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 この石像は、台座を含めると君の身長の倍はあり、どうやら何らかの女神を
模ったものであるようだ。
 だが今はその片腕や頭部の半分が砕け、地面に破片が散乱している。


 ふと何かがランタンの灯りを反射した気がして石像を調べてみると、女神像の
残った左目にだけ、半透明の玉が嵌め込まれていることがわかった。
 少々惹かれなくもないが、この石像によじ登るのは危険だというのは子供でも
わかる。
 ならばと、崩れ落ちた破片の中にもう一方の眼が紛れていないかと探したが、
どこかへいってしまったようだ。
 君はこの場を離れることにした(4へ