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 その部屋は倉庫と名付けられてはいるものの、人が2人並べる程度の通路が真っ直
ぐに伸びているだけで、左右の壁自体が引き出し状の収納庫になっていた。普通の家
屋では大きすぎる引き出しの全てには鍵を差し込む窪みがあったため、君は細長い石
の鍵を取り出して手近な引き出しから順に開けていった。その多くの引き出し内は空に
なっていたが、そうでない物には正体不明の生物(の一部)や物体が、透明な蓋付きの
箱に収められていた。
 約半数の引き出しを開ける頃には中身がしっかり分類されているということが理解で
きた君は、とにかく植物の種子らしきものを探す事に専念した。それ以外にまで目を向
けていてはいつこの倉庫を出られるかわからないし、貴重な物を選別できる鑑定眼が
君に備わっているわけでもない。その点に関してはルルも同様で、この倉庫にあるよう
な変わった生物の知識には自信がないらしい。
 「知覚力チェック」を行ない、3度成功するまでに何度判定を行なったかを求めること。
その回数が目当ての物を見つけ出すために要した時間ということになる。
 経過した「時間点」を加算したら(378へ