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【 時間点+1 】
 全く同じ扉が並ぶ中、1つを選んで開いてみると、その中は床と壁に固定された小さな
机と寝台が備え付けられているだけの小さな部屋になっていた。
 埃を除けながら机を調べてみると、引き出しの中に幾つかの薄い書物の残骸らしきも
のが入っていたが、手に持っただけでバラバラに砕け、床の塵と変わらないものになって
しまった。
 部屋には他に何も役立ちそうなものはなかった。君は部屋を出る(146へ