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【 時間点+1 】
 君は「研究植物目録」で読んだ知識に該当する種子がないか、ルルに訊いてみた。
ルルの記憶は絶対などという確証はないはずだが、君自身の記憶だけに頼るよりはずっ
と正確で確実だろう。
 ルルによれば「開封厳禁」の種子が極めて扱いの難しい危険な寄生植物であるという
以外、ここで集めた種子に危険は無いようだ。それほど危険なものをアデルに渡してしま
うことには抵抗を感じなくもないが、そこは警告しておく以外にない。あるいはアデルの必
要な種子がそんな植物ではないことを祈るまでだ。
『目録の内容ですが、興味深い植物が沢山あったようですね。食料になるような植物が
比較的多いようですが、宝石に姿を変えるとか、一晩で巨木に育つとか……食肉植物な
んていうものもあったと思いますので、気をつけてください?』
 ここまで探索を続けてわかったが、確かにこの遺跡では過去に様々な動植物の研究を
していたらしい。そこに何種類かの奇妙な動物が生きていたということや、種子が枯れた
りせずに保存されていたことが驚きだった。
 他にこの場で考えておくことはないようだ。(378へ