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 君は「【14】水分厳禁」とラベルに記された、薄緑色の丸く大きな種子が1つ入った容
器を開封し、そこに赤茶色の種を収めた。この倉庫内が比較的乾燥しているおかげか
何も変化は無かったが、この遺跡の隣には海があり、町に戻るために洞穴を通れば地
下水も豊富にある。アデルの下に届けるまでは相当注意しなければならないかもしれな
い。そう思いながら君は種子の入った容器を背負い袋に仕舞いこんだ。(389へ