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いくら乾燥しているとはいえ、何体もの死体が長い間閉じ込められていた
密室内の空気は、澱んでいるうえにとても臭く、長く吸っていられるようなもの
ではない。
広間の空気を深く吸い込み息を止めた君は、壁の両側に拘束された死体達に
挟まれた空間へと素早く入り込み、部屋の奥へと進んだ。
幸いにも死体達の動きは遅いため、立ち止まりさえしなければ、どうにか触れ
られずに進むことができる。
君の目的とする物はどちらだろうか。
・ 死体に刺さった刃物を抜き取ろうとするなら(68へ)
・ 床に転がる棒を拾うなら(17へ)
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