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【 時間点+1 】
 君はもうしばらく扉に張り付いたまま様子を見ることにした。
 扉の向こうから聞こえてくるのは少数の男性、おそらく2、3人程度の下卑た雰囲気が
感じられ、明らかに自分達だけだと思い込んでいる大声だ。具体的な会話内容は聴き
取ることが難しいが、「お宝」という言葉が頻繁に聞こえ、遺跡の奥に入ることを禁じられ
ているらしいということだけはわかった。その命令を連中が守るのであれば、ここより先
に来ることはないかもしれない。
 そう考えているとまた別の方から聞こえた海賊の声に呼ばれ、部屋を出て行こうとして
いる様子が窺えた。
 君は海賊達の気配が消えるのを待ち、それから扉を開けた。(158へ