410 潮風の吹きぬける通路は遺跡の他の場所よりもひと回り小さい扉によって2段階に区 切られ、そこを抜けた先で自然の洞穴に繋がっていた。でこぼこした岩の突起に身を隠 しながら慎重に進んでいけば、すぐに赤々とした松明の灯りに照らし出される出口が見 えてくる。だがそこには1人の海賊が見張りのように立っており、時々こちらの様子を伺 うように顔を向けてくる。もはや遺跡内から戻ってくる海賊は存在しないのだから怪しま れるのも時間の問題だ。ここからの行動は素早く行わなければならないだろう。 出口付近に海賊船の姿が見当たらないという事は、小船に乗り換えて本船まで移動 している可能性も考慮しておく必要があるかもしれない。 ・ 余計な手は使わず歩哨の下まで駆け抜ける(318へ) ・ (適切な魔法を使えるなら)魔法で歩哨の気を逸らせてから進む(434へ) |