A.A マリア 設定

A.A(アストラル・アーマー)

 戦闘用機動兵器である。A.Bと融合合身することにより機能する。融合者のレベル次第で、そのパワーが左右されるのは当然である。故に、そのパワーは未知数である。現存する機体は、5機。

A.B(アストラル・ボディ)

 ハッキリ言って、アンドロイド。ただし、生身の肉体より魂が移ることにより 初めて機能する。これにより、宇宙戦も可能な強靱な身体を得ることになる。その能力は、ハイパーモードで常人の50倍を越える。エネルギー源は、空間に存在する全ての物質である為 尽きる事はない。サイズは、本体のコピーであるため 他人の目からは判別は不可能である。偽装機能も装備され、機器による探知もかわすことができる。魂の抜けた肉体は、冷凍保存され 戻る事は可能である。

魂(Soul)

 人間が成り立つのに、必要不可欠な物質である。これがなければ、肉体はただの有機物質の固まりである。魂は、幽子という原子の集まりである。幽子は、それ自体に情報蓄積能力がある。つまり、幽子一つ一つが優秀なLSIなのである。また、時空間に囚われない性質のため 時間と空間の概念にとらわれない。

マリア

 西暦1999年7月現在、高校2年生。4万年前に滅んだ宇宙異文明の将軍「マリア・レムリア」の魂を受け継ぐ者。だが、これと言った特徴のないのほほんとした女学生。本編の主人公である。

ヨウコ

 西暦1999年7月現在、マリアの母親である。が、4万年前の記憶を思い出している。そして、特殊能力「ソウル・トレース」により 娘(マリア)が仕えていた「マリア・レムリア」の生まれ変わりである事も知っている。フォースガーディアン(四天の守護神)のリーダーとして、A.Aファイヤードラゴンに融合合身する。

ケイコ

 マリアの親友。常にマリアの側を離れない、明朗活発な少女。魂は、4万年前の戦いに マリアの最強の近衛兵「フォースガーディアン」の一人として従事していた。A.A サンダードラゴンと融合合身する。

ルシファー

 我々が、月(ルナ.ムーン)と呼んでいる衛星。2万光年彼方の惑星レムリアの衛星であった。空間航行能力を備えた、衛星型宇宙船と言ってもよい。将軍マリアの命令により、地球へ。1999年は、出発後4万年にあたる。1万年前におこった、”ムーとアトランティス”二大勢力の最終戦争に介入。両国は、大陸ごと滅び Oasys(ルシファーの頭脳)により救われた人類は、再び繁栄への道を歩み始める。ルシファーには、4体のA.Aが封印してある。これを使えば、レムリアは勝利したであろうが 将軍マリアはあえて使用せず 滅亡への道を選んだ。

アクロポリス

 ルシファーと双子衛星であった。ルシファーと共に、地球へ。地表には、レムリアの建築物が色濃く残っている。これは、大気があったため惑星改造計画により移住が行われていたのである。現在、第5惑星木星の第1衛星イオ。アクロポリスには、DarkAngel(アクロポリスの頭脳)のもと A.Aウォータードラゴンが封印されている。

Evva(イーバ)

 Oasysが造った人工生命体とでもいうべき、亜人類(デミ・ヒューマン)である。Oasysが、人類との接触の為に造ったのだが ある時自我に目覚め 地球の乗っ取り 人類の奴隷化を目指す。自我が目覚めた可能性として、製造過程で触媒として召喚した魂に問題があったのではないかと 推定される。配下に、自分と同じ製法で造った666の獣を従える。1999年の世界危機を操っている。


「私たちの存在を受け継ぐ者たち。あなたたちが、次に目覚めた時には 私たちがもういない。この戦いが、最後なのだから。」     「はやく、この宙域もじきに戦場となる。」           「さようなら、私の子供達。」                 「将軍、セット完了! 目標、第27太陽系 実験惑星フォーチュン。」                            「よしっ、フォーチュナー 亜空間航行突入!」          漆黒の空間に残光を画き、消えていく。             「我々も、仲間の所に戻ろう。最後の戦いに・・・ 。この戦いにより、この宇宙から二種族が消えるのだ。奴らも、我々も、帰るべき母なる惑星を失った。もう、何も失うものはない。希望を除いては。」  「そうだな。あの子達の未来こそ、我々の希望なのだ。そして、遙かなる未来の子らに 我々と同じ過ちを犯さないでほしい。神よ! 大いなる全知全能の神テラスよ。彼らに祝福を!」           「Oasys、ルシファーを第27太陽系第3惑星フォーチュンの衛星軌道上へ。アクロポリスを、第5惑星サタンの衛星軌道上へ。」    「ラーサ。ジェネラル、ルシファー ト アクロポリス ハ アクウカンコウコウシステム ヲ ソウビシテイマセン。25000ライヤ ノ ジカン ガ カカリマスガ。」                   「かまわないよ、Oasys。 ・・・君には申し訳ないが、行ってくれないか。君なら、25000ライヤの時間をおも過ごすことができる。我々は、そんなには生きられない。人工冬眠さえ、有限だ。それに、仲間の元へ行かなければ。希望は、あの子達に託した。だから、君がフォーチュンに着いた時 遙かなる未来の子等が 君の元へやってきたら伝えてほしい。我々の歴史を、科学を、記憶を。そして、我々と同じ過ちを繰り返さないでほしい 願いを。」            「ラーサ。」                        移動を始める、二つの小さな星。そして、ルシファーより離脱する戦艦クルマルス。                        艦橋から見送る将軍の目からは、涙がこぼれ落ちていた。視界に見える二つの星を見てか?それとも、光っては消える命の光を見てだろうか?                             「さあっ、仲間の所に帰ろう。勝利を信じている、仲間の所へ。 ・・・最大戦速!」

 そして、全天を覆った眩い光の後には 沈黙の闇のみが広がっていた。

 地球(フォーチュン) 1999.7.・・・

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