をビクッとさせ 声を上げた。
 綾香の肌が、赤く染まっていく。
 指先で、転がすように 擦るように乳首を刺激する。
 「はぁぁぁぁ、浩之ぃ。」
 色っぽい声をあげる 綾香。
 その声を聞いて、なにかこみ上げてくるものがあった。
 俺は、胸をいじりながら 首筋につつーっと舌をはわした。
 「んっ・・・ んん〜・・・ 」
 綾香は、鼻にかかった声をあげる。
 「かわいいな、綾香は・・・ 。」
 左手を胸に残し、右手を綾香の下半身へと そっと体を伝っていくように送っていく。
 「んんっ・・・ くすぐったい・・・ 。」
 綾香は、足をモゾッとさせた。
 俺は、パンティーの上からさするように 撫でた。そこは、すでに熱く湿り気を帯びているようだった。
 「んんっ・・・ あはぁっ。」
 綾香は、今まで以上に声をあげた。
 スリスリスリスリ・・・ もみもみもみもみ・・・
 「・・・あああぁぁぁっ。」
 太股を閉じて、脚を摺り合わせるようにしている。
 「綾香は、敏感だなぁ〜。それに、やわらかい。もっと、筋肉質だと思っていたぜ。」
 閉じられた太股の内側へ、手を持っていくと おとなしく脚を広がっていく。
 「んっ・・・ 」
 綾香は、親指の先をくわえて 耐えているように見える。
 俺は、脚の付け根へと 手を移動させた。
 「綾香、漏らしたみたいに くちゅくちゅだ。えっちなやつだなぁー。」
 「んんんっ・・・ 。」
 上から、パンティーの中へと 手を入れていく。
 「んっ? すべすべしている・・・ これって・・・ 。」
 俺の声に、一段と真っ赤になる綾香。
 「 ・・・生えてな・・・ いの。」
 「えっ!?」
 「生えてないの。。。もう、恥ずかしいこと 言わさないでよ。」
 「へぇ〜・・・ 大人ぶっていても、ここは子供なんだ。」
 「いいじゃない・・・ あっ!」
 ツルツルの恥丘をすぎて、クチュクチュになっている谷間へと指が滑り込んだとき 綾香はビクッとなって 声を上げた。
 指先に、固くしこっている物を感じる。
 「あっ・・・ ああっ・・・ そこは・・・ 。」
 指を上下に、谷間をほじくるように動かす。吸い付いてくるように、指に陰唇が絡む。
 親指と人差し指で、固く勃起した陰核を くりくりとこねくり回す。
 「あっ、ああっ!! そっ、そこっ・・・ 」
 体をビクビクとさせて、大きく声をあげる。そして、ドロッと愛液が膣口から漏れた。
 刺激が、強すぎたようだな。俺は、手のひら全体で 撫でるように愛撫した。
 「んんっ・・・ 」
 パンティーを、少しずつ下げていく。綾香は、手伝うように腰を少し上げた。
 手を見ると、愛液でベトベトだ。
 「エッチなお嬢様だな。こんなに、ヌルヌルだぜ。」
 俺は、綾香の目の前に手を持っていった。
 「いやだ・・・ 」
 そう言うと、綾香は目を反らした。
 くぅ〜、かわいいぜ!
 「・・・浩之だって、そこ 張り裂けそうじゃない。。。痛くないの?」
 「ああ、痛いくらいに充血してるぜ!」
 「ねえ、見せてよ。」
 綾香は、俺のベルトを外しにかかった。カチャカチャと鳴る金属音。綾香の胸が、手を動かすたびに プルプルと揺れる。
 「あっ!?」
 ズボンと下着が一緒に降ろされ、俺の一物は 弾かれたように表に顔を出した。それに驚いた綾香は、ジッとそそり立つ物を見ていた。そして、そっと握ってきた。
 「熱い。それに、ドクドクと脈打ってる。」
 「綾香・・・ 。」
 「しよっか。。。」
 「ああ。」
 綾香は、仰向けにベットに横になると 両手を差し出して俺を迎えた。俺は、綾香の脚の間に割って入るように 体を重ねていった。
 そそり立つ自分のモノを右手で添えて、綾香の熱く火照った花びらに擦り付ける。
 「ああっ・・・ あ・・・ あっ・・・ 」
 モノが花びらを擦るたび、声を上げる。固く充血して、包皮から顔を出した陰核が 俺のモノに擦れるのが感じられる。
 いい加減、俺も 我慢できなくなってきた。
 「綾香、入れるぞ。 ・・・痛かったら、そう言えよ。」
 「うっ・・・ うん、来て!」
 そそり立つ自分のモノを、十分に潤った 熱い花びらへと突き立てていく。
 「あっ、ああっ、あああっ、ああああああぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・ 」
 張り付いていた物をピリピリと剥がしていくような、破いていくような そんな感触がある。
 「いっ・・・ 」
 少しずつ奥へと進んでいく。吸い込まれるように・・・ 突き当たりまで、進んでいった。
 俺のモノは、完全に綾香の中へと埋もれていった。
 「うああああぁぁぁぁ、浩之ぃぃぃぃ〜〜〜〜っ!」
 綾香は、身が裂けるような痛みに 耐えているようだった。
 二人の繋がっている部分から、処女の証である鮮血が散っている。
 「綾香ぁぁぁぁ〜っ!」
 「おっきぃよぉ〜。浩之の大きいよぉ〜っ!」
 グッと、シーツを握りしめ、顔をしかめている姿が 痛々しい。
 「綾香・・・ だいじょうぶか?」
 「けっこう、痛い・・・ 。でも、平気だよ。我慢するから、浩之の好きにして。」
 そう言う綾香の瞳からは、涙がにじみ出ている。そして、俺のモノをくわえた綾香のあそこは ぴっちりと吸い付き 離さないように締め付けている。
 「ゆっくりと、動くからな。」
 「う・・・ ん・・・ 。」
 ゆっくりと、腰を抜きにかかると たまらない快感が俺を突き抜ける。
 「あっ・・・ ああっ!・・・ くぅ〜。」
 前後に腰を動かすたび、快感が神経を刺激する。
 ぢゅぷぷぷ・・・・ ずるぅぅぅぅぅ・・・・・
 ずずずず・・・・・ ずるるる〜〜〜・・・・・
 「くぅ〜〜〜〜〜・・・・ ああああああぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・ 。」
 綾香の愛液が、俺のモノに絡みつく量が増えたのか スムーズに動くようになってきた。それに従い、綾香も感じてきたのか 表情も和らいでいるし 声のトーンも違ってきた。
 くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅ・・・
 水っぽい音が、二人の繋がったところから 響く。
 「んふっ・・・ ああっ・・・ 浩之・・・ 」
 綾香は、クイックイッと俺のモノを締め付ける。
 「浩之・・・ 好き!・・・ あっ・・・あああっ・・・ 」
 「ああ、俺もだよ 綾香・・・ 俺も、綾香が好きだ!」
 すでに、ゆっくりと腰を動かしてはいなかった。激しく・・・ 優しく・・・ 腰を前後する。
 そろそろ、限界みたいだ・・・
 快感が、背筋をゾクゾクとさせている。
 「はふっ・・・ はあはあはあ・・・ あっ、あああっ・・・ な・・・ なにかくる・・・ 」
 綾香の体が、ビクビクと小刻みに痙攣しているのがわかる。絶頂が、近いのだろうか・・・。
 「浩之っ・・・ 浩之ぃ〜・・・ 」
 譫言のように俺の名を叫ぶ。
 俺は、限界まで綾香の中を貫く。モノの先に、固い物を感じる。抜き差しするたびに、俺のモノの先端がコツンコツンと当たる。
 「あっ・・・ ああああぁぁぁ〜〜〜・・・・っ!」
 綾香の中が、収縮して 俺のモノを今まで以上に締め付けた。
 俺も、もう限界だった。
 「あっ・・・ 綾香ぁ〜〜〜っ!」
 俺は、綾香の名前を叫ぶとともに 自分のモノを熱い密壺から抜こうとした。
 ギュッ!!!
 「あっ、綾香? ダメだ、出ちまうっ!」
 綾香の脚が、俺の腰に絡みついて 離さない。すごい力だ。。。
 ドクンッ! ドクンッ!! ドクンッ!!!
 ビチャッ! ビチャッ!! ビチャッ!!!
 綾香の膣で、限界を迎え 放出してしまった。。。
 「はぁぁぁぁ〜〜〜〜〜・・・・・・・・・・・ 」
 俺のモノの先端から放たれた白い飛沫は、綾香の中を一杯にして ビクビクと痙攣している。
 「あ・・・ 熱い・・・ 」
 譫言のように、声を漏らす綾香。その表情は、はあはあと息を弾ませながら トロンとしている。
 そして、少しずつ脚の力が抜け 絡ませていた俺の腰から 離れていった。
 俺は、快感に酔いしれながらも ある言葉が頭の中をよぎっていた。
 力無く腰を後ろに引くと、ズルッと俺のモノは 綾香の中から抜け落ちた。
 モノが抜け出たところを見ると、ピクピクと小刻みに痙攣しながら 白濁した俺の精液と処女の証である赤い血が 混ざり合って垂れだしていた。
 「はあはあはあはあ・・・ 」
 胸を大きく上下させ、呼吸する綾香。
 「綾香・・・ お前・・・ 」
 俺は、心配になって 声をかける。
 「浩之・・・・ 浩之となら、どうなってもいいよ。」
 「そっ、そう言う問題じゃないだろ。」
 「はぁ〜・・・ ふふ、不安なのね」
 クスッと、軽く笑う綾香。お前は、不安じゃないっていうのか?
 「いっぱい出したね。これなら、妊娠してもおかしくないかもね。。。」
 「お前が、悪いんだぞ。抜こうとしたのに、離そうとしないんだからな。」
 「嫌なの? 私と浩之の子供が、できるの。私のこと、好きなんでしょ?」
 「・・・」
 「たぶん・・・ たぶん、大丈夫だよ。私の記憶が確かなら、安全日に入ってると思うから。」
 「本当か?」
 「たぶんね。セリオが、私の健康管理データを持っているから 聞けばすぐにでも判るわ。」
 本当に安心できないが、少しホッとしたような気持ちになった。

 俺たちは、汗と陰液で汚れた身体を洗うために 風呂に入った。
 今度は、湯船に湯を溜めて ゆっくり入るつもりだ。
 ふんふんふんふふん・・・
 綾香が、楽しそうに鼻歌を歌いながら 俺の背中を擦っている。
 「あっ・・・ 。」
 突然、綾香が甘い声をあげた。
 「どうした?」
 「 ・・・垂れてきちゃった。いっぱい出すんだもんっ! まだ、残ってたみたい。。。」
 とに、複雑な心境だぜ。
 「なあ、どうして 俺の事が好きになったんだ?」
 「ん? どうしたの急に。」
 「俺は、綾香といると楽しいし 相性がいいと思ってる。それに、お嬢様らしからぬとこが とっても気に入ってる。そんなことがあって、俺は綾香が好きになったんだが お前はどうかと思ってさ。こんなことになったのに、綾香の気持ちを知らないでいるのが 怖いっていうのが本当かもしれないけどさ。」
 「馬鹿ね。私が、あなたのこと本気じゃなかったら こんなことしないわよ。 ・・・それとも、子供が嫌いなの?」
 「子供は、好きさ。でも、俺たち高校生だろ?」
 「 ・・・だから、馬鹿っていったの。お互い、本気で好きだったら 関係ないでしょ。」
 「・・・」
 「私もね、あなたが言ったように 一緒にいると楽しいし 相性がいいと思ってるわ。でも、それだけじゃないの。 ・・・あなたの素質に惚れたの。私以上のものを持っていると感じたから、あなたの側にいて あなたが変わっていくところを見続けたいと思ったわ。だから、あなたの側にいられるなら どんなことでもできる。」
 「綾香・・・ 。」
 「だめかな?」
 綾香は、瞳に涙を浮かべて 笑っている。
 「ごめん。俺が、どうかしていたよ。」
 俺は、ギュッと綾香を抱きしめた。愛おしくて愛おしくて、たまらない!
 「そうだな。これからのことは、これから考えればいいんだ。一人じゃないんだし。」
 「うん。でも、私が妊娠したら・・・ 浩之、日本一の有名人になっちゃうね。」
 「どうしてだ?」
 「だって、そうでしょ? エクストリームのチャンプで、来栖川の令嬢を孕ませたとなれば 嫌がおうにもそうなるわよ。」
 「そんなことで、日本一になるのは なんか嫌だな。」
 「ふふふっ・・・ 」
 「はははは・・・ 」
 俺たちは、抱き合ったまま 笑いあった。
 「ねぇ・・・ 当たるんだけど。。。」
 真っ赤になって、綾香が言う。緊張がほぐれて、綾香の身体のやわらかさに 反応したのだろう。
 「また、こんなになって・・・ これが、私の中に入って 暴れたんだ。」
 「暴れたって・・・ 」
 スリスリスリスリ・・・
 綾香が、そそり立って反り返っている俺のモノを・・・ 裏筋と呼ばれる部分を、手のひらで擦る。
 ゾクゾクとした快感が、また背筋を伝わる。
 「そういう綾香だって、乳首がピンピンに立ってるぜ。ホント、Hなお嬢様だ。」
 豊満な胸を鷲掴みにして、ムニムニと揉んだ。石鹸のせいで、ヌルッと弾けるように滑って プルンッと逃げた。
 「あんっ!」
 二つの膨らみを、その中央にある乳首を 滑るようにクニクニと愛撫する。
 「ああんっ・・・ くふぅ〜・・・ 」
 「やわらかいな、綾香の胸は。」
 両手全体にその柔らかさを感じながら、撫で回す。
 「あはぁ・・・ 」
 色っぽい吐息を漏らす唇に、再び唇を重ねる。
 「んっ・・・ 。」
 「んんっ・・・ んっ・・・ 。」
 お互いの舌が、相手の口内を愛撫する為に 激しく動きあう。これだけでも、すごい快感だ。
 「ぷはぁ〜・・・・ だめぇ。」
 綾香は、唇を離すと ガクガクッとなってへたりこんでしまった。そんな綾香の後ろへと、俺は回り込んだ。
 「なぁ、しようぜ。」
 「 ・・・うん。」
 俺は、綾香をうつ伏せにすると 腰をあげさせた。綾香の豊満な胸が、つぶされるように変形している。そして、毛の一切生えてないきれいなあそこは ピクピクとして新しい愛液をあふれさせていた。その少し上に、お尻の穴が厳かに痙攣していた。
 あそこを両手で左右に開くと、ニチャッという音とともに その姿を露わにした。
 「そ・・・ そんなに見ないでぇ〜。」
 「ダメだ。綾香の全てを、目に焼き付けるんだ。」
 「そんなぁ〜、恥ずかしいよぉ〜〜〜。。。」
 イヤイヤするように腰を振っても、あそこはピクピクとして 新しい愛液をトロリとにじみ出していた。その愛液が垂れて、包皮の間から覗かせている薄ピンク色のクリトリスに絡みついていく。それを、指先でクリッと転がしてやる。
 「ひゃんっ!」
 クリクリクリクリクリクリクリ・・・・・・・・・・・
 「あっああっ・・・ ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜。」
 見ると、お尻の穴が 呼吸でもするかのように 開いたり閉じたりしている。思わず、感心してしまう。
 俺は、愛液に濡れた指先を お尻の穴に持っていって・・・ 突き刺した。
 「えっ!? なに??? そんなっ、イヤぁっ!」
 急に、お尻の穴に指を突っ込まれて あわてる綾香。
 「ぬっ、抜いてよぉ〜。」
 「そんなこと言ったって、俺の指をキュッキュッと締め付けてるぜ。ほらほらっ!」
 指を前後に動かす。愛液が潤滑油となって、スムーズに指が肛門を擦りあげる。
 「あっあっあっあっ・・・・ 」
 嫌がってたわりには、抵抗がないな。もしかして、お尻で感じてるのか?
 「お尻がぁ〜・・・ お尻の穴が、ムズムズして 変な感じっ! お尻で感じるなんてっ!!!」
 往復する指の速度を速めてやる。
 「んん〜〜〜・・・ 。」
 親指をくわえて、押し寄せる快感に耐える綾香。よく見ると、綾香の気持ちとは反対に 身体はもっと快感を求めようと 腰を指の動きにあわせて前後している。
 俺のモノは、ギンギンに勃起して 先から陰液を滲ませ続けていた。痛いほどに、勃起している。
 俺は、チュボンッと指を抜き お尻の膨らみを左右に割り開くと 今まで指をくわえていた穴に狙いを定めた。そして、ゆっくりと沈めていく。
 「えっ!?」
 綾香は、指よりも遙かに太い進入物に 驚いている。
 「イヤイヤッ・・・ そんなの入らないっ!」
 お尻の穴を、キュッと締めて抵抗しているようだが 先ほどの指による愛撫で十分に濡れていたので すんなりと俺のモノの先は進入していった。
 「かはっ・・・ くぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっ・・・・・・・・ ひどいよ、浩之。こんな恥ずかしいことするなんて。。。」
 「そんなこと言ったって、ここはそうは言ってないぜ。」
 ズズズッ・・・ 
 さらに、奥まで入っていく。膣とは違って、行き止まりのない感覚。
 俺のモノは、根本まで中へと消えていった。
 「全部入っちまったぜ。」
 「えっ? そうなの?」
 「ああ、俺のモノをくわえて、もっとほしいのかヒクヒクしてる。欲張りな口だなぁ〜。」
 「恥ずかしいこと言わないで。。。」
 キュッ!
 「いてて・・・ すごい締め付けだ。動かすから、少し緩めろよ。」
 「うん・・・ 。」
 ゆっくりと腰を引き、一気に中へと押し込む。
 「あっ・・・ ああああっ・・・ くふっ・・・・ あああああああぁぁぁぁぁ〜〜〜〜・・・ 。」
 ヌチャヌチャヌチャヌチュ・・・ ヌチャヌチャヌチャヌチュ・・・
 俺のモノが出入りするたび、いやらしい音が 風呂場にこだまする。
 「あっ、ああっ、き・・・ 気持ちいい・・・ イヤなのに気持ちいい・・・ ああっ!」
 「かわいいぜ、綾香。」
 「んっ・・・ んんっ・・・ あはぁっ!」
 開いている手で、股間をまさぐっているのに気づいた。開いているあそこに・・・ ピンク色の肉芽に・・・ せわしく指を擦り付けているようだ。
 「あっ、ああっ・・・ もっ、もうダメぇ! 気持ちよすぎて、いっちゃう!」
 「どっちが、気持ちいいんだ!?」
 「おしり・・・ おしりが気持ちいいのぉ〜っ!」
 「ついさっきまで、嫌がっていたのにな。」
 そう言うと、腰の動きを止めた。
 「えっ!? やだぁ〜、止めちゃだめぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・っ!」
 俺のモノをくわえているお尻を、突き出すように動かす 綾香。
 「うっ・・・ ううっ・・・ 」
 もっと快感を得ようと、腰を動かし続ける綾香。
 「かわいいな、綾香は。。。」
 俺は、再び腰を前後させた。
 「あああっ、ああ〜っ・・・ イっちゃう・・・ イっちゃうぅぅぅぅぅぅぅぅっ・・・ 。」
 絶頂の手前で止まっていた快感が、俺が腰を動かし始めたことにより 一気に登りつめようとしてしているみたいだ。
 「綾香、俺ももう少しだから 我慢しろっ!」
 「うっ・・・ うんっ・・・ うんっ・・・ あああああああぁぁぁぁ・・・・ 」
 ジュプッ・・・ ヌヌヌヌヌッ・・・
 ジュプジュプ・・・ ヌッヌヌヌヌヌ・・・
 ヌチュヌチュヌチュヌチュ・・・
 「あああああぁぁぁぁぁ・・・・。」
 「あ・・・ 綾香ぁ〜・・・ 。」
 「わ・・・ わたし・・・ もうダメェ〜っ!」
 「俺もだ。俺も、イきそうだ。」
 腰の動きが、最後を迎えようとして 自然と速くなる。
 ヌチャッヌチャッヌチャッヌチャッ!
 「イクッ・・・ イっちゃうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜っ!」
 「綾香ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
 「浩之ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
 俺は、激しく腰を綾香の尻に押しつけて 果てた。今まで感じたことのないような快感が、背筋を伝わって痛いくらいに 脳を刺激した。
 綾香は、息を激しく切らしていた。
 「はあはあはあはあはあはあはあはあはあ・・・・・・・・・・・・・・あっ!」
 綾香が、一言叫ぶと・・・
 チョロロロォ〜〜〜ッ
 と、漏らし始めた。
 「!?」
 「だぁめぇ〜〜〜・・・ 」
 綾香は、消え入りそうな声で 泣くように言った。
 俺に当たる綾香の小水が、とても熱く感じた。

 数日後

 「いい? 今日から、ここがあなたのお世話になる家よ。」
 「はいっ、がんばります。」
 おっ、綾香たちの声が聞こえるってことは 来たようだな。
 俺は、あわてて階段を降り 玄関に出た。
 ガチャッ
 「連れてきたわよ。」
 「今日からお世話になります、HMX−12型マルチです。よろしくお願いします!」
 マルチは、深々と頭を下げている。本当に、律儀なやつだな。
 「よろしくな、マルチ。」
 俺の声に、マルチはやっと頭を上げた。
 「あっ・・・ 浩之さん。まさか・・・ そんな・・・ はいっ、よろしくお願いします。」
 マルチは、満願の笑顔で答えた。
 「わたし、こんなお家で働くのが夢だったんです。それが叶って・・・ しかも、それが浩之さんのお家だなんて。。。」
 「やれやれ。。。」
 感動しているマルチと呆れている綾香。その後ろにある人影に気づく。
 「・・・。」
 「えっ? よかったねって?」
 二人の後ろにいたのは、綾香の姉の来栖川芹香だった。
 「芹香先輩。」
 先輩まで来るなんて・・・まさか、セバスチャンまでいるのか?
 「綾香、まさか あのジジイも来ているんじゃないだろうな!」
 「まさかっ!」
 ふぅ〜・・・ そうだよな。ジジイが来ていたら、意味ねぇーしな。
 「もちろん、セバスチャンが来る前に姉さんを連れ出したから 今頃必死になって探しているかもね。」
 とに、小悪魔的な笑顔がかわいいぜ 綾香。
 「一応、一般家庭における運用試験ってことで 主任さんに話はついてるから。彼も、私の頼みということは 誰にも話さないって。
 でも、たまには研究所に帰ってね。まあ、私もちょくちょく来るけど。ねぇ、姉さん。」
 「・・・。・・・・・・。」
 「えっ? 妹をよろしくって? それと、私もお邪魔してもいいかって? ああ、いいぜ。芹香先輩だったら、いつでもOKさ。」
 「浩之ぃ〜、姉さんに手を出したらダメよっ!」
 「うっ・・・ 。」
 釘を刺されちまったぜ。
 「とに・・・ 。でも、本当にマルチでいいの?」
 「言っただろ? 何でもこなすセリオは便利だけど、俺には必要ないって。マルチの方が、一緒にいて楽しいし がんばっているのを見ると 俺もって気になる。まあ、おっちょこちょいだけどな。それに一人暮らしに近い俺には、マルチの方が合っているって。」
 「浩之さんっ! ありがとうございますぅっ!」
 マルチは、泣きながら俺に抱きついてきた。
 「ああっ〜!」
 「・・・。」
 「・・・たく、泣き虫だな マルチは。」
 頭を撫でてやると、ギュッと しがみついている手に力を入れる マルチ。
 「とに・・・ もぉ。」
 綾香は、やれやれといった表情で 俺たちを見つめていた。。。

END

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