105 【 時間点+1 】 南北に扉のある比較的大きな部屋の中だ。東側の壁を見ると、服を掛けるために取り 付けられたような金具が幾つも並んでいて、一見するとただのボロ布にしか思えない外 套が何着か提げられたままになっていた。調べてみると比較的まともな状態で残された ものは1着だけしかなく、今の君の知識には無い素材で作られているようだとわかる。 『それほど劣化が無いところをみると、この時代に流行した"護身外套(ガーディアン・ コート)"そのものか、その類似品ではないかと思います。もしまだ身に付けられる状態 にあるのなら頂戴しておいて損はないはずですよ』 《護身外套(ガーディアン・コート)》は、装備の最も上から身に着ける防具であって衣服 としても使用できるものだ。これを身に付ければ牙や剣など鋭利な刃物によるダメージを 一度の攻撃につき1点減少させることが出来る。ただし今回入手したものは長期間の放 置によって劣化が進んでいるため、20点分のダメージを減少させた時点で効果を失う。 もしこれを持っていくなら強敵との戦いに備えて普段は外しておいてもいいが、事前に 余裕のある場合を除き、戦闘が始まってから装備しようとすれば無条件に1回分の攻撃 を受けてしまうことになるので、身に着けるタイミングに注意しなければならない。 この外套を持っていくなら所持品に記載しておくこと。ただし既にここから持っていった 事があれば、もう役立ちそうなものは何もない。 遺跡が本来の役目を果たしていた当時は、何らかの目的でここに集っていた者達の衣 服を提げておくための部屋だったのだろう。 ・ 北の扉から出る(184へ) ・ 南の扉から分かれ道に戻る(231へ) |