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 扉の向こう側に気配の無いのを確認した後に開けると、そこは船体に沿う形に造られ
た長い部屋で、二段になった古い寝台が整然と並んでいた。この部屋は海賊達の寝室
であり、主な居住空間らしい。だが寝台のほとんどはまたしばらくの間……あるいはもう
2度と使われることがないだろう。あらゆるところに生活臭を残していても、こうなってしま
えばもはや墓所のように思える。
 おそらくロクな物は残っていないだろうが、どうしても気になるのなら貴重な時間を割い
て室内を調べてみてもいい。そうせずに部屋を出て行くなら扉は右舷側の壁に2つある。
ただしそれはどちらも先ほどの通路に繋がっているようだ。
 
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