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 巨大サソリは砕けた甲殻を硝子のように散らし、見ようによっては価値ある彫刻のよう
に見えなくもない輝ける残骸と化している。
 その死体を挟んで奥の壁には、本来あったはずの小窓が塗り込められた怪しげな扉が
あり、反対側の壁には、この怪物の部屋を出て行くための扉がある。

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