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 何十年と海原を駆けてきたのだろう海賊船の老朽化した床は、少し体重をかけるだけ
で耳障りな音をたてる。船内に進むほど周囲が静かになりそれが目立ってくることに舌
打ちをしたい気分になったが、波に揺れる船の構造自体が軋む音はさらに大きかった。
それでも足音を忍ばせながら通路を進み、突き当たりにある木製の扉を少しづつ開け
てみると、その奥は海賊達が考え無しに溜め込んだような、これといって価値があるわ
けでもなさそうなガラクタの収納場所になっていた。その奥にある向かいの壁には扉の
端が見えているが、積み重ねられた物が邪魔でとても近寄れそうにない。君は諦めて
通路を引き返した(424へ