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【 時間点+3 】
 君が黒い石の棒を扉の側にある窪みに差し込むと、目の前の壁が横にスライドして入
り口になった。やはりこの石の棒が鍵代わりになっていたようだ。
 その入り口から見渡した室内はまるで城のように広く天井も高い。そしてその空間を占
めていたのは大量に積み重ねられた様々な色と大きさの箱のようなものだった。箱の大
きさは最も小型で両手に抱えられる程度だが、最大では馬車ほどの大きさがある。手近
に置かれたそれに触れてみると、全ての角が丸みを帯びており、弾力性のある不思議な
素材で出来ているのがわかった。箱に付いていた蓋を開けてみればほとんどの箱は空
になっていたが、大きさから考えるとかなりの軽量であることに君は驚く。
 君が箱の間を縫うようにして壁沿いを歩いて行くと、やがて奥まった場所に地図のよう
なものが刻まれた金属板と、ボタンの付いた金属板が見つかった。
『おそらくこの倉庫の荷を人の手に頼らず整理するための装置だと考えられます』
 金属板に刻まれた文字や記号を読み取ったらしいルルが告げた。
『この地図によれば、部屋の最も奥にあたる場所が「希少保存物」専用の倉庫になって
いるようですから、目的の種子が見つかるかもしれません。ただし、その入り口は現在こ
の場を埋め尽くしている箱で塞がれてしまっているようですが』
 例え大きさの割に軽量だといっても大型の箱を君の手で持ち上げるのは不可能だ。つ
まりはこの装置を使って片付けなくてはならないという事なのだろう。

 以下にこの倉庫内部の地図と、幾つかの箱がまとめられて歪な形になったものを示した。
君が「希少保存物倉庫」に入ろうとするなら、移動させた塊を倉庫の反対側へと整理して
いくことによって通路を確保しなければならない。A〜Iの荷物を、図の左上を基点として
奥(左)〜手前(右)へと順に配置し、最後に右下の入口前だけが空いている状態にする
こと。
 まず最初の3つはどう配置すればいいだろうか。

  ・ 「F」→「D」→「I」の順なら(261へ
  ・ 「H」→「F」→「C」の順なら(355へ
  ・ 「I」→「B」→「G」の順なら(382へ

  ・ やはり倉庫を出て行くなら(213へ