97 円柱の間をズルズルと音を立てながらゆっくり動いていく蛇体。 君は、影の中に隠れているはずの頭部に見当をつけ、崩れ落ちた岩に身を 隠しながら近づいていった。 常人であれば恐怖で足が竦むか、ただちに逃亡するだろう怪物を前に、畏怖 こそ覚えども君の意志は揺るがない。 やがて見えてきたのは、君の身の丈より高い位置からホールを睥睨する巨大 な鎌首だった。 チロチロと揺らめく二股の舌先でさえ、まるで大木の枝のような大きさがある。 濡れたように光沢を帯びた鱗状鎧のような蛇体を見れば、生半可な武器では 太刀打ちできないように思えるが、果たして君はこの廃墟の主に対抗しうる武器 を所持しているだろうか。 ・ 魔法の短剣を入手していれば(54ヘ) ・ 素手あるいは通常の武器しか持っていないなら(116ヘ) |