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 スヴァルニーダを連れて脱出路を急ぐ君の耳に聞こえてくるのは、海賊達が侵入者を
捜し回る足音かもしれない。それは明らかに君が侵入したばかりの時よりも増えている
ように感じられ、このままでは戦闘は避けられないのではないかと思えた。戦闘になって
も今までに倒してきたような下っ端連中であれば突破は難しくないだろう。ただそれは君
1人での場合だ。スヴァルニーダという同行者を守りながらの戦いではどうなるか。漁師
の護衛を経験した君にはその負担もわかっていた。前もってスヴァルニーダに戦闘の経
験を聞いてみるが、予想していたとおり無いも同然だという。だが戦闘に役立つかもしれ
ない呪術ならば幾つか使えるということだった。時間が切迫した今の状況では、術の行
使に要する手順を踏むための余裕はないが、いずれ使ってもらう機会もあるだろう。その
ためにはまずこの場をどうにか切り抜けなくてはならない。
 君とスヴァルニーダが甲板への扉を開けて船尾側を確認すると、案の定、脱出に使う
ための小船があるあたりには数人の海賊がいて周囲を警戒しているようだった。君は彼
らの注意を逸らす手を考えたが、小船を降ろす作業の間中ずっと離れていてくれるわけ
はない。それならばいっそ倒してしまった方がいいのではないだろうか。

  ・ 海賊を倒してしまうことにするなら(512へ
 
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