227 【 時間点+1 】 君はもうしばらく扉に張り付いたまま様子を見ることにした。 扉の向こうから聞こえてくるのは少数の男性、おそらく2、3人程度の下卑た雰囲気が 感じられ、明らかに自分達だけだと思い込んでいる大声だ。具体的な会話内容は聴き 取ることが難しいが、「お宝」という言葉が頻繁に聞こえ、遺跡の奥に入ることを禁じられ ているらしいということだけはわかった。その命令を連中が守るのであれば、ここより先 に来ることはないかもしれない。 そう考えているとまた別の方から聞こえた海賊の声に呼ばれ、部屋を出て行こうとして いる様子が窺えた。 君は海賊達の気配が消えるのを待ち、それから扉を開けた。(158へ) |